英国でポスドクをして大学教員になった若手研究者のブログ

ポスドクの研究留学日記的なブログ

2013年12月1日日曜日

就活をする君たちへ

こんにちは、Yskです^^/
前置きも何もナシにして、今回は単刀直入に行きます。若い人達へのメッセージです。
(ということはYskはもう若くないということです。笑)

俗に言う"日本社会という世間に一歩も出たことの無い(!)"Yskが、海外に出て思うことを書きます。テーマは就活です。
あらかじめ言っておきますね。読んでくれる100人の内、99人には受け入れてもらえないでしょう^^; 理解してもらえたとしても、行動には移せないでしょう。笑 それでも1%の人のために書きます。「こうすれば受かる!」みたいなネットに溢れるコツとかじゃないですよ。これから書くことをやったって上手く行かないときは上手く行きません。笑 でも、僕が今回書きたいことは・・・


楽しい就活。これです☆


大学生の内定率はおよそ90%。意外とありますよね。
http://www.fukeiki.com/2012/03/naiteiritsu-february.html
しかし、就活、楽しかったですかね?幸せでした?ってか、これからの人、楽しそうですか?わくわくしますか?(んなわけねーだろwwwっていうツッコミが既に聞こえますw)
最近はこんな話も聞きます。
http://www.j-cast.com/2013/10/18186662.html?p=all
そうですか、そこまで苦しいですか。死なんて、、、ね。

たまたまその記事にありますが、「正直者が『報われる社会だ』と考えている人が31.1%に対して、『バカを見る社会だ』と考える人が68.9%にのぼっている。」、、、らしいですね。そして、「『面接試験で不合格通知がきたときに''人間否定''されているように感じた』といった深刻なものもある。」とも。
ふむふむ、なるほど辛いですね。就活鬱なんていうのも、もはや当たり前になりそうですね^^; ・・・しかしです。上記のこと、何かひっかかりませんか?何となく腑に落ちないんですよね、Yskは。
今回はこの気持ち悪い感じを鍵に、幸せな就活について考えます^^ 1%の皆さんへ。


Yskは以前にも書きましたけど、就活はやりました。けっこうしっかりやったと思います。内定ももらってましたし^^v で、今は英国で研究者しているんですがね。笑 ま、その話は過去のブログでも眺めてください。
振り返って見るに、楽しかったですね、就活☆ 日本社会っていうものを一番近く感じた経験だったと思います。ルンルンしながら会社に足を運んでいたのを覚えています♪幸せでした。以下にはその経験を基に、幸せに楽しく就活する方法について提案したいと思います。

整理するとすごく単純なんですよ^^b 以下の3つです。(書いた順番にやるんです。)
①情報過多を防ぐ
②自分自身と徹底的に向き合う(自己分析)
③社会分析・業界分析・会社分析(この順に)
以下では詳細に書いて行きますね。

でもその前に、就活の原理について書いておきます。(これめっちゃ重要^^b)
いたってシンプルだと思います。
「需要と供給」です。
企業側には少なからず’こんな人材が欲しいなあ’というのがあると思います。これが需要です。僕達は’こんなことが出来ます’、こんな人ですとアピールします。こちらが供給。これがピッタリとマッチすれば相思相愛。お互いに欲しくなるわけです。シンプルですよね。これが原理であり、話の前提です。

こんな人材の「こんな」とは、ある種のスキルがそうでしょうし、その人が持つ雰囲気もあるでしょう。性格だって含まれます。経験だってもちろん。そして、私達はその「こんな」部分をESや面接で提示するわけです。その提示した「こんな」部分が企業が求める「こんな」部分とマッチすれば一目置かれるし、そうでなければ、さようなら、ということですね。ちょードライに書けばそんな感じです。
しかしですね、企業側も’こんな人材が欲しいなあ’の「こんな」部分をいくつもいくつも用意できるわけないですよね。必ず限りがあります。むしろ絞っている。そして供給側の僕達だって、十人十色とは言うものの、客観的に分類されたらそんなに数は多くないと思われます。つまり、キャラが「かぶる」わけですね。それで競争となるんです。
一旦競争になったらどうなるか。「こんな」ものを供給できます、ということを熱意を持って明確にわかりやすく伝えられた方が勝ちます。当たり前ですよね。その方が取る側も安心だし。これはスキルですから、鍛えればどうにでもなります。もちろん言葉遣いや態度などの失点を防ぐというのは言うまでもないですがね。
一方で、競争しない、という選択肢もあるんです。それは誰にも真似できない、もしくは誰にも負けない「こんな」部分を持つ、作る、という方法です。これがいわゆるオリジナリティですよね。これが強烈にある人は競争とは別のリンクに立たされるわけです。
ただし。ただしです。そんな強烈なオリジナリティがあったって、前述の「需要と供給のマッチ」が大前提です。需要から外れていたら意味ないです。まったくまったく意味ないですw。中には突飛なことをした経験をアピールする人がいますがw、需要にマッチしてなかったら全くの無意味。裏で笑いものにされ、飲み会のネタになるだけでしょうwww

さて、まず整理しましょう。前提をw 長かったけど(= =)ww
まずは需要と供給のシンプルな関係を頭にたたき込む。企業側の需要に応えられるかが問題。僕達が自身で磨くべきは「こんな人材です」と熱意を持って表現する能力、それとオリジナリティです。オリジナリティだけで這い上がっていける人なんて1%にも満たないです。ですから、普通はこれらを状況に応じて上手く使い分けるわけですね。

ここでたとえ話をしておきましょう。例えばですが。「マラソンを何回も走りました!」と一見すると会社の仕事と関係無いことを披露するとします。そうすると、企業の方たちは、なんで?、となるわけです。それと就活がどのように関係有るのかと。それに対する答え方で、企業側の対応だって変わるわけですよ。例えば「マラソン走れるだけの体力がありますから、毎日終電まで働いたってだいじょぶっす!」とか言うとしましょう。たぶん、ダメでしょうね。そもそも終電まで働かせる企業って法令遵守義務から外れてますから、体力勝負というのをリアルに求めてる企業があるとは思えません。つまり、需要に対して供給が不一致の状態です。じゃあ、これはどうでしょう。「マラソンは長く辛いものですが、目的を達成するまで絶対に諦めずに走り続けることで、忍耐力を鍛える良い機会になっています。」・・これは多くの場合、納得できると思われます。心が折れやすい人よりも、心が強い人を求めている企業は多いでしょうから。でも、これくらいなら、「キャラかぶり」の場合が多いでしょうね^^;  じゃあこんな言い方だったらどうでしょう。「マラソンって長いんです。長いからこそ目先だけ追いかけて一瞬で力を使い果たしたりしたら、本人はやりきった感じがしたとても実際は成功したとは言えない。むしろ失敗です。だから努力を続けながらも長期的な視点をもってバランス良く継続するということを人生経験として学んだんです。」とか言ったらどうでしょう。マラソンからここまで引っ張ってくる人は少ないでしょう。少なくとも根性を訴える人よりは数が少ないはずです。ですから、キャラかぶりの確率も下がる。企業的に見ても、現在の目の前の仕事に精を出しながらも、長期的な視点で物事を見渡せるという能力は大切なものだと思われます。少なくとも否定する人は相当に少ないでしょう。そういう人材、求められていると思います。絶対にそう言う人材がいて損は無い。経営を安定させるの効果は大きいはずです。つまり、需要があるんです。
例としては何の魅力もない例えだと書いてから思いましたが、それなりに参考になるかと思います。そう、常に需要を意識した発言をするんですよ。それでだいぶ印象は変化するんです。そこにオリジナルな視点を入れるとキャラかぶりも回避できる。こんなアピールが自分の自然体で正直な状態でできれば、例え内定を勝ち取れなかったとしても不幸せになることは無いと思うんです。10回ダメでも1回成功したら、その1回で10回分の「軽い不幸」を忘れるくらい幸せだと思うんですよね。そしてその後は素の自分を出し続ければいい。だから、正直で自然体を薦めるんです、僕は。
(余談ですが、若い人にも流行りつつある山登り。こんなんだって言い方次第でマラソンみたいなこと言えますよね。山登りって長いし疲れるし、危険も伴うし。だから事前計画とか危機管理とかの計画性が大切です。それでいて体力もいるし、ペース配分だって重要。長期的な視点という話にすりかえることができちゃいます。プラスして時には岩を昇るとかのスキルだって必要です。・・・・つまり、自分がいままで経験して来たことをどうやって需要に結びつけるかというが大切なんだなあって思います^^。でも嘘ついたら負け!!)


さて、少し話がそれます。これは私が思うだけなのかもしれないですが、私は「こんな人材」です、の「こんな人材」を偽る人がいるのを痛々しく思います。嘘をついて何になるんでしょう。企業の人だって何千人と人を見ているプロです。見ればわかりますよ。(会社によっては人相学とかを学ばせる人事部もあるみたいです。)仮に嘘を通して面接を進んだとして、または会社に入れたとして、苦しくないんですかね。中に入ってみたら言ってることとやってることが全然違うっていう悪評を立てられるのがオチだと思うのですが、それで幸せなんですかね。楽しいんですかね。。。これをやってしまった時から、私の言う、楽しい就活からは外れていくと思います。正直で自然体が一番なんですよ。間違っちゃいけません。ある種の覚悟を持って自分を表現すれば、おのずと自分を偽って表現している人との違いははっきりと見えるはずです。そうでなければ、名女優や名俳優なんてこの世に腐るほどいることになってしまいます。そうじゃないでしょう?
例えば。就活になるとキャプテンやチームリーダーが増える、って聞きます。実際にそうでもないのに、アピールのためにリーダーやっていたって言うんですね。本人はそんなキャラでもないのに。彼らは間違っています。まずは、企業が求める需要を誤解している。企業は、リーダーのキャラばかり欲しいんですかね?そんなことないですよ。リーダー格なんて100人の同期の中で2〜3人で充分です。それ以外に企業が求める「こんな人材」ってのがたくさんあることを忘れてるんです。自分を自然に表現した「こんな人材」と企業が求める「こんな人材」がマッチしたら、どんなに幸せか。それを考えて欲しいと思います。

もう少し話を発展させてください。(話がそれる〜どんどんそれる〜笑)
組織について考えたことありますか?企業はお金を稼ぐ組織です。その組織には時代の流れや経済状況に揉まれながらもお金を稼ぎ続けるだけの強さが必要です。じゃ、組織の強さってなんでしょ? Yskの答えは「多様性」です。詳しく言う前に、次の質問をします。今ってどんな時代でしょう?どんなご時世でしょう? ・・・・難しいですよね。一つに絞れないですよね。混沌としてますよね。ええ、そうなんです。先が読めない、分析しにくい。これが今なんです、Yskが思うに。
そんなご時世で、お金を稼ごうとする組織が強くあるためにはどうすれば良いでしょう? リーダーをたくさん揃えますか? 違うでしょう。変化に対応する柔軟性が重要だと思います。じゃあ、組織としての柔軟性って何でしょう?それが多様性だと思います。つまり、変化が起こった時に、できるだけ迅速にその変化に対応できるだけの多様性に富んだ人材を用意しておくことなんです。一人の人間が全て完璧にやりこなすなんて絶対に絶対に無理な世の中ですから、状況の変化によって必要とされる人材も変わります。それに耐えられなくなった企業は、落ちていくのです。
社員は組織を構成する人員であり、組織の中でお金を効率的に稼ぐために必要な役割を担っています。旗振り役もいれば参謀もいる。縁の下の力持ちだっているし、潤滑剤も必要です。リーダーだけいたって組織は上手く回らないんです。フォワードFWだけ集めたサッカーチームは勝てないでしょうし、4番バッターばかり集めて史上最強打線と呼ばれた2004年の読売ジャイアンツは優勝できませんでした。組織においては必要な全ての役割が上手く果たされていることが大切なんです。
そして更に話がややこしくなるのが、「変化」です。ついさっきまで必要だった役割や重要とされていた役割が明日や来年にはもう的外れになってるかもしれない。今はそういった時代だと思います。その時は、組織改編が起こります。人材の配置転換などを通して状況に合った組織を再構築するのです。それが簡単にできる組織こそが今のご時世は「強い組織」なんだと僕は考えています。一昔前は、右向け右の軍隊方式が強かったかもしれませんが、今はまったく違うと思います。今年は右でも来年は左。もしくは「両方を同時にw」かもしれないんです。変化に柔軟に対応するだけの多様性を兼ね揃えていることが大切で、企業で生活を送りながらも次の変化に準備することが求められていると、僕は考えています。
ですから、企業は、あらゆる可能性を考えて「こんな人材」というのを求めていると予想できます。それゆえ、自分を偽って表現しても大した効果はないんです。「私はこういう人物です」と明確に表現した方が僕は良いと思うんです。その方が選ぶ側だって未来のイメージを描きやすいし、安心もします。それでいて自分に伸びしろが有れば更に良いですよね。その伸びしろと言うのは、変化へアジャストする対応力、適応能力であり、それが多様性とか柔軟性に繋がるわけですが。

さてさて。もう一度整理しましょう。何と言っても長すぎますから。笑
就活は需要と供給が基本原理です。企業とという組織の中にはいくつもの役割があって、その役割ごとに必要とされている人材は異なる。そしてその役割や人材は時代の変化とともに変わりうる。企業側は就活の時には、その時に緊急で必要な役割を担う人材、または未来におこる変化に対応適応するために必要であろう人材を求めている。多様性と柔軟性を備えるために。
僕達は必要とされるであろう役割について分析し、できれば未来も予想し、その需要と自分をマッチさせれば良い。自分に正直に自然体でそれを見つければきっと幸せ。他人とそれがかぶってしまったら、表現力や熱意、またはオリジナリティでそれを勝ち取る努力をする。「私、その需要に応えられます!マッチしています!」っていうのが解ってもらえれば楽しいはず。


ま、ざっくりこんな感じでしょう^^b 意外とシンプル?笑 いや、なげーか。失笑

ここで、冒頭に言った、「気持ち悪い感じ」をわかってもらえますかね?
7割の人は「正直者はバカを見る」と思っているので、どこかで自分に嘘をつくわけです。それで、自然で自由で幸せなはずの自分を縛っちゃうんです。そんでもって、落ちると"人間否定された"と嘆き苦しむんです。嘘の自分なのに。。。おかしいですよね。
需要と供給がマッチしてないだけなのに。キャラかぶりの誰かさんの方がその企業にとっては魅力的だっただけなのに。自然で正直な自分を覚悟と自信を持ってさらけ出して、幸せに就職先を掴んで欲しいものです^^ こういう就活って楽しいと思うけどなあ。。。

とは言っても。就職戦線とかいうんですから、厳しいのには変わりはありません。どこかで誰かに勝たなければならない。じゃあどうやって働きたい企業の席を勝ち取りましょうか。不幸せにならずに。それを具体的に考えてみます。(やっと戻って来た〜T T)
そこで冒頭の3つを考えます。

①情報過多を防ぐ
マイナビ、リクナビ、日系ナビ、enジャパン。ちゃんと登録してますか?はい、できる限り登録するのやめましょう。笑 「なに!!」って感じですがwww (ほら、もうこの時点で1%軽く下回りそうでしょう?^^;) これらに登録すると毎日毎日雨あられのメールがやって来ます。そんなの全部読まないでしょう。時間の無駄です。そもそも情報が溢れている世の中で、自分が本当に興味あることじゃないと自分の頭の中には残らないんですよ。だから、登録しなくても大丈夫なんです。ちなみに、Yskは受けた一つの会社がマイナビからのエントリーしか許してなかったので、エントリー直前にマイナビに登録してそれ以外の就活サイトは一切利用しませんでした。一切、です。
登録しちゃった場合。不安に駆られて、"大切な"情報を逃したら負けだと激しく思い詰めていちいちチェックするのは辞めましょう。今すぐに。本当に大切な情報は企業のHPにだって絶対書いてあります。それを逃すということは、基本的にその企業に興味ないんですよ、心の奥では。ですから、そういう自分を認めて気にしなければいいんです。
次のような視点も持っていると良いと思います。選ぶ側の人間になったとして、メルマガで流した情報を知っていますってアピールしたからって「ほー!」って感心すると思いますかね。普通過ぎて気にもとめないと思うんですが。っていうか、そういうライバルなんて腐るほどいるじゃないですか。僕らは全員同じ舞台に立たされて過剰な情報に踊らされているピエロじゃないんですよ。笑 僕たち全員が同じ情報を共有しないといけなく、その同じ情報を基に「こうした方が良い」的なことを頭にたたき込んだとして。これって個人個人のオリジナリティの欠落に繋がると思いません? 本当に本当に頭の良い人は、そこに独自の視点を入れます。ですから腐るほど多くいる似た人材の中でも光るんです。しかし、それって希ですよね。全員が全員できませんよ。
研究やっててもデータベースとかを使うのは研究者にとっては日常茶飯事なのですが、その情報だけを頼りにしているとオリジナリティはどうしても消えていきます。その情報を頼り過ぎるとチャレンジングな発想がそがれちゃうんです。データベースで見つからないと「ダメなんだろな」っていうネガティブ発想が自然と出て来ます。消極的になります。逆にデータベースに似たようなのを見つけると、安心はします。「あ、いけるかも」って。しかし、これって誰かのまねごとに過ぎないですから、まったくもって「おもしろい!」ってことにはならないんですよ。データベースにまったく頼らずに出て来た発想の方が100倍面白い!そんなことが良くあるんです。だから、情報に踊らされるピエロじゃダメなんです。笑

情報を遮断するとどうなるか。自分で考えるしかないんです。自分の持っている能力で道を探るしかない。それがオリジナリティに繋がるんです。まさに独自路線。情報だって、自分しか頼りになりませんから、自分で自ら探しに行きます。すると、自分だけが集めたオリジナルな情報になるんです。先にも言いましたが、自分で積極的に集めた情報は、降ってきた情報とは大きく違って、頭に残りやすいです。目的意識を持った情報収集は強烈な武器になります。そういうことを実践することを薦めます。
簡単には手に入らない中小企業の情報は?と気になる人もいるでしょう。ある程度は関連会社の情報は繋がっている大手企業から追っていけば手に入ります。満足できるくらいの情報は手に入ると思います。もっともっと欲しい場合は、中小企業の説明会に足を運ぶ必要があります。それが普通の説明会と違うのは目的意識がはっきりしている、ということです。目的意識がはっきりした情報収集は意味が大いにあります。情報が溢れている昨今、積極的な姿勢で集めた情報だけが自分の中で意味を持つんです。そこまでやってから説明会に行くのとそうでないのでは得る物が全然ちがうでしょうね^^ しかしYsk自身は企業説明会とかそういうイベントも一回きりとも行ったことがありません。情報は自分で本やネット等で探します。業界研究は本、新聞、ネット。会社の情報もネットで自分で探します。その方がはるかに頭に残りやすくて整理もしやすいんです。そうやってまとめた情報を、企業の需要と自分の供給という観点で分析して、アピールポイントを掴み、明確に伝える訓練をする。 これが幸せな就活への第一歩です。 さ、みなさん、今すぐに思い切って情報遮断をやってみてください☆ 本当に本当にオススメです^^


②自分自身と徹底的に向き合う(自己分析)
過剰情報の遮断と独自路線の情報収集の次は自己分析です。
おそらくはこの時間が圧倒的に足りていないんだなって思う場合が多いです。雨あられとあふれかえっては降ってくる情報に逐一反応してピエロとして踊り続けるのに精一杯で、自分自身を見つめる余裕が無いんですね。自己分析は企業の需要とこちらの供給のマッチングを図る上でとても大切だとYskは思うのですが。。。
自己分析でやることはシンプルなのですが、本当の正直で自然体な自分と向き合うためには時間がかかると思います。内容は、自分は何ができるか(スキルとして)。自分の性格はどういったものか。自分の人生設計に関して仕事の目的は何か。それで最終的に自分は何がしたいのか。
スキルというのは需要でも供給でも明確なポイントになりますよね。語学力や理系だったら専門知識、事務処理能力だってそうです。需要を探すのも苦労しないでしょうし、こちらが提供できるものだって限られていますから、その視点で自分自身の「こんな人材」というのを作り上げていくのは難しいことではないでしょう。
自分の性格の分析というか再確認。こちらの方が難しいです。しかしオリジナリティの差異が出やすい部分です。用いる言葉や表現の違いによって印象は変わってしまいます。こちらが供給するスキルにプラスしてオリジナリティのある性格でもって、企業のポスト(役割)を得る戦いに参戦するわけです。だから練った方がいい。でも嘘はつかない方が良い。後で苦しむだけです。考えるなら自分を偽ることじゃなくて、どうやって素の自分を輝かせるかです。
長い人生の中であなたにとって仕事ってなんですか? こう聞かれること、多いです。YskはESや面接で聞かれました。仕事の目的とか仕事観ですね。Yskはこれも正直に言えばいいと思います。ハードワーカーでがんばります!仕事は人生そのものです!とか、本当にそう思えないのなら言うのやめましょうね。笑 ボロが出るだけです。いいですか、ハードワーカーしか入れない企業なんてブラックそのものですよ。企業という組織はどこからどういった力が出てくるかなんて、なかなか予想できないんです。時代の流れにも飲まれやすいし。時にはハードワークこそが力となることもあるだろうし、時には9時5時で帰宅しながらも効率的に仕事をして、しかもマンパワーがそろっているっていう神wみたいな組織が力を発揮するかもしれない。だから、自分自身と真剣に向き合った結果、自分がマッチしていると思う組織に入れば良いだけの話なんですよ。
とは言ってもどうしても「給料」は考えてしまうもの。やっぱり高給取りになりたいですよね。断言しちゃっていいと思うのですが、これからはハードワーカーで長時間労働をする人が多くを稼ぐ時代にはなりません。能力給、結果給です。評価基準だって変わっていくでしょう。法律で縛られて限られた時間で効率的に結果を出す人が多くを稼ぐ時代だと思います。そうでないなら、みんなで頑張って評価基準を変えちゃいましょう。笑 大して仕事も出来ないのに偉そうにして高給取ってる諸先輩方には敬意を払いつつもあっさりと蚊帳の外に出てもらいましょうw。 ということでw、集中とか自分のスキルを最大限活かせる環境が自分にとってもかなり有利に働くのは間違いないです。職場の雰囲気が自分の性格に合うかも大切。ストレス抱えながら仕事するより、快適に仕事した方が良い結果が生まれるのは当然でしょう。(だから自分に嘘をつくのは返って不幸を招くんです。)

それから。「何がしたい?」って話はよく話題にのぼります。大学時代においても、好きなことを見つけなさい!!、って言われます。しかし、そんな簡単に見つかりますかw? あーーーこれ人生賭けてやりたい!ってそう思えること。・・・無理ですよねw基本。ほとんど人は「そんなんねーし。汗」ですよね。それが普通だと思います。Yskだってそうでしたし、今は研究していますが、じゃあ研究がなかったら生きていけないかといったらそうでもない。(おい!) 僕はそんな時に小説で出会った言葉を思い出します。確か村上春樹のノルウェィの森だったと思うのですが、「紳士とは、自分のやりたいことをやるのではなくて、やらねばならないことをやるもの」って話です。この言葉には少なからず批判があるでしょう。それで本当に幸せか?って。でも、出来ることを仕事としてやれるということは、その自分のスキルや能力に需要がある、求められてるということです。それがお金で返ってくるってことです。それって幸せな事ですよね。社会還元されてるんです。そういった感覚が仕事のやりがい、これで充分だと思います。それをやり続けてたらそのうち大好きにもなるかもしれない。天職だったって思える日がきっと来ます。「好きなことを見つける!」そういったある種の強迫観念にかられる人もちらほら見かけますし、それで「ない〜(T T)」つって鬱になる人までいます。笑 笑っちゃいけないですが、ちょっと面白いですw 
ま、そういった感じで、自分とシビアに向き合う時間と、ある程度の緩やかさのバランスをしっかり保って自己分析をしてもらえたらまた楽しい就活に繋がると思います^^


③社会分析・業界分析・会社分析(この順に)
さて、最後です。社会分析・業界分析・会社分析。
これは①の情報収集や②の自己分析と大いに繋がる所があり、最終的な段階です。情報収集をして自己分析まで終わると本格的に企業探しに移ります。自己分析の段階で自分の核は出来ているはずです。それを基に自分にマッチするであろうポストを探ります。逆に言うと、選ぶ側の人が納得するような説明をしないといけないわけです。
そこで、社会分析と業界分析、会社分析をしてあげて明確に論理立てて説明し、企業が求める人材と自分が提供できるものがマッチすることを示してあげましょう。話は大きな所から始める方が説得力があると思います。 「今は世界的に・・・・」「その中で日本は・・・」「私が興味が有る業界は・・・・」「その中で御社は・・・・」となります。それで次に自分の自己分析を披露します。そしてマッチしていることを示し、双方にとって利益があると主張するのです。需要と供給がマッチした上にお互いにwin-win関係になりますって説明するのです。企業が求める人材に関して嘘をついていたら死活問題ですし、供給する僕たちも正直な姿を見せてるはずですから、成功すればお互いに幸せなはずですよね。
さて、そういったいわゆる社会分析というのもオリジナリティが出やすい部分です。間違ってはいけませんが、このトピックに正解はありません。ですから言いたい放題です。少なくとも’これから第三次(大惨事w)世界大戦に備えながら企業活動をすべきである'とかちょっと頭のオカシイ主張をしなければ、まったく問題ありません。そこで自分のスキルや専門性、性格や哲学、人生観や仕事観と言ったものが効いてきます。
スキルや専門性は物事の切り口であり、性格や人生観は物事に対する目線です。これらを道具にして自分自身で社会を切ってみると、面白いように十人十色です。これは①の情報収集にだって言えることです。そこにオリジナリティが生まれ、その話を聞く人の興味も沸くのです。だって、逆に考えて、そういった話を披露されるのってなんかワクワクしないですか?楽しいと思うんですよね。「は〜ん、なるほど〜。そういったとらえ方もあるのねー。」「あはは、それは考えたことなかった。」とか思ってもらえたら、very goodだと思います^^b それって「多様性」に繋がりますからね^^ 


・・・と、まあ、相変わらす、すんごくすんごく長くなりましたが^^;、これがYskの考える楽しい就活です。ええ、わかっています。そもそもここまで読んでる人なんてほとんどいないでしょうし、1%、いやそれ以下の人しか実行に移してくれないのも予想できます。しかたないです、これをやり通すには相当な覚悟が必要ですから。でも、Yskは実際やりましたし、そうやって幸せを掴んでくれるであろう1%以下の人のために書きました。誰か一人でもYskの考えていることに賛同して幸せを掴んでくれたら、Yskは嬉しいですね。


さて、Yskの経験をざっくり紹介しておきましょう。
Yskは当時、何がしたいのか解らない部分も多かったので、とにかく自分に向き合っていました。一晩中机の上の紙に仕事について考えてたこともありました。ただですね、全ての原点はYskの場合は「理系白書」という本だったんです。これは昔のブログにも書いていますが。で、その中で列挙されている問題点について取り組みたかったんです。その方法は思いつく限り、起業する、大きな会社で偉くなる、官僚になる、政治家になる、研究者として世界で戦う。こんな感じだったんです。当時は色々考えて全てのプロセスを踏んだ結果、大きな会社で偉くなるを選びました。色々考えた結果です。
で、まず情報を遮断します(①)。もちろん誰も必要な情報を与えてくれませんから、自分で探します。企業説明会は薄っぺらい情報しか得られないだろうって思ったので行きませんでした。官僚さんとの討論会やイベントには参加して闊達な議論をしたりして、新しい知識を得たり新しい考え方をまとめたりしました。興味がある会社ももちろんあったので、インターンに行かせてもらいました。(申込期限を過ぎていたのを頼みこんだ。笑)そしてそこでインターンの仕事などをやりつつも、仕事を終わらせたら自分が問題意識を持っていることに関して会社の偉い方々の話を伺ったりしました。とある会社の1つの研究領域にすごく未来を感じたので、人事部の方にいきなりメールを送らせていただいて、その研究分野の未来について自分が思うことを伝え、見せられるだけ見せて欲しいと頼みこんで、研究所まで一人でお邪魔したこともあります。笑 なんか、すごい行動してるじゃないかって感じかもですが、実際は楽しくて楽しくて仕方なかったですよ^^ 自分が知らない世界のことばかりなのですが、こちらが質問すると一生懸命に答えてくれる人に恵まれたのもあって、実に充実していて幸せでした。そこでの経験はこうやって今、英国で暮らしていても糧になっています。

さて、で、そんな感じで①をやって、ESを準備する段階で自己分析②となります。これは机でうんうんうなりながらやってましたね。笑 特に何がしたいんだ?って話。曖昧なイメージじゃなくて、リアルな仕事しての「何?」っていう問いです。でもね、好き嫌いに関わらず、自分が武器として供給できる、企業側にとって利益になる部分なんて限られてるんですよ。しかもやりたい最終目標に到達するためには、まずは会社において一つの役割を果たさなければならない。私の中の強力な武器は専門の有機合成化学以外にありません。もちろん今の専門は好きです。科学的な部分と芸術的な部分の融合でもあるのがお気に入りです。でも、それがないとダメっていうくらい好きか?って言われれば答えはもちろん「NO!」(おいおい!!)しかし、求められてるという観点です。それを使わないのはオカシイ。なので使います。あとは自分の人生経験をmixさせてオリジナリティを磨きます。絶対に嘘はつかない。自然体です。

で、社会分析③になるわけですね。これは自分をアピールする論調を整えるのです。自分のやりたいことが、求められる役割にマッチしてます。win-winですって説得するんです。独自の切り口と目線を駆使して。自己満足オリジナリティの大発表会です☆笑 実際の面接とかでは、こういう話をした瞬間に目の色変えて見てくる企業の方とかに出会うと楽しくてしょうがない^^ にゃははーって感じです^^v
大発表会の終了後は勝手な充実感に浸っておとなしく結果を待つだけですw

実際、Yskは2社から内定をいただきましたが、刺激的で印象的でした。間違いなく不幸ではありませんでした。内定をいただいたうちの1社の最終面接では人事部長と大議論です。(予定時間を15分以上オーバーww間違いなく人事部長は怒っていたと思います。笑)しかし社長はずーっとにっこりほほえんでいてくれて・・・合格^^v もう一社は、なんか面接の始めの段階から「取りたいですオーラ」が出ていたので安心でした。これはESの段階で完全に掴んだなって思って面接では独演会に近かったと思います。笑 

失敗もありましたよ。言っている通り、僕が書いているのは受かる方法じゃなくて、楽しく就活するってことです。とある会社の面接にいって、質問にこたえながらアピールしていたのですが、面接してくださった方の返事が、「ふーん、なるほどー。うちにそういうのをやる組織ってあったっけなあ・・・?」という物でした。これが、サインです! ダメサイン。これは完全に戦略ミスです。需要と供給の不一致そのものです。この返事を聞いた瞬間にダメを確信しました。どんなにアピールが上手くやっても、役割を担えない人材にはポストはないっていう前提を学んだのがこの時です。もちろん人生初のお祈りメールGet☆ とったどー!!笑 しかし、まったく凹まない〜^^v だって明らかに自分にマッチしてないからです。


最後です。「飛び道具」を提案しておきたいと思います。
冒頭から散々「需要と供給」って言ってますよね。その求められているという需要って、固定されているんでしょうか? 僕はそうは思いません。きっと採用会議などでは9割くらいは決まっているんでしょうが、流動性が保たれていると予想します。そこを刺激するってことなんですね^^ かなりかな〜りアグレッシブな方法なんですが、書いておきます。ある意味で不幸にも自分が供給できるもの(供給したいもの)の需要がないって場合もありますよね。こういう場合には、需要を自分で作り上げてしまいましょう。笑 You can do itです^^ 情報収集から始まって磨きに磨いたオリジナリティを表現するわけですが、新しい価値とか新しい需要まで提示しちゃうんです。これは勇気が要ることですから、成功するかしないかは判断する人にゆだねられます。しかし、これ。ちょーー面白い。個人的には、人事部長と喧嘩みたいな大議論になってしまった原因がそれなんですwww。「そんないらねーよ」っていう立場の人事部長と、「いやいや、絶対必要だと思いますよ」っていうおこがましいYsk。笑 しかし楽しかったですよー、あれは。^^v
これのデメリットは勿論、気に入ってもらえなかったら即終了〜ってことです。一方、これをやっちゃう良い所は、会社を問わず使えることです。少なくとも同じ業界には同じことが通用するんです。本当に少し変えればいいだけ^^b もう一つのメリットは、まず競争相手がいないということ。一旦食いついてもらったらかなり強烈な印象を与えるということです。もちろん、これをやるには冒頭の3つを相当に練り込まないと厳しいので、労力はかかります。しかし、チャレンジ精神旺盛な人なら、やってみると楽しいことは間違いないと思いますo(^-^)o


さあさあさあ。今回は以前にも増して超大作になってしまいましたね。ははは。orz
実際月曜日に書き始めて今までかかっています。笑 確信しているのは、99%以上の人はもう、今ここに書いているのを読んでいないってことです^^; そして残りの1%以下の人も、頭がこんがらがっているだろうなっていうことです。笑 
でも、Yskの書いたことを少しでも参考にしてくれたら、不幸具合はかなり減るし、何より前向きで楽しく就活ができるんじゃないかなっって思います。

10個も20個も内定を取る必要なんてないんです^^b たった1つでいいんです。自分も企業も満足できるwin-winの内定1つで皆さん幸せになります。きっと落ちまくるでしょう。ESすら通らないこともありまくりでしょう。でも前向きに自分のスキルとオリジナリティと表現力を日々磨いて、楽しく幸福をつかみ取って欲しいと思います。がんばってくださいo(^ ^)o

Yskでした^^/☆