こんにちは、Yskです^^/
前置きも何もナシにして、今回は単刀直入に行きます。若い人達へのメッセージです。
(ということはYskはもう若くないということです。笑)
俗に言う"日本社会という世間に一歩も出たことの無い(!)"Yskが、海外に出て思うことを書きます。テーマは就活です。
あらかじめ言っておきますね。読んでくれる100人の内、99人には受け入れてもらえないでしょう^^; 理解してもらえたとしても、行動には移せないでしょう。笑 それでも1%の人のために書きます。「こうすれば受かる!」みたいなネットに溢れるコツとかじゃないですよ。これから書くことをやったって上手く行かないときは上手く行きません。笑 でも、僕が今回書きたいことは・・・
楽しい就活。これです☆
大学生の内定率はおよそ90%。意外とありますよね。
http://www.fukeiki.com/2012/03/naiteiritsu-february.html
しかし、就活、楽しかったですかね?幸せでした?ってか、これからの人、楽しそうですか?わくわくしますか?(んなわけねーだろwwwっていうツッコミが既に聞こえますw)
最近はこんな話も聞きます。
http://www.j-cast.com/2013/10/18186662.html?p=all
そうですか、そこまで苦しいですか。死なんて、、、ね。
たまたまその記事にありますが、「正直者が『報われる社会だ』と考えている人が31.1%に対して、『バカを見る社会だ』と考える人が68.9%にのぼっている。」、、、らしいですね。そして、「『面接試験で不合格通知がきたときに''人間否定''されているように感じた』といった深刻なものもある。」とも。
ふむふむ、なるほど辛いですね。就活鬱なんていうのも、もはや当たり前になりそうですね^^; ・・・しかしです。上記のこと、何かひっかかりませんか?何となく腑に落ちないんですよね、Yskは。
今回はこの気持ち悪い感じを鍵に、幸せな就活について考えます^^ 1%の皆さんへ。
Yskは以前にも書きましたけど、就活はやりました。けっこうしっかりやったと思います。内定ももらってましたし^^v で、今は英国で研究者しているんですがね。笑 ま、その話は過去のブログでも眺めてください。
振り返って見るに、楽しかったですね、就活☆ 日本社会っていうものを一番近く感じた経験だったと思います。ルンルンしながら会社に足を運んでいたのを覚えています♪幸せでした。以下にはその経験を基に、幸せに楽しく就活する方法について提案したいと思います。
整理するとすごく単純なんですよ^^b 以下の3つです。(書いた順番にやるんです。)
①情報過多を防ぐ
②自分自身と徹底的に向き合う(自己分析)
③社会分析・業界分析・会社分析(この順に)
以下では詳細に書いて行きますね。
でもその前に、就活の原理について書いておきます。(これめっちゃ重要^^b)
いたってシンプルだと思います。
「需要と供給」です。
企業側には少なからず’こんな人材が欲しいなあ’というのがあると思います。これが需要です。僕達は’こんなことが出来ます’、こんな人ですとアピールします。こちらが供給。これがピッタリとマッチすれば相思相愛。お互いに欲しくなるわけです。シンプルですよね。これが原理であり、話の前提です。
こんな人材の「こんな」とは、ある種のスキルがそうでしょうし、その人が持つ雰囲気もあるでしょう。性格だって含まれます。経験だってもちろん。そして、私達はその「こんな」部分をESや面接で提示するわけです。その提示した「こんな」部分が企業が求める「こんな」部分とマッチすれば一目置かれるし、そうでなければ、さようなら、ということですね。ちょードライに書けばそんな感じです。
しかしですね、企業側も’こんな人材が欲しいなあ’の「こんな」部分をいくつもいくつも用意できるわけないですよね。必ず限りがあります。むしろ絞っている。そして供給側の僕達だって、十人十色とは言うものの、客観的に分類されたらそんなに数は多くないと思われます。つまり、キャラが「かぶる」わけですね。それで競争となるんです。
一旦競争になったらどうなるか。「こんな」ものを供給できます、ということを熱意を持って明確にわかりやすく伝えられた方が勝ちます。当たり前ですよね。その方が取る側も安心だし。これはスキルですから、鍛えればどうにでもなります。もちろん言葉遣いや態度などの失点を防ぐというのは言うまでもないですがね。
一方で、競争しない、という選択肢もあるんです。それは誰にも真似できない、もしくは誰にも負けない「こんな」部分を持つ、作る、という方法です。これがいわゆるオリジナリティですよね。これが強烈にある人は競争とは別のリンクに立たされるわけです。
ただし。ただしです。そんな強烈なオリジナリティがあったって、前述の「需要と供給のマッチ」が大前提です。需要から外れていたら意味ないです。まったくまったく意味ないですw。中には突飛なことをした経験をアピールする人がいますがw、需要にマッチしてなかったら全くの無意味。裏で笑いものにされ、飲み会のネタになるだけでしょうwww
さて、まず整理しましょう。前提をw 長かったけど(= =)ww
まずは需要と供給のシンプルな関係を頭にたたき込む。企業側の需要に応えられるかが問題。僕達が自身で磨くべきは「こんな人材です」と熱意を持って表現する能力、それとオリジナリティです。オリジナリティだけで這い上がっていける人なんて1%にも満たないです。ですから、普通はこれらを状況に応じて上手く使い分けるわけですね。
ここでたとえ話をしておきましょう。例えばですが。「マラソンを何回も走りました!」と一見すると会社の仕事と関係無いことを披露するとします。そうすると、企業の方たちは、なんで?、となるわけです。それと就活がどのように関係有るのかと。それに対する答え方で、企業側の対応だって変わるわけですよ。例えば「マラソン走れるだけの体力がありますから、毎日終電まで働いたってだいじょぶっす!」とか言うとしましょう。たぶん、ダメでしょうね。そもそも終電まで働かせる企業って法令遵守義務から外れてますから、体力勝負というのをリアルに求めてる企業があるとは思えません。つまり、需要に対して供給が不一致の状態です。じゃあ、これはどうでしょう。「マラソンは長く辛いものですが、目的を達成するまで絶対に諦めずに走り続けることで、忍耐力を鍛える良い機会になっています。」・・これは多くの場合、納得できると思われます。心が折れやすい人よりも、心が強い人を求めている企業は多いでしょうから。でも、これくらいなら、「キャラかぶり」の場合が多いでしょうね^^; じゃあこんな言い方だったらどうでしょう。「マラソンって長いんです。長いからこそ目先だけ追いかけて一瞬で力を使い果たしたりしたら、本人はやりきった感じがしたとても実際は成功したとは言えない。むしろ失敗です。だから努力を続けながらも長期的な視点をもってバランス良く継続するということを人生経験として学んだんです。」とか言ったらどうでしょう。マラソンからここまで引っ張ってくる人は少ないでしょう。少なくとも根性を訴える人よりは数が少ないはずです。ですから、キャラかぶりの確率も下がる。企業的に見ても、現在の目の前の仕事に精を出しながらも、長期的な視点で物事を見渡せるという能力は大切なものだと思われます。少なくとも否定する人は相当に少ないでしょう。そういう人材、求められていると思います。絶対にそう言う人材がいて損は無い。経営を安定させるの効果は大きいはずです。つまり、需要があるんです。
例としては何の魅力もない例えだと書いてから思いましたが、それなりに参考になるかと思います。そう、常に需要を意識した発言をするんですよ。それでだいぶ印象は変化するんです。そこにオリジナルな視点を入れるとキャラかぶりも回避できる。こんなアピールが自分の自然体で正直な状態でできれば、例え内定を勝ち取れなかったとしても不幸せになることは無いと思うんです。10回ダメでも1回成功したら、その1回で10回分の「軽い不幸」を忘れるくらい幸せだと思うんですよね。そしてその後は素の自分を出し続ければいい。だから、正直で自然体を薦めるんです、僕は。
(余談ですが、若い人にも流行りつつある山登り。こんなんだって言い方次第でマラソンみたいなこと言えますよね。山登りって長いし疲れるし、危険も伴うし。だから事前計画とか危機管理とかの計画性が大切です。それでいて体力もいるし、ペース配分だって重要。長期的な視点という話にすりかえることができちゃいます。プラスして時には岩を昇るとかのスキルだって必要です。・・・・つまり、自分がいままで経験して来たことをどうやって需要に結びつけるかというが大切なんだなあって思います^^。でも嘘ついたら負け!!)
さて、少し話がそれます。これは私が思うだけなのかもしれないですが、私は「こんな人材」です、の「こんな人材」を偽る人がいるのを痛々しく思います。嘘をついて何になるんでしょう。企業の人だって何千人と人を見ているプロです。見ればわかりますよ。(会社によっては人相学とかを学ばせる人事部もあるみたいです。)仮に嘘を通して面接を進んだとして、または会社に入れたとして、苦しくないんですかね。中に入ってみたら言ってることとやってることが全然違うっていう悪評を立てられるのがオチだと思うのですが、それで幸せなんですかね。楽しいんですかね。。。これをやってしまった時から、私の言う、楽しい就活からは外れていくと思います。正直で自然体が一番なんですよ。間違っちゃいけません。ある種の覚悟を持って自分を表現すれば、おのずと自分を偽って表現している人との違いははっきりと見えるはずです。そうでなければ、名女優や名俳優なんてこの世に腐るほどいることになってしまいます。そうじゃないでしょう?
例えば。就活になるとキャプテンやチームリーダーが増える、って聞きます。実際にそうでもないのに、アピールのためにリーダーやっていたって言うんですね。本人はそんなキャラでもないのに。彼らは間違っています。まずは、企業が求める需要を誤解している。企業は、リーダーのキャラばかり欲しいんですかね?そんなことないですよ。リーダー格なんて100人の同期の中で2〜3人で充分です。それ以外に企業が求める「こんな人材」ってのがたくさんあることを忘れてるんです。自分を自然に表現した「こんな人材」と企業が求める「こんな人材」がマッチしたら、どんなに幸せか。それを考えて欲しいと思います。
もう少し話を発展させてください。(話がそれる〜どんどんそれる〜笑)
組織について考えたことありますか?企業はお金を稼ぐ組織です。その組織には時代の流れや経済状況に揉まれながらもお金を稼ぎ続けるだけの強さが必要です。じゃ、組織の強さってなんでしょ? Yskの答えは「多様性」です。詳しく言う前に、次の質問をします。今ってどんな時代でしょう?どんなご時世でしょう? ・・・・難しいですよね。一つに絞れないですよね。混沌としてますよね。ええ、そうなんです。先が読めない、分析しにくい。これが今なんです、Yskが思うに。
そんなご時世で、お金を稼ごうとする組織が強くあるためにはどうすれば良いでしょう? リーダーをたくさん揃えますか? 違うでしょう。変化に対応する柔軟性が重要だと思います。じゃあ、組織としての柔軟性って何でしょう?それが多様性だと思います。つまり、変化が起こった時に、できるだけ迅速にその変化に対応できるだけの多様性に富んだ人材を用意しておくことなんです。一人の人間が全て完璧にやりこなすなんて絶対に絶対に無理な世の中ですから、状況の変化によって必要とされる人材も変わります。それに耐えられなくなった企業は、落ちていくのです。
社員は組織を構成する人員であり、組織の中でお金を効率的に稼ぐために必要な役割を担っています。旗振り役もいれば参謀もいる。縁の下の力持ちだっているし、潤滑剤も必要です。リーダーだけいたって組織は上手く回らないんです。フォワードFWだけ集めたサッカーチームは勝てないでしょうし、4番バッターばかり集めて史上最強打線と呼ばれた2004年の読売ジャイアンツは優勝できませんでした。組織においては必要な全ての役割が上手く果たされていることが大切なんです。
そして更に話がややこしくなるのが、「変化」です。ついさっきまで必要だった役割や重要とされていた役割が明日や来年にはもう的外れになってるかもしれない。今はそういった時代だと思います。その時は、組織改編が起こります。人材の配置転換などを通して状況に合った組織を再構築するのです。それが簡単にできる組織こそが今のご時世は「強い組織」なんだと僕は考えています。一昔前は、右向け右の軍隊方式が強かったかもしれませんが、今はまったく違うと思います。今年は右でも来年は左。もしくは「両方を同時にw」かもしれないんです。変化に柔軟に対応するだけの多様性を兼ね揃えていることが大切で、企業で生活を送りながらも次の変化に準備することが求められていると、僕は考えています。
ですから、企業は、あらゆる可能性を考えて「こんな人材」というのを求めていると予想できます。それゆえ、自分を偽って表現しても大した効果はないんです。「私はこういう人物です」と明確に表現した方が僕は良いと思うんです。その方が選ぶ側だって未来のイメージを描きやすいし、安心もします。それでいて自分に伸びしろが有れば更に良いですよね。その伸びしろと言うのは、変化へアジャストする対応力、適応能力であり、それが多様性とか柔軟性に繋がるわけですが。
さてさて。もう一度整理しましょう。何と言っても長すぎますから。笑
就活は需要と供給が基本原理です。企業とという組織の中にはいくつもの役割があって、その役割ごとに必要とされている人材は異なる。そしてその役割や人材は時代の変化とともに変わりうる。企業側は就活の時には、その時に緊急で必要な役割を担う人材、または未来におこる変化に対応適応するために必要であろう人材を求めている。多様性と柔軟性を備えるために。
僕達は必要とされるであろう役割について分析し、できれば未来も予想し、その需要と自分をマッチさせれば良い。自分に正直に自然体でそれを見つければきっと幸せ。他人とそれがかぶってしまったら、表現力や熱意、またはオリジナリティでそれを勝ち取る努力をする。「私、その需要に応えられます!マッチしています!」っていうのが解ってもらえれば楽しいはず。
ま、ざっくりこんな感じでしょう^^b 意外とシンプル?笑 いや、なげーか。失笑
ここで、冒頭に言った、「気持ち悪い感じ」をわかってもらえますかね?
7割の人は「正直者はバカを見る」と思っているので、どこかで自分に嘘をつくわけです。それで、自然で自由で幸せなはずの自分を縛っちゃうんです。そんでもって、落ちると"人間否定された"と嘆き苦しむんです。嘘の自分なのに。。。おかしいですよね。
需要と供給がマッチしてないだけなのに。キャラかぶりの誰かさんの方がその企業にとっては魅力的だっただけなのに。自然で正直な自分を覚悟と自信を持ってさらけ出して、幸せに就職先を掴んで欲しいものです^^ こういう就活って楽しいと思うけどなあ。。。
とは言っても。就職戦線とかいうんですから、厳しいのには変わりはありません。どこかで誰かに勝たなければならない。じゃあどうやって働きたい企業の席を勝ち取りましょうか。不幸せにならずに。それを具体的に考えてみます。(やっと戻って来た〜T T)
そこで冒頭の3つを考えます。
①情報過多を防ぐ
マイナビ、リクナビ、日系ナビ、enジャパン。ちゃんと登録してますか?はい、できる限り登録するのやめましょう。笑 「なに!!」って感じですがwww (ほら、もうこの時点で1%軽く下回りそうでしょう?^^;) これらに登録すると毎日毎日雨あられのメールがやって来ます。そんなの全部読まないでしょう。時間の無駄です。そもそも情報が溢れている世の中で、自分が本当に興味あることじゃないと自分の頭の中には残らないんですよ。だから、登録しなくても大丈夫なんです。ちなみに、Yskは受けた一つの会社がマイナビからのエントリーしか許してなかったので、エントリー直前にマイナビに登録してそれ以外の就活サイトは一切利用しませんでした。一切、です。
登録しちゃった場合。不安に駆られて、"大切な"情報を逃したら負けだと激しく思い詰めていちいちチェックするのは辞めましょう。今すぐに。本当に大切な情報は企業のHPにだって絶対書いてあります。それを逃すということは、基本的にその企業に興味ないんですよ、心の奥では。ですから、そういう自分を認めて気にしなければいいんです。
次のような視点も持っていると良いと思います。選ぶ側の人間になったとして、メルマガで流した情報を知っていますってアピールしたからって「ほー!」って感心すると思いますかね。普通過ぎて気にもとめないと思うんですが。っていうか、そういうライバルなんて腐るほどいるじゃないですか。僕らは全員同じ舞台に立たされて過剰な情報に踊らされているピエロじゃないんですよ。笑 僕たち全員が同じ情報を共有しないといけなく、その同じ情報を基に「こうした方が良い」的なことを頭にたたき込んだとして。これって個人個人のオリジナリティの欠落に繋がると思いません? 本当に本当に頭の良い人は、そこに独自の視点を入れます。ですから腐るほど多くいる似た人材の中でも光るんです。しかし、それって希ですよね。全員が全員できませんよ。
研究やっててもデータベースとかを使うのは研究者にとっては日常茶飯事なのですが、その情報だけを頼りにしているとオリジナリティはどうしても消えていきます。その情報を頼り過ぎるとチャレンジングな発想がそがれちゃうんです。データベースで見つからないと「ダメなんだろな」っていうネガティブ発想が自然と出て来ます。消極的になります。逆にデータベースに似たようなのを見つけると、安心はします。「あ、いけるかも」って。しかし、これって誰かのまねごとに過ぎないですから、まったくもって「おもしろい!」ってことにはならないんですよ。データベースにまったく頼らずに出て来た発想の方が100倍面白い!そんなことが良くあるんです。だから、情報に踊らされるピエロじゃダメなんです。笑
情報を遮断するとどうなるか。自分で考えるしかないんです。自分の持っている能力で道を探るしかない。それがオリジナリティに繋がるんです。まさに独自路線。情報だって、自分しか頼りになりませんから、自分で自ら探しに行きます。すると、自分だけが集めたオリジナルな情報になるんです。先にも言いましたが、自分で積極的に集めた情報は、降ってきた情報とは大きく違って、頭に残りやすいです。目的意識を持った情報収集は強烈な武器になります。そういうことを実践することを薦めます。
簡単には手に入らない中小企業の情報は?と気になる人もいるでしょう。ある程度は関連会社の情報は繋がっている大手企業から追っていけば手に入ります。満足できるくらいの情報は手に入ると思います。もっともっと欲しい場合は、中小企業の説明会に足を運ぶ必要があります。それが普通の説明会と違うのは目的意識がはっきりしている、ということです。目的意識がはっきりした情報収集は意味が大いにあります。情報が溢れている昨今、積極的な姿勢で集めた情報だけが自分の中で意味を持つんです。そこまでやってから説明会に行くのとそうでないのでは得る物が全然ちがうでしょうね^^ しかしYsk自身は企業説明会とかそういうイベントも一回きりとも行ったことがありません。情報は自分で本やネット等で探します。業界研究は本、新聞、ネット。会社の情報もネットで自分で探します。その方がはるかに頭に残りやすくて整理もしやすいんです。そうやってまとめた情報を、企業の需要と自分の供給という観点で分析して、アピールポイントを掴み、明確に伝える訓練をする。 これが幸せな就活への第一歩です。 さ、みなさん、今すぐに思い切って情報遮断をやってみてください☆ 本当に本当にオススメです^^
②自分自身と徹底的に向き合う(自己分析)
過剰情報の遮断と独自路線の情報収集の次は自己分析です。
おそらくはこの時間が圧倒的に足りていないんだなって思う場合が多いです。雨あられとあふれかえっては降ってくる情報に逐一反応してピエロとして踊り続けるのに精一杯で、自分自身を見つめる余裕が無いんですね。自己分析は企業の需要とこちらの供給のマッチングを図る上でとても大切だとYskは思うのですが。。。
自己分析でやることはシンプルなのですが、本当の正直で自然体な自分と向き合うためには時間がかかると思います。内容は、自分は何ができるか(スキルとして)。自分の性格はどういったものか。自分の人生設計に関して仕事の目的は何か。それで最終的に自分は何がしたいのか。
スキルというのは需要でも供給でも明確なポイントになりますよね。語学力や理系だったら専門知識、事務処理能力だってそうです。需要を探すのも苦労しないでしょうし、こちらが提供できるものだって限られていますから、その視点で自分自身の「こんな人材」というのを作り上げていくのは難しいことではないでしょう。
自分の性格の分析というか再確認。こちらの方が難しいです。しかしオリジナリティの差異が出やすい部分です。用いる言葉や表現の違いによって印象は変わってしまいます。こちらが供給するスキルにプラスしてオリジナリティのある性格でもって、企業のポスト(役割)を得る戦いに参戦するわけです。だから練った方がいい。でも嘘はつかない方が良い。後で苦しむだけです。考えるなら自分を偽ることじゃなくて、どうやって素の自分を輝かせるかです。
長い人生の中であなたにとって仕事ってなんですか? こう聞かれること、多いです。YskはESや面接で聞かれました。仕事の目的とか仕事観ですね。Yskはこれも正直に言えばいいと思います。ハードワーカーでがんばります!仕事は人生そのものです!とか、本当にそう思えないのなら言うのやめましょうね。笑 ボロが出るだけです。いいですか、ハードワーカーしか入れない企業なんてブラックそのものですよ。企業という組織はどこからどういった力が出てくるかなんて、なかなか予想できないんです。時代の流れにも飲まれやすいし。時にはハードワークこそが力となることもあるだろうし、時には9時5時で帰宅しながらも効率的に仕事をして、しかもマンパワーがそろっているっていう神wみたいな組織が力を発揮するかもしれない。だから、自分自身と真剣に向き合った結果、自分がマッチしていると思う組織に入れば良いだけの話なんですよ。
とは言ってもどうしても「給料」は考えてしまうもの。やっぱり高給取りになりたいですよね。断言しちゃっていいと思うのですが、これからはハードワーカーで長時間労働をする人が多くを稼ぐ時代にはなりません。能力給、結果給です。評価基準だって変わっていくでしょう。法律で縛られて限られた時間で効率的に結果を出す人が多くを稼ぐ時代だと思います。そうでないなら、みんなで頑張って評価基準を変えちゃいましょう。笑 大して仕事も出来ないのに偉そうにして高給取ってる諸先輩方には敬意を払いつつもあっさりと蚊帳の外に出てもらいましょうw。 ということでw、集中とか自分のスキルを最大限活かせる環境が自分にとってもかなり有利に働くのは間違いないです。職場の雰囲気が自分の性格に合うかも大切。ストレス抱えながら仕事するより、快適に仕事した方が良い結果が生まれるのは当然でしょう。(だから自分に嘘をつくのは返って不幸を招くんです。)
それから。「何がしたい?」って話はよく話題にのぼります。大学時代においても、好きなことを見つけなさい!!、って言われます。しかし、そんな簡単に見つかりますかw? あーーーこれ人生賭けてやりたい!ってそう思えること。・・・無理ですよねw基本。ほとんど人は「そんなんねーし。汗」ですよね。それが普通だと思います。Yskだってそうでしたし、今は研究していますが、じゃあ研究がなかったら生きていけないかといったらそうでもない。(おい!) 僕はそんな時に小説で出会った言葉を思い出します。確か村上春樹のノルウェィの森だったと思うのですが、「紳士とは、自分のやりたいことをやるのではなくて、やらねばならないことをやるもの」って話です。この言葉には少なからず批判があるでしょう。それで本当に幸せか?って。でも、出来ることを仕事としてやれるということは、その自分のスキルや能力に需要がある、求められてるということです。それがお金で返ってくるってことです。それって幸せな事ですよね。社会還元されてるんです。そういった感覚が仕事のやりがい、これで充分だと思います。それをやり続けてたらそのうち大好きにもなるかもしれない。天職だったって思える日がきっと来ます。「好きなことを見つける!」そういったある種の強迫観念にかられる人もちらほら見かけますし、それで「ない〜(T T)」つって鬱になる人までいます。笑 笑っちゃいけないですが、ちょっと面白いですw
ま、そういった感じで、自分とシビアに向き合う時間と、ある程度の緩やかさのバランスをしっかり保って自己分析をしてもらえたらまた楽しい就活に繋がると思います^^
③社会分析・業界分析・会社分析(この順に)
さて、最後です。社会分析・業界分析・会社分析。
これは①の情報収集や②の自己分析と大いに繋がる所があり、最終的な段階です。情報収集をして自己分析まで終わると本格的に企業探しに移ります。自己分析の段階で自分の核は出来ているはずです。それを基に自分にマッチするであろうポストを探ります。逆に言うと、選ぶ側の人が納得するような説明をしないといけないわけです。
そこで、社会分析と業界分析、会社分析をしてあげて明確に論理立てて説明し、企業が求める人材と自分が提供できるものがマッチすることを示してあげましょう。話は大きな所から始める方が説得力があると思います。 「今は世界的に・・・・」「その中で日本は・・・」「私が興味が有る業界は・・・・」「その中で御社は・・・・」となります。それで次に自分の自己分析を披露します。そしてマッチしていることを示し、双方にとって利益があると主張するのです。需要と供給がマッチした上にお互いにwin-win関係になりますって説明するのです。企業が求める人材に関して嘘をついていたら死活問題ですし、供給する僕たちも正直な姿を見せてるはずですから、成功すればお互いに幸せなはずですよね。
さて、そういったいわゆる社会分析というのもオリジナリティが出やすい部分です。間違ってはいけませんが、このトピックに正解はありません。ですから言いたい放題です。少なくとも’これから第三次(大惨事w)世界大戦に備えながら企業活動をすべきである'とかちょっと頭のオカシイ主張をしなければ、まったく問題ありません。そこで自分のスキルや専門性、性格や哲学、人生観や仕事観と言ったものが効いてきます。
スキルや専門性は物事の切り口であり、性格や人生観は物事に対する目線です。これらを道具にして自分自身で社会を切ってみると、面白いように十人十色です。これは①の情報収集にだって言えることです。そこにオリジナリティが生まれ、その話を聞く人の興味も沸くのです。だって、逆に考えて、そういった話を披露されるのってなんかワクワクしないですか?楽しいと思うんですよね。「は〜ん、なるほど〜。そういったとらえ方もあるのねー。」「あはは、それは考えたことなかった。」とか思ってもらえたら、very goodだと思います^^b それって「多様性」に繋がりますからね^^
・・・と、まあ、相変わらす、すんごくすんごく長くなりましたが^^;、これがYskの考える楽しい就活です。ええ、わかっています。そもそもここまで読んでる人なんてほとんどいないでしょうし、1%、いやそれ以下の人しか実行に移してくれないのも予想できます。しかたないです、これをやり通すには相当な覚悟が必要ですから。でも、Yskは実際やりましたし、そうやって幸せを掴んでくれるであろう1%以下の人のために書きました。誰か一人でもYskの考えていることに賛同して幸せを掴んでくれたら、Yskは嬉しいですね。
さて、Yskの経験をざっくり紹介しておきましょう。
Yskは当時、何がしたいのか解らない部分も多かったので、とにかく自分に向き合っていました。一晩中机の上の紙に仕事について考えてたこともありました。ただですね、全ての原点はYskの場合は「理系白書」という本だったんです。これは昔のブログにも書いていますが。で、その中で列挙されている問題点について取り組みたかったんです。その方法は思いつく限り、起業する、大きな会社で偉くなる、官僚になる、政治家になる、研究者として世界で戦う。こんな感じだったんです。当時は色々考えて全てのプロセスを踏んだ結果、大きな会社で偉くなるを選びました。色々考えた結果です。
で、まず情報を遮断します(①)。もちろん誰も必要な情報を与えてくれませんから、自分で探します。企業説明会は薄っぺらい情報しか得られないだろうって思ったので行きませんでした。官僚さんとの討論会やイベントには参加して闊達な議論をしたりして、新しい知識を得たり新しい考え方をまとめたりしました。興味がある会社ももちろんあったので、インターンに行かせてもらいました。(申込期限を過ぎていたのを頼みこんだ。笑)そしてそこでインターンの仕事などをやりつつも、仕事を終わらせたら自分が問題意識を持っていることに関して会社の偉い方々の話を伺ったりしました。とある会社の1つの研究領域にすごく未来を感じたので、人事部の方にいきなりメールを送らせていただいて、その研究分野の未来について自分が思うことを伝え、見せられるだけ見せて欲しいと頼みこんで、研究所まで一人でお邪魔したこともあります。笑 なんか、すごい行動してるじゃないかって感じかもですが、実際は楽しくて楽しくて仕方なかったですよ^^ 自分が知らない世界のことばかりなのですが、こちらが質問すると一生懸命に答えてくれる人に恵まれたのもあって、実に充実していて幸せでした。そこでの経験はこうやって今、英国で暮らしていても糧になっています。
さて、で、そんな感じで①をやって、ESを準備する段階で自己分析②となります。これは机でうんうんうなりながらやってましたね。笑 特に何がしたいんだ?って話。曖昧なイメージじゃなくて、リアルな仕事しての「何?」っていう問いです。でもね、好き嫌いに関わらず、自分が武器として供給できる、企業側にとって利益になる部分なんて限られてるんですよ。しかもやりたい最終目標に到達するためには、まずは会社において一つの役割を果たさなければならない。私の中の強力な武器は専門の有機合成化学以外にありません。もちろん今の専門は好きです。科学的な部分と芸術的な部分の融合でもあるのがお気に入りです。でも、それがないとダメっていうくらい好きか?って言われれば答えはもちろん「NO!」(おいおい!!)しかし、求められてるという観点です。それを使わないのはオカシイ。なので使います。あとは自分の人生経験をmixさせてオリジナリティを磨きます。絶対に嘘はつかない。自然体です。
で、社会分析③になるわけですね。これは自分をアピールする論調を整えるのです。自分のやりたいことが、求められる役割にマッチしてます。win-winですって説得するんです。独自の切り口と目線を駆使して。自己満足オリジナリティの大発表会です☆笑 実際の面接とかでは、こういう話をした瞬間に目の色変えて見てくる企業の方とかに出会うと楽しくてしょうがない^^ にゃははーって感じです^^v
大発表会の終了後は勝手な充実感に浸っておとなしく結果を待つだけですw
実際、Yskは2社から内定をいただきましたが、刺激的で印象的でした。間違いなく不幸ではありませんでした。内定をいただいたうちの1社の最終面接では人事部長と大議論です。(予定時間を15分以上オーバーww間違いなく人事部長は怒っていたと思います。笑)しかし社長はずーっとにっこりほほえんでいてくれて・・・合格^^v もう一社は、なんか面接の始めの段階から「取りたいですオーラ」が出ていたので安心でした。これはESの段階で完全に掴んだなって思って面接では独演会に近かったと思います。笑
失敗もありましたよ。言っている通り、僕が書いているのは受かる方法じゃなくて、楽しく就活するってことです。とある会社の面接にいって、質問にこたえながらアピールしていたのですが、面接してくださった方の返事が、「ふーん、なるほどー。うちにそういうのをやる組織ってあったっけなあ・・・?」という物でした。これが、サインです! ダメサイン。これは完全に戦略ミスです。需要と供給の不一致そのものです。この返事を聞いた瞬間にダメを確信しました。どんなにアピールが上手くやっても、役割を担えない人材にはポストはないっていう前提を学んだのがこの時です。もちろん人生初のお祈りメールGet☆ とったどー!!笑 しかし、まったく凹まない〜^^v だって明らかに自分にマッチしてないからです。
最後です。「飛び道具」を提案しておきたいと思います。
冒頭から散々「需要と供給」って言ってますよね。その求められているという需要って、固定されているんでしょうか? 僕はそうは思いません。きっと採用会議などでは9割くらいは決まっているんでしょうが、流動性が保たれていると予想します。そこを刺激するってことなんですね^^ かなりかな〜りアグレッシブな方法なんですが、書いておきます。ある意味で不幸にも自分が供給できるもの(供給したいもの)の需要がないって場合もありますよね。こういう場合には、需要を自分で作り上げてしまいましょう。笑 You can do itです^^ 情報収集から始まって磨きに磨いたオリジナリティを表現するわけですが、新しい価値とか新しい需要まで提示しちゃうんです。これは勇気が要ることですから、成功するかしないかは判断する人にゆだねられます。しかし、これ。ちょーー面白い。個人的には、人事部長と喧嘩みたいな大議論になってしまった原因がそれなんですwww。「そんないらねーよ」っていう立場の人事部長と、「いやいや、絶対必要だと思いますよ」っていうおこがましいYsk。笑 しかし楽しかったですよー、あれは。^^v
これのデメリットは勿論、気に入ってもらえなかったら即終了〜ってことです。一方、これをやっちゃう良い所は、会社を問わず使えることです。少なくとも同じ業界には同じことが通用するんです。本当に少し変えればいいだけ^^b もう一つのメリットは、まず競争相手がいないということ。一旦食いついてもらったらかなり強烈な印象を与えるということです。もちろん、これをやるには冒頭の3つを相当に練り込まないと厳しいので、労力はかかります。しかし、チャレンジ精神旺盛な人なら、やってみると楽しいことは間違いないと思いますo(^-^)o
さあさあさあ。今回は以前にも増して超大作になってしまいましたね。ははは。orz
実際月曜日に書き始めて今までかかっています。笑 確信しているのは、99%以上の人はもう、今ここに書いているのを読んでいないってことです^^; そして残りの1%以下の人も、頭がこんがらがっているだろうなっていうことです。笑
でも、Yskの書いたことを少しでも参考にしてくれたら、不幸具合はかなり減るし、何より前向きで楽しく就活ができるんじゃないかなっって思います。
10個も20個も内定を取る必要なんてないんです^^b たった1つでいいんです。自分も企業も満足できるwin-winの内定1つで皆さん幸せになります。きっと落ちまくるでしょう。ESすら通らないこともありまくりでしょう。でも前向きに自分のスキルとオリジナリティと表現力を日々磨いて、楽しく幸福をつかみ取って欲しいと思います。がんばってくださいo(^ ^)o
Yskでした^^/☆
英国でポスドクをして大学教員になった若手研究者のブログ
ポスドクの研究留学日記的なブログ
2013年12月1日日曜日
2013年11月8日金曜日
覚えてろよBG。笑
ブログ開始当初は週に一度のペースが、今は月に一度のペースでギリギリのYskです。どうもこんにちわm(_ _)m
今回もトラブルの続きです。しかし、物語が壮大すぎるので、思い切って書きます。ただいまも解決していませんが、あれこれ3ヶ月以上の交渉、トラブル自体は1年以上前からなので。笑 そう、こないだ日本に帰る前からの話なんです。
何かと言いますと、ガスです。ガス会社とガチでやり合っています。事の発端は光熱費の請求額がとんでもなく高かったことです。1回なら、冬に使いすぎたかなって感じなんですけど(こちらは3ヶ月に一回の徴収)、春過ぎに夏になってもすごい高かったのです。これはどう考えてもオカシイ・・・ということで、電気とガス会社への登録者であるハウスメートがまず、電気会社に連絡すると・・・
「あれー、そうですかー。それなら次の請求の機械に調整しておきますねー。それでも問題があったらいって下さい〜。」
は?何それ。。。文句言ったら電気料金下がるの?www 日本じゃありえねーだろwww しかし、下げてくれるんだから良いじゃない。そうしますか、そうしましょう。
で、先月の請求書でばっちり下がってました☆
ってことはですね、普通文句を言わない人は、ものすごい勢いでお金を巻き上げられているってことですかね?(= =;) それ詐欺師と変わらんでしょーが。。。 ま、下げてくれたからまあ許してやるけどさっ。 うーんでも何かむずがゆいですねー。。。
しかしです。電気会社なんて中ボスですよ。問題はBG(ブリティッシュ・ガス)という巨大ボスです。こちらも相当に高い請求書を2回連続でたたきつけてきたもんですから、さすがにこちらにもスイッチが入りましてね、BGに電話しますと(ハウスメートがね。。。おい!)・・・
「あー、メーターが壊れてるんですよ。」
・・・な、なに!? なんですと!? じゃ、じゃあなんで、ど、どうやって請求書作ってるんだ? とのことで問い合わせたところ(彼が・・orz)、
「去年そこに住んでた人の平均値に基づいてばっちりやってま〜す。^^v」ですと?ww
現在の私の住居の前の住人はおそらく中国系の家族だったと思われます。それと研究者二人暮らしの光熱費が同じですと? 日中も家にいないし、夜も遅くまで帰らないんですぜ?? 私達は怒って、再度問い合わせです(これも彼www)。おかしいじゃん!って。
彼らBGの言い分はこうです。
「何回か電話したんですけどね〜。出なかったから、今の状態にしてま〜す。いぇい☆ってか連絡返して来なかったじゃないですかっ!」
・・・ちょ、ちょっと待って欲しい。平日の仕事時間中に電話かけてきて出られなかったらそっちの要求の飲んだということになるのか?(= =;) おいおい。んなこと普通はありえねーぞ。。。どこの誰からかかってきたとも知らない番号にもう一度かけ直して内容を確認しなきゃならんのか。。。せめてボイスメッセージくらい残してくれよ。。。契約や運転状況について問題があるなら、電話だけじゃなくてメールなり手紙で連絡してくれよ。。。(@ @) 電話で繋がればいいけど、ダメなら普通メールだろ。。。 まあ、確かに何回か電話がかかってたのは事実のようですが。・・・にしても納得できん!
またまた我らが英雄・ハウスメートがやり合ってくれて、とりあえずメーターを交換することに。
メーターの交換日には私がどうしても動けなかったので、ハウスメートが立ち会ってくれた。(俺、まぢ何もしてねーな。笑)待ち合わせ時間に行くと誰も来ない。待っても来ない。来ない、来ない、、来ない。。。結局は待ち合わせ時間よりも少し早く来たらしい。笑 で、いなかったら帰ったらしい。笑 ナメてんのかコラwww
で、再度日程調整してメーター交換に臨みます。それもなんと1ヶ月以上先。
その間に料金交渉も続行します。絶対に絶対に払いすぎてるから、どうにかしてほしい。あり得ない金額払ってしまってるんですから!
すると意外にもすんなりと解答が。
「じゃあ、この3ヶ月はほとんどただ、ということにしましょう。」
え?マジ? やればデキルじゃないですか〜BGさん☆ るんるん♪
さて、やっとメーターの交換日です。この日も私は都合がつかず、ハウスメートにお願い。(まぢスマン。) さて、その結果は・・・・
「うーん、メーター変えたんですけどねー。動かないですね〜。ぶっちゃけメーターは正常ですね〜。ボイラーです。ボイラーが壊れてますね〜。うんうん。」
・・・うんうん、じゃねーよ!笑 ってことは何ですか?
結論として、住み始めたその日から、というか絶対もっと前からボイラーが壊れていて、ガスが使えない状態だったってことですか? じゃあ、何で私達が住み始める前にそれが判明しなかったんですかね・・・? 大家さんやテナントの人はチェックしないんですかね・・・???。
いずれにしても、この1年以上ガスは使わない生活をしていたという結論に至った訳です。お湯が使えていた理由は、非常用の代替電気システムでお湯を沸かしていたから、だそうです。 これでどうりで電気代が友人とかの情報よりも2倍くらい高かったというのも合点がいきます。
しかしですね。電気代が高いのに合点が行ったって全然すっきりしないですよー。だって、ガスは使えなかったんですよね? 初っぱなから! なのに、バカ高い請求書を勝手に作成して勝手に送りつけて勝手に振り込ませていたってことになりますよね。。。いや、かなり被害者面した言い方になってますけどwww いや、でも事実はそうですよね。使っていないガスを使ったことにして料金をふんだくってたことになりますよね。
問題はその責任がどこにあるのか、ということです^^b
住み始める前にチェックしなかった大家さんやテナントの責任。住んだ後に作動確認を怠った私達の責任。おかしいことに気がつきながらも電話をかけただけ(不在着信を残すのみ)で不正確な請求書を作成してその場をしのいだガス会社の責任。
ここからやっとのことで、私Yskの登場です。おっせぇ。
まずはテナントに連絡です。どーなってんじゃ?って。状況を説明します。この日本語にしたってめちゃ長い状況を英語で説明するとか、Yskの英語力からしたら200%のフルパワーです^^; でもやります。なにしろ一年間で15万円近く払ってるんですからね!
最初のテナントの答えはこうです。最初のメールはメーターが壊れてるって状況での連絡ですが。
「BGに連絡して!」以上。
それだけ?www いぇっさー。しますよー、ええ、します。
でやりましたー。BG来ましたー。メーターオッケーです! ボイラーNGです!
わかりましたー!もう一度テナントに連絡です。(既に2ヶ月以上過ぎてる。。。)
次の返事。
「じゃあ、誰か向かわせます。」
Yskは返します。「あ、そう。じゃあ待ってます。来る時に連絡下さい。」
その後に連絡ナシです。笑
次の日に帰宅すると、キッチンの様子が変わっています。
ぬぬぬ!!!っと思って気がつきました。来やがったな、、、と。
前にも同様な事があって、家に来る前に来る日時を連絡するように言ったのですがね。今回も無断で出入りです。家に合い鍵使って入る24時間前に連絡しないと違法で訴えられるって言う法律もあるのに・・・イギリス人とは思えないルール履行の悪さ。。。はぁ。
ともあれ、ボイラーは直っているようです。これで完璧な状態なのか解らないですが。。。とのことで、またテナントに連絡です。メールを打ったところ、
「ホリデーに出かけてます☆ それまで返事できません。そ〜り〜^^/」
・・・だってさ。笑 一週間以上経つけど、未だ連絡ナシですね。もういいや。たぶんこれでOKなんでしょ^^;
それでやっと先週のことです。ハウスメートの所にラスボスBGから電話が。。。今回は留守電です。成長してる?笑
「こないだ、もう一度電話したんだけどさー。出なかったから問題は解決したってことになったから〜。よろしくね!」
・・・殺すぞコラ!www だから昼間に電話出られないんだって。一年間分もガス料金ふんだくっといてそりゃねーだろ。笑
慌てて二人で電話攻撃です。毎日カスタマーサービスに電話です。空き時間にかける、かける、、かける。。。しかし繋がらない! しかも途中で切られる! ありえん。ふんぬーーー、本当にありえん! 自動音声から始まってスタッフと直接話すところまで行ってもその後に繋がるのに10分待ってもダメ。ハウスメートなんか30分待ったこともあったとか。BGさん、どうかしてるでしょ。笑 Yskは一回だけ直接話すことに成功しております。
「あ、もしもし。私Yskと言いまして、オックスフォードの○○に住んでるんですけどね。」
「あーどうもこんにちは。ご機嫌いかかがですか?」
「ええ、どうも。悪くな・・・」
ちょ、ちょっ。切らないでよ!!!(T T) 終わってるw 本当に終わってるよwww BG! 以降いまだに繋がっておりません。
ハウスメートは後日、何とか話すのに成功したらしいです。しかし・・
「請求書に関してはこちらの番号にかけても対応できないんですね。ですから請求書を扱う部署にかけて下さいねー。それじゃ!よい週末を!」
Have a good weekend!!・・じぇねーよ!笑 普通ならYou too〜!!とか軽く言いそうになりますが、そんなんされて気分良く週末過ごせるわけないでしょ。笑 今回もブチ切れですよね。笑
で、請求書の方の番号を調べ直してかけていますが、Yskもハウスメートも未だに繋がらず・・・と言う状況です。 BG強し!
そうこうしている内に次にBGからの手紙が・・・
「こないだ電話したんですけど、出られなかったですね。そのメッセージに残したとおり、問題は解決したってことになってますんで、そんな感じでよろしくで〜す^^/」
・・・・
「あ、もし問題あれば来週までに連絡してくださいね〜。じゃ!」
!!!
おーおーおー!! 何々?来週までにクレームつければ対応してくれるのか? 今まで散々虐げられてきたけど、チャンスをくれるのね。じゃあ、やりますよ。ええ、全力フルパワー全開でやりますよ。うおおおお〜〜〜
ということで、今日Yskはオフィス宛に手紙を書きました。鬼のクレームレターです。ワードびっしり2枚分! 請求書関連と思われるオフィス2カ所に送りつけました。我々に非道な通達を送り付けて来たBGのヘッド宛に、喧嘩上等でタンカ切ります。同時にハウスメートも引き続き電話攻撃を絶賛続行中〜。
というのが数ヶ月前から今日までのBGとの攻防の一部始終です。長い、長すぎる。そして複雑。最終的に1年間払い続けたガス料金を取り戻すことができるのか。この問題の責任を取るのは結局の所誰なのか。結果は今のことろ解りませんが、戦いあるのみです。
Ysk、鬼になって全額返還を目指して戦い抜こうと思います。こうご期待!!
久しぶりのYskでした^^/
P.S. 水道もThames waterという会社がいきなり1000ポンド(16万円)を請求してきたことがありましたが、これもクレームによって33ポンド(5000円)になったことがあります。今年の夏の話です。差額の967ポンド(95000円)はどうなったんだ?www なんてこともあるんですね。信用して鵜呑みにしてお金を振り込んだら大変なことになります。基本疑ってかかるのが良いってことなのでしょうね。しかし、日本のシステムってやっぱり優秀ですよねー^^b
今回もトラブルの続きです。しかし、物語が壮大すぎるので、思い切って書きます。ただいまも解決していませんが、あれこれ3ヶ月以上の交渉、トラブル自体は1年以上前からなので。笑 そう、こないだ日本に帰る前からの話なんです。
何かと言いますと、ガスです。ガス会社とガチでやり合っています。事の発端は光熱費の請求額がとんでもなく高かったことです。1回なら、冬に使いすぎたかなって感じなんですけど(こちらは3ヶ月に一回の徴収)、春過ぎに夏になってもすごい高かったのです。これはどう考えてもオカシイ・・・ということで、電気とガス会社への登録者であるハウスメートがまず、電気会社に連絡すると・・・
「あれー、そうですかー。それなら次の請求の機械に調整しておきますねー。それでも問題があったらいって下さい〜。」
は?何それ。。。文句言ったら電気料金下がるの?www 日本じゃありえねーだろwww しかし、下げてくれるんだから良いじゃない。そうしますか、そうしましょう。
で、先月の請求書でばっちり下がってました☆
ってことはですね、普通文句を言わない人は、ものすごい勢いでお金を巻き上げられているってことですかね?(= =;) それ詐欺師と変わらんでしょーが。。。 ま、下げてくれたからまあ許してやるけどさっ。 うーんでも何かむずがゆいですねー。。。
しかしです。電気会社なんて中ボスですよ。問題はBG(ブリティッシュ・ガス)という巨大ボスです。こちらも相当に高い請求書を2回連続でたたきつけてきたもんですから、さすがにこちらにもスイッチが入りましてね、BGに電話しますと(ハウスメートがね。。。おい!)・・・
「あー、メーターが壊れてるんですよ。」
・・・な、なに!? なんですと!? じゃ、じゃあなんで、ど、どうやって請求書作ってるんだ? とのことで問い合わせたところ(彼が・・orz)、
「去年そこに住んでた人の平均値に基づいてばっちりやってま〜す。^^v」ですと?ww
現在の私の住居の前の住人はおそらく中国系の家族だったと思われます。それと研究者二人暮らしの光熱費が同じですと? 日中も家にいないし、夜も遅くまで帰らないんですぜ?? 私達は怒って、再度問い合わせです(これも彼www)。おかしいじゃん!って。
彼らBGの言い分はこうです。
「何回か電話したんですけどね〜。出なかったから、今の状態にしてま〜す。いぇい☆ってか連絡返して来なかったじゃないですかっ!」
・・・ちょ、ちょっと待って欲しい。平日の仕事時間中に電話かけてきて出られなかったらそっちの要求の飲んだということになるのか?(= =;) おいおい。んなこと普通はありえねーぞ。。。どこの誰からかかってきたとも知らない番号にもう一度かけ直して内容を確認しなきゃならんのか。。。せめてボイスメッセージくらい残してくれよ。。。契約や運転状況について問題があるなら、電話だけじゃなくてメールなり手紙で連絡してくれよ。。。(@ @) 電話で繋がればいいけど、ダメなら普通メールだろ。。。 まあ、確かに何回か電話がかかってたのは事実のようですが。・・・にしても納得できん!
またまた我らが英雄・ハウスメートがやり合ってくれて、とりあえずメーターを交換することに。
メーターの交換日には私がどうしても動けなかったので、ハウスメートが立ち会ってくれた。(俺、まぢ何もしてねーな。笑)待ち合わせ時間に行くと誰も来ない。待っても来ない。来ない、来ない、、来ない。。。結局は待ち合わせ時間よりも少し早く来たらしい。笑 で、いなかったら帰ったらしい。笑 ナメてんのかコラwww
で、再度日程調整してメーター交換に臨みます。それもなんと1ヶ月以上先。
その間に料金交渉も続行します。絶対に絶対に払いすぎてるから、どうにかしてほしい。あり得ない金額払ってしまってるんですから!
すると意外にもすんなりと解答が。
「じゃあ、この3ヶ月はほとんどただ、ということにしましょう。」
え?マジ? やればデキルじゃないですか〜BGさん☆ るんるん♪
さて、やっとメーターの交換日です。この日も私は都合がつかず、ハウスメートにお願い。(まぢスマン。) さて、その結果は・・・・
「うーん、メーター変えたんですけどねー。動かないですね〜。ぶっちゃけメーターは正常ですね〜。ボイラーです。ボイラーが壊れてますね〜。うんうん。」
・・・うんうん、じゃねーよ!笑 ってことは何ですか?
結論として、住み始めたその日から、というか絶対もっと前からボイラーが壊れていて、ガスが使えない状態だったってことですか? じゃあ、何で私達が住み始める前にそれが判明しなかったんですかね・・・? 大家さんやテナントの人はチェックしないんですかね・・・???。
いずれにしても、この1年以上ガスは使わない生活をしていたという結論に至った訳です。お湯が使えていた理由は、非常用の代替電気システムでお湯を沸かしていたから、だそうです。 これでどうりで電気代が友人とかの情報よりも2倍くらい高かったというのも合点がいきます。
しかしですね。電気代が高いのに合点が行ったって全然すっきりしないですよー。だって、ガスは使えなかったんですよね? 初っぱなから! なのに、バカ高い請求書を勝手に作成して勝手に送りつけて勝手に振り込ませていたってことになりますよね。。。いや、かなり被害者面した言い方になってますけどwww いや、でも事実はそうですよね。使っていないガスを使ったことにして料金をふんだくってたことになりますよね。
問題はその責任がどこにあるのか、ということです^^b
住み始める前にチェックしなかった大家さんやテナントの責任。住んだ後に作動確認を怠った私達の責任。おかしいことに気がつきながらも電話をかけただけ(不在着信を残すのみ)で不正確な請求書を作成してその場をしのいだガス会社の責任。
ここからやっとのことで、私Yskの登場です。おっせぇ。
まずはテナントに連絡です。どーなってんじゃ?って。状況を説明します。この日本語にしたってめちゃ長い状況を英語で説明するとか、Yskの英語力からしたら200%のフルパワーです^^; でもやります。なにしろ一年間で15万円近く払ってるんですからね!
最初のテナントの答えはこうです。最初のメールはメーターが壊れてるって状況での連絡ですが。
「BGに連絡して!」以上。
それだけ?www いぇっさー。しますよー、ええ、します。
でやりましたー。BG来ましたー。メーターオッケーです! ボイラーNGです!
わかりましたー!もう一度テナントに連絡です。(既に2ヶ月以上過ぎてる。。。)
次の返事。
「じゃあ、誰か向かわせます。」
Yskは返します。「あ、そう。じゃあ待ってます。来る時に連絡下さい。」
その後に連絡ナシです。笑
次の日に帰宅すると、キッチンの様子が変わっています。
ぬぬぬ!!!っと思って気がつきました。来やがったな、、、と。
前にも同様な事があって、家に来る前に来る日時を連絡するように言ったのですがね。今回も無断で出入りです。家に合い鍵使って入る24時間前に連絡しないと違法で訴えられるって言う法律もあるのに・・・イギリス人とは思えないルール履行の悪さ。。。はぁ。
ともあれ、ボイラーは直っているようです。これで完璧な状態なのか解らないですが。。。とのことで、またテナントに連絡です。メールを打ったところ、
「ホリデーに出かけてます☆ それまで返事できません。そ〜り〜^^/」
・・・だってさ。笑 一週間以上経つけど、未だ連絡ナシですね。もういいや。たぶんこれでOKなんでしょ^^;
それでやっと先週のことです。ハウスメートの所にラスボスBGから電話が。。。今回は留守電です。成長してる?笑
「こないだ、もう一度電話したんだけどさー。出なかったから問題は解決したってことになったから〜。よろしくね!」
・・・殺すぞコラ!www だから昼間に電話出られないんだって。一年間分もガス料金ふんだくっといてそりゃねーだろ。笑
慌てて二人で電話攻撃です。毎日カスタマーサービスに電話です。空き時間にかける、かける、、かける。。。しかし繋がらない! しかも途中で切られる! ありえん。ふんぬーーー、本当にありえん! 自動音声から始まってスタッフと直接話すところまで行ってもその後に繋がるのに10分待ってもダメ。ハウスメートなんか30分待ったこともあったとか。BGさん、どうかしてるでしょ。笑 Yskは一回だけ直接話すことに成功しております。
「あ、もしもし。私Yskと言いまして、オックスフォードの○○に住んでるんですけどね。」
「あーどうもこんにちは。ご機嫌いかかがですか?」
「ええ、どうも。悪くな・・・」
ちょ、ちょっ。切らないでよ!!!(T T) 終わってるw 本当に終わってるよwww BG! 以降いまだに繋がっておりません。
ハウスメートは後日、何とか話すのに成功したらしいです。しかし・・
「請求書に関してはこちらの番号にかけても対応できないんですね。ですから請求書を扱う部署にかけて下さいねー。それじゃ!よい週末を!」
Have a good weekend!!・・じぇねーよ!笑 普通ならYou too〜!!とか軽く言いそうになりますが、そんなんされて気分良く週末過ごせるわけないでしょ。笑 今回もブチ切れですよね。笑
で、請求書の方の番号を調べ直してかけていますが、Yskもハウスメートも未だに繋がらず・・・と言う状況です。 BG強し!
そうこうしている内に次にBGからの手紙が・・・
「こないだ電話したんですけど、出られなかったですね。そのメッセージに残したとおり、問題は解決したってことになってますんで、そんな感じでよろしくで〜す^^/」
・・・・
「あ、もし問題あれば来週までに連絡してくださいね〜。じゃ!」
!!!
おーおーおー!! 何々?来週までにクレームつければ対応してくれるのか? 今まで散々虐げられてきたけど、チャンスをくれるのね。じゃあ、やりますよ。ええ、全力フルパワー全開でやりますよ。うおおおお〜〜〜
ということで、今日Yskはオフィス宛に手紙を書きました。鬼のクレームレターです。ワードびっしり2枚分! 請求書関連と思われるオフィス2カ所に送りつけました。我々に非道な通達を送り付けて来たBGのヘッド宛に、喧嘩上等でタンカ切ります。同時にハウスメートも引き続き電話攻撃を絶賛続行中〜。
というのが数ヶ月前から今日までのBGとの攻防の一部始終です。長い、長すぎる。そして複雑。最終的に1年間払い続けたガス料金を取り戻すことができるのか。この問題の責任を取るのは結局の所誰なのか。結果は今のことろ解りませんが、戦いあるのみです。
Ysk、鬼になって全額返還を目指して戦い抜こうと思います。こうご期待!!
久しぶりのYskでした^^/
P.S. 水道もThames waterという会社がいきなり1000ポンド(16万円)を請求してきたことがありましたが、これもクレームによって33ポンド(5000円)になったことがあります。今年の夏の話です。差額の967ポンド(95000円)はどうなったんだ?www なんてこともあるんですね。信用して鵜呑みにしてお金を振り込んだら大変なことになります。基本疑ってかかるのが良いってことなのでしょうね。しかし、日本のシステムってやっぱり優秀ですよねー^^b
2013年10月7日月曜日
トラブル&面食らい集
こんにちは。Yskです。今回はそんなに間を置かずに書きます!がんばってます!
仕事も同じくがんばってます!
さて、Ysk、こちらに住み始めて早いこと1年半が経とうとしています。こちらで生活をしていると、それはもう日本とは違いますからそれなりに大変な事は多いです。特に日本では当たり前だったりすることがこちらの風習とは違ったりすると面食らいます。トラブルになってしまうことだってあります。今回はそういう困ってしまった話や失敗した話、それどころじゃなく本当にトラブった話をまとめておきたいと思います。話に聞いたら面白いんですけどね^^; でも当の本人であるYskやハウスメートはそりゃもう必死ですからね。汗 我々の悪戦苦闘ぶりをニヤニヤしながら楽しんでくれたらと思います^^v
時系列で行きましょうね!
まずは一回書いたけど。財布紛失事件w イギリスについたその日にやらかした。オックスフォードに着いたその日、今のハウスメートが迎えに来てくれました。「やあやあ^^/ どーもどーも^^/ という日本人らしい挨拶を負えてからred lionへ。イギリスらしいと言えばらしいレストランパブですね。そこフィッシュアンドチップスを食べてエールビールも飲んで話は弾み・・・さて、家に向かいますか!ってことで、支払い・・・あれ、財布ない!!(T□T) 慌てて椅子の周りを探す、出口に行ってその周りも探す、バス停まで行ってそこらじゅう探すもない。しょうがないので、かたこと英語で「財布ないんだけど・・・」ってその辺にいた人に聞くも、もちろん返事は「しりません」・・・ですよね〜苦笑
しょうがないので家に向かって、携帯で即兄貴に報告。「財布ないんだけど・・・まぢやばい!!どうしようも無い時はお金くれ(T T)」←最低w
インターネットが幸いにも繋がったのでバス会社の連絡先を仕入れる。しかし、英語で対応する自信が・・・ない←まぢチキンw orz
そこで、こちらに長年旧友に電話。「たすけて〜〜〜(T T)(T T)(T T)」
旧友が親切にもバス会社に連絡してくれて・・・無事に発見。感涙。
翌日バス会社の落とし物センターまで取りに行って回収。ふ〜。
ハウスメートと旧友にまぢ感謝しましたm(_ _)m
はい、次〜。バス・スルー事件。
これはトラブルというか、面白いというか。。。笑 心の余裕がある時は笑い話ですね。
最初に現在のハウスメートがいた家に泊めてもらっていたのですが、職場から遠かったのでバスを利用していました。これがまた、その家がクソど田舎(失礼)にありまして^^; バスで1時間くらいかけて行っていました。で、そのクソど田舎(おいっ)のせいでバス停もわかりにくい所にあります。おかげで帰って来る時に、どこで降りて良いかわからない。気がついたらスルーしてまして、隣町まで行って初めて「あ、やっちまった。汗」となるわけです。2回やりましたね。一回は普通にわからず。二回目は泥酔で寝過ごし(こらっ)。2回とも彼に来るまで迎えに来てもらいましたとさ!←ダメ男
降りるのも大変なら乗る時だって大変なんです。そのクソバス停は幹線道路に合流する加速域にあるので(何とも不思議な所にあります)、下手をするとバスの運転手が自分を見ていなくて普通にスルーして通り過ぎて行くのです^^; これには焦りましたね、最初。「まじかーーー」って、文字通りです。笑 現ハウスメートの彼もそういう経験があったらしく、それ以降はバスが来たら道路の真ん中まで出て「乗るぜー!」って手を振ってバスに止まってもらってました。笑 あぶないって?w だって本当にスルーされるんだもん!
さて、次は自転車盗難事件。
これも書いたな。
まずこちらは自転車が高い!どんなに安くても1万5千円します。新品だけど。で、本当にすぐ盗まれる。中古を売っているところを知らなかったので、まずその一番安いのを購入。それがタイヤが太すぎてスピードが出ない出ないw でもまあ不満足ながらも大切に乗っていました。ある金曜日の夜。遅くまで働いてさあ帰ろう・・・・あれ・・?ない。。。ない、ない、ない!まぢかーーー(T T) 気がつきました。盗まれたと。
鍵もしっかりしてました。1センチくらいの太いチェーン。しかしほとんど関係なかったみたいですね。。。大学校内なのにやられました。
私の不細工に太いタイヤなりに可愛がっていたチャリンコとは1ヶ月たらずでおさらばでした。文句をブツブツ言っていたら「それはお前の不注意」と言われ意気消沈orz チェーンじゃなくてDブロックという金属棒を折り曲げた奴じゃないとダメらしいです。。。そんな、ありえねーだろ(;= =)/ ・・・とはいえ、今も消息は掴めず。誰かがきっと可愛がってくれていることでしょうね。ふん!
次!酔っぱらいアフリカ人と酔っぱらい日本人の闘争
これはトラブルというか「おイタ」ですね。笑
日本でも酔っぱらいは面倒ですが、それはこちらでも同じ。私、しこたま飲んで街の中心部のブロードストリートを歩いていたんですね。それで向こうから「私以上に酔ってると思われる足取りだと酔ってる私が思っているアフリカ系の男性」が歩いてくるのです。目の前がくらくらしながらすれ違います。。。。すると彼がいきなり「ふぁ○○んぐこりあん。ふぁ○○○ー」とのたもうたではあ〜りませんか!酔っていたのもありますが、私、2つの理由でカチンと来ましてね。「おい!」って言ってしまいました^^; 喧嘩腰じゃなくてですけどね。「わたし日本人!日本人そんなこといきなり言わない!失礼な!」と。酔っていたのでちょっと短気になっていたんだとは思いますが、今考えると良く言えたもんだなと思います。笑 そしたらその彼「おーのー、お前は日本人か!それはすまん!べりーぐっど。」ですと!?w よくわからんのですが、まあとりあえずソーリーらしいからまあいいか、とそれで帰ってベッドイン☆ へたしたら次の日顔がボコボコだったな。。。と反省した日でした^^;
次は汚部屋紛争。
これはもう時効だと思って今書きます。
研究者にとって体調は一番重要と言っても過言ではありません。そのためには良い環境に住まいたいと思いました。始めは現在のハウスメートとは別々に住んでいたので、外国人と共同生活していました。良い奴ですし、話もできるのですが・・・いかんせん汚い・・・。食べた後の皿は1週間放置。タバコの吸い殻がテーブルにちらかったまま。冷蔵庫の中は賞味期限切れのやつが多く、中には腐ったキュウリやセロリ。パンを切った切りカスがキッチンに散乱。生ゴミは本当にいっぱいいっぱいになるまで、ため続ける。だいたい2〜3週間。風呂の掃除はなし。洗濯しても何故か乾燥機を回さないので、基本生乾き。それを部屋じゃなくて、教養階段の手すりに干すのでほとんど毎日その臭いに悩まされる。そんなんしときながら、彼らの部屋はアロマたきまくりっていう感じ。
最初はびびって何も言えませんでしたがだんだん我慢出来なくなってきて、おそるおそる言うようになりましたが、まあ基本相手にされず。「だいじょうぶ、あとでハウスクリーナーが来てやるから」・・・って3ヶ月に1回とかだろうが!さすがに食器は2週間くらい放置した後に食器洗浄機に入れてるけど・・・
もっとびっくりしたのが、オーナーの彼女が毎週来るのだけど、彼女はオーナーの部屋に来たままほとんど出て来ないで紅茶やワインを飲んでるだけ。。。嫌じゃないのかな・・・と訝しながらも、とりあえず様子見。が、しかし、気がつけば彼女も食べたままそのまま皿を放置して週末を過ごしてさようなら・・・
こりゃダメだw と悟り、私の方から撤退しましたとさ!で、現在のハウスメートを過ごすようになったのです^^
さて、お次は両足親指の爪紛失事件。
これはちょっと書いたかな。
紛失っていうか、普通に怪我して剥がれただけだけどw いや、サッカーやってて、爪が伸びたままやっていたらなってしまいました。これは自分の不注意ですが。しかし、奴らは本気も本気なのでやってて本当に危ない!蹴られたり突き飛ばされたり、大変です。そんなこんなで押し合いへし合い蹴り合いの中でやってしまったみたいです(T T) そんな経験は今までなかったのですが、意外にもそのまま放置してたら直りました。皮膚が硬くなるみたいにできてくるんですね、爪って。もちろん伸びてくるのもあるんだけど^^; 今ではすっかり元通り☆ よかったよかった^^v
ここからは現在のハウスメートと住み始めてから。
家探しの時にも一苦労。
今の住まいに決まる前に、一つ見に行った部屋があるんですね。なんと今住んでる所の一階。少し安めです。見に行って、なかなか言い部屋だねー。どうしようかーってダラダラしてて、よし、そこにしようって週末いっぱいかけて結論を出して申請しようと思ったら、別の人が来てソッコーで決めてしまった!っていうオチw いや、これはトラブルでもないか。。。面食らっただけですね。日本でもありがちな話ですがこちらでもまったく同様にありましたっていう・・・まあつまらない話ですわ^^;
はい、次ー。
これが一番衝撃的だったかもw
カーナビ盗難事件。写真載せておきますね。これはびっくりしました。もやは強烈なネタですw
まあ、そう、見たとおり、路上に駐車しておいたハウスメートの車のカーナビが盗まれてたんですね。窓ガラスが割られて。私はこれを帰宅時に発見したのですが、慌ててハウスメートに伝えに行きます。「おい!緊急事態だ!」
そしたら、そこには泣きそうな顔したハウスメートが・・・
「今警察が来たよ・・・」「やられた・・・」
これは衝撃でしたね。オックスフォードはイギリスでも治安が非常に良い所なのですが、こんなことがあるとは。車の外から見える位置にカーナビを置いておいたのが原因とか。路上駐車が当たり前のこの国では、そうしないと中にある物を守れないらしいです。うーん、それは予想外でした。相当に落ち込んでいるハウスメートに何て声をかけていいかわかりませんでしたが、「まあ時が経てば良い思い出、最高のネタになるって!将来学生にみせてごらん、この写真を。鉄板のネタだよ!」とか、受け取りようによっては最低な励ましをしたYskでしたw
結局彼は、自費で窓を直しました。保険が効くのがもう少し上の値段からだったらしいです。これも不運。そしてもちろんながら、カーナビが戻ってくることもなく・・・
まあお巡りさんにお世話になることもこれが最後だといいですね。
なんか書き始めたら多いですね。笑
まだまだあるんですよ。でも長くなっちゃうのでまた今度に分けて書きます☆
Yskでした^^/
仕事も同じくがんばってます!
さて、Ysk、こちらに住み始めて早いこと1年半が経とうとしています。こちらで生活をしていると、それはもう日本とは違いますからそれなりに大変な事は多いです。特に日本では当たり前だったりすることがこちらの風習とは違ったりすると面食らいます。トラブルになってしまうことだってあります。今回はそういう困ってしまった話や失敗した話、それどころじゃなく本当にトラブった話をまとめておきたいと思います。話に聞いたら面白いんですけどね^^; でも当の本人であるYskやハウスメートはそりゃもう必死ですからね。汗 我々の悪戦苦闘ぶりをニヤニヤしながら楽しんでくれたらと思います^^v
時系列で行きましょうね!
まずは一回書いたけど。財布紛失事件w イギリスについたその日にやらかした。オックスフォードに着いたその日、今のハウスメートが迎えに来てくれました。「やあやあ^^/ どーもどーも^^/ という日本人らしい挨拶を負えてからred lionへ。イギリスらしいと言えばらしいレストランパブですね。そこフィッシュアンドチップスを食べてエールビールも飲んで話は弾み・・・さて、家に向かいますか!ってことで、支払い・・・あれ、財布ない!!(T□T) 慌てて椅子の周りを探す、出口に行ってその周りも探す、バス停まで行ってそこらじゅう探すもない。しょうがないので、かたこと英語で「財布ないんだけど・・・」ってその辺にいた人に聞くも、もちろん返事は「しりません」・・・ですよね〜苦笑
しょうがないので家に向かって、携帯で即兄貴に報告。「財布ないんだけど・・・まぢやばい!!どうしようも無い時はお金くれ(T T)」←最低w
インターネットが幸いにも繋がったのでバス会社の連絡先を仕入れる。しかし、英語で対応する自信が・・・ない←まぢチキンw orz
そこで、こちらに長年旧友に電話。「たすけて〜〜〜(T T)(T T)(T T)」
旧友が親切にもバス会社に連絡してくれて・・・無事に発見。感涙。
翌日バス会社の落とし物センターまで取りに行って回収。ふ〜。
ハウスメートと旧友にまぢ感謝しましたm(_ _)m
はい、次〜。バス・スルー事件。
これはトラブルというか、面白いというか。。。笑 心の余裕がある時は笑い話ですね。
最初に現在のハウスメートがいた家に泊めてもらっていたのですが、職場から遠かったのでバスを利用していました。これがまた、その家がクソど田舎(失礼)にありまして^^; バスで1時間くらいかけて行っていました。で、そのクソど田舎(おいっ)のせいでバス停もわかりにくい所にあります。おかげで帰って来る時に、どこで降りて良いかわからない。気がついたらスルーしてまして、隣町まで行って初めて「あ、やっちまった。汗」となるわけです。2回やりましたね。一回は普通にわからず。二回目は泥酔で寝過ごし(こらっ)。2回とも彼に来るまで迎えに来てもらいましたとさ!←ダメ男
降りるのも大変なら乗る時だって大変なんです。そのクソバス停は幹線道路に合流する加速域にあるので(何とも不思議な所にあります)、下手をするとバスの運転手が自分を見ていなくて普通にスルーして通り過ぎて行くのです^^; これには焦りましたね、最初。「まじかーーー」って、文字通りです。笑 現ハウスメートの彼もそういう経験があったらしく、それ以降はバスが来たら道路の真ん中まで出て「乗るぜー!」って手を振ってバスに止まってもらってました。笑 あぶないって?w だって本当にスルーされるんだもん!
さて、次は自転車盗難事件。
これも書いたな。
まずこちらは自転車が高い!どんなに安くても1万5千円します。新品だけど。で、本当にすぐ盗まれる。中古を売っているところを知らなかったので、まずその一番安いのを購入。それがタイヤが太すぎてスピードが出ない出ないw でもまあ不満足ながらも大切に乗っていました。ある金曜日の夜。遅くまで働いてさあ帰ろう・・・・あれ・・?ない。。。ない、ない、ない!まぢかーーー(T T) 気がつきました。盗まれたと。
鍵もしっかりしてました。1センチくらいの太いチェーン。しかしほとんど関係なかったみたいですね。。。大学校内なのにやられました。
私の不細工に太いタイヤなりに可愛がっていたチャリンコとは1ヶ月たらずでおさらばでした。文句をブツブツ言っていたら「それはお前の不注意」と言われ意気消沈orz チェーンじゃなくてDブロックという金属棒を折り曲げた奴じゃないとダメらしいです。。。そんな、ありえねーだろ(;= =)/ ・・・とはいえ、今も消息は掴めず。誰かがきっと可愛がってくれていることでしょうね。ふん!
次!酔っぱらいアフリカ人と酔っぱらい日本人の闘争
これはトラブルというか「おイタ」ですね。笑
日本でも酔っぱらいは面倒ですが、それはこちらでも同じ。私、しこたま飲んで街の中心部のブロードストリートを歩いていたんですね。それで向こうから「私以上に酔ってると思われる足取りだと酔ってる私が思っているアフリカ系の男性」が歩いてくるのです。目の前がくらくらしながらすれ違います。。。。すると彼がいきなり「ふぁ○○んぐこりあん。ふぁ○○○ー」とのたもうたではあ〜りませんか!酔っていたのもありますが、私、2つの理由でカチンと来ましてね。「おい!」って言ってしまいました^^; 喧嘩腰じゃなくてですけどね。「わたし日本人!日本人そんなこといきなり言わない!失礼な!」と。酔っていたのでちょっと短気になっていたんだとは思いますが、今考えると良く言えたもんだなと思います。笑 そしたらその彼「おーのー、お前は日本人か!それはすまん!べりーぐっど。」ですと!?w よくわからんのですが、まあとりあえずソーリーらしいからまあいいか、とそれで帰ってベッドイン☆ へたしたら次の日顔がボコボコだったな。。。と反省した日でした^^;
次は汚部屋紛争。
これはもう時効だと思って今書きます。
研究者にとって体調は一番重要と言っても過言ではありません。そのためには良い環境に住まいたいと思いました。始めは現在のハウスメートとは別々に住んでいたので、外国人と共同生活していました。良い奴ですし、話もできるのですが・・・いかんせん汚い・・・。食べた後の皿は1週間放置。タバコの吸い殻がテーブルにちらかったまま。冷蔵庫の中は賞味期限切れのやつが多く、中には腐ったキュウリやセロリ。パンを切った切りカスがキッチンに散乱。生ゴミは本当にいっぱいいっぱいになるまで、ため続ける。だいたい2〜3週間。風呂の掃除はなし。洗濯しても何故か乾燥機を回さないので、基本生乾き。それを部屋じゃなくて、教養階段の手すりに干すのでほとんど毎日その臭いに悩まされる。そんなんしときながら、彼らの部屋はアロマたきまくりっていう感じ。
最初はびびって何も言えませんでしたがだんだん我慢出来なくなってきて、おそるおそる言うようになりましたが、まあ基本相手にされず。「だいじょうぶ、あとでハウスクリーナーが来てやるから」・・・って3ヶ月に1回とかだろうが!さすがに食器は2週間くらい放置した後に食器洗浄機に入れてるけど・・・
もっとびっくりしたのが、オーナーの彼女が毎週来るのだけど、彼女はオーナーの部屋に来たままほとんど出て来ないで紅茶やワインを飲んでるだけ。。。嫌じゃないのかな・・・と訝しながらも、とりあえず様子見。が、しかし、気がつけば彼女も食べたままそのまま皿を放置して週末を過ごしてさようなら・・・
こりゃダメだw と悟り、私の方から撤退しましたとさ!で、現在のハウスメートを過ごすようになったのです^^
さて、お次は両足親指の爪紛失事件。
これはちょっと書いたかな。
紛失っていうか、普通に怪我して剥がれただけだけどw いや、サッカーやってて、爪が伸びたままやっていたらなってしまいました。これは自分の不注意ですが。しかし、奴らは本気も本気なのでやってて本当に危ない!蹴られたり突き飛ばされたり、大変です。そんなこんなで押し合いへし合い蹴り合いの中でやってしまったみたいです(T T) そんな経験は今までなかったのですが、意外にもそのまま放置してたら直りました。皮膚が硬くなるみたいにできてくるんですね、爪って。もちろん伸びてくるのもあるんだけど^^; 今ではすっかり元通り☆ よかったよかった^^v
ここからは現在のハウスメートと住み始めてから。
家探しの時にも一苦労。
今の住まいに決まる前に、一つ見に行った部屋があるんですね。なんと今住んでる所の一階。少し安めです。見に行って、なかなか言い部屋だねー。どうしようかーってダラダラしてて、よし、そこにしようって週末いっぱいかけて結論を出して申請しようと思ったら、別の人が来てソッコーで決めてしまった!っていうオチw いや、これはトラブルでもないか。。。面食らっただけですね。日本でもありがちな話ですがこちらでもまったく同様にありましたっていう・・・まあつまらない話ですわ^^;
はい、次ー。
これが一番衝撃的だったかもw
カーナビ盗難事件。写真載せておきますね。これはびっくりしました。もやは強烈なネタですw
まあ、そう、見たとおり、路上に駐車しておいたハウスメートの車のカーナビが盗まれてたんですね。窓ガラスが割られて。私はこれを帰宅時に発見したのですが、慌ててハウスメートに伝えに行きます。「おい!緊急事態だ!」
そしたら、そこには泣きそうな顔したハウスメートが・・・
「今警察が来たよ・・・」「やられた・・・」
これは衝撃でしたね。オックスフォードはイギリスでも治安が非常に良い所なのですが、こんなことがあるとは。車の外から見える位置にカーナビを置いておいたのが原因とか。路上駐車が当たり前のこの国では、そうしないと中にある物を守れないらしいです。うーん、それは予想外でした。相当に落ち込んでいるハウスメートに何て声をかけていいかわかりませんでしたが、「まあ時が経てば良い思い出、最高のネタになるって!将来学生にみせてごらん、この写真を。鉄板のネタだよ!」とか、受け取りようによっては最低な励ましをしたYskでしたw
結局彼は、自費で窓を直しました。保険が効くのがもう少し上の値段からだったらしいです。これも不運。そしてもちろんながら、カーナビが戻ってくることもなく・・・
まあお巡りさんにお世話になることもこれが最後だといいですね。
やられちまった車。このやろ〜〜〜><
なんか書き始めたら多いですね。笑
まだまだあるんですよ。でも長くなっちゃうのでまた今度に分けて書きます☆
Yskでした^^/
2013年9月22日日曜日
日本
こんにちは☆大変お久しぶりのYskです。長い休みをいただいて日本に帰国していました。現在はOxfordに戻って普段の生活に戻っています。9月の下旬。もう寒いですね、こちらは。日本ではまだ最高気温が30℃近くあるというのに、こちらの最高気温は15℃とか。最低気温なんか5℃くらいですから相当な差があります。シャツ一枚で成田を旅だったと思ったら冬用のジャケットをしっかり羽織ってヒースローを後にしました。
ある人が「人間の細胞は半年で全て入れ替わるらしいんですよ」、と言っていました。今回の帰国は8ヶ月ぶりだったので、どうやら私の細胞は全て入れ替わって帰国。ということで、今日は久しぶりに感じた日本について記しておきたいと思います。
成田着。飛行機を降りた時からモンスーン気候のもわっとした夏の空気に包まれる。悪くないですよ、これ。その臭いも悪くない。ずっといると気分良い物ではないとは思うのですが、日本という風土の風物詩かもしれません。それから、すごいなと感心するのが成田空港の快適さ、というか仕事の速さ。ヒースローの入国審査でさんざんな目に会いまくっているので、そのスムーズさには驚嘆です。それはさすが日本と誇りたく点であります。
荷物を回収し、東京へ。京成線に乗ります。上野に向かうのに少しばかり時間がありすぎたので、あえてスカイライナーではなくて特急を使いました。成田からの風景は平凡ながら落ち着きます。水田と山と点在する家。帰って来たなという感覚に浸らせてくれます。
しかし、突然がっかりが訪れます^^; それは東京に近づいた頃にやってくるのです。狭い土地にこれでもかというくらい窮屈にひしめき合いながら乱立している家を見るとです。街の風景、いや、風景とも呼べない景色に好感が持てなかった。特に家が古かったり、汚かったりするからそう思うのではなく、整えられていない感じというか、そう、いわゆる「風景」になっていないからなんです。守るべき物を捨ててしまった感じというか、何というか。自然も文化も感じない、ただの住み処がうごめき合っているだけの様子。そんな気持ちを抱きながら上野に到着しました。
母校に向かいます。タクシーは断然英国よりも快適。割高ですが気持ちよいです。関係無いですが、大学がある通りの名前を忘れてしまったのには自分でも驚愕でした。笑^^; 大学に着きます。東京の割には緑の多いことに安心感を覚えます。中に入れば、いつものあのかび臭いにおい。懐かしさに包まれます。研究室にお邪魔すればいつもの汚い実験室。こんなに汚かったっけ?と苦笑いしながらも悪い気はぜんぜんしません^^ 少しばかり挨拶をして昼食に出かけます。ソバ屋でそばと生姜焼きを食います。これが美味い☆そして安い♪食事のコストパフォーマンスの良さはイギリスの数倍ですね!満腹満足で研究室に戻ります。もちろんクソ眠いですが。笑 研究室の皆さんと世間話をした後は当然(?)ながら飲みに!こういうの、いいですね。アジア的というか、日本的というか、それは知りませんが、こういうのをしてもらえるのは本当に幸せだし、私の好きな日本的な文化dす^^ イギリスでも「パブ行くか?」って話になると思いますが、居酒屋に行く前に、大学でビール買ってきて「おかえり」と言ってもらえる雰囲気は心にじんわり来ますよね〜。何とその日はサプライズ的な感じで、試薬を注文している会社の社長さんまでもビールを抱えて来て下さったり、可愛い後輩が私が来るというのを知って「じゃあ、スコッチを用意するか」とボウモアを用意してくれたりと、すごい幸せでした☆
帰ってかあちゃんととうちゃんとご対面です。新幹線で帰ったのですが、新幹線の快適さってハンパ無いですね!これ世界最高の乗り物だと思いますよ、僕は。早い、静か、乗り心地良し、安全!日本の技術もさることながら、ここまで質の高いサービスを提供できるのはお国自慢になるでしょう^^b
オカンとオヤジとは何の変哲もない話をして、食事を取って、終了。いいんです、こんなんで。外国じゃハグハグ。ベタベタ。ちゅっちゅっ。まあそれもいいけどさ、少し話せば充分、そういうのもいいじゃないですか^^ で、お茶を飲んだ後は急激な眠気に襲われて即就寝。
一日何もしない休日を取ったあとは、親友と釣りへ。だらだらと喋りながらドライブで港を目指します。高速道路から眺める風景が素晴らしいこと!前述の東京とは雲泥の差です。午前の太陽を浴びながら輝く黄金色の稲穂が風になびきます。奥にはまだ緑が青々とした山々。空は湿気で少し白みがかった青。イギリスの青空みたいに澄み切ってはいないけど、いいんです、これも。まさにビューティフルなんです。キプロスに行った時、友人のおじさんが「東京は全然だったけど、田舎はすごいね、最高だよ」と言っていたのが良く理解できました。本当に素晴らしいと思います。東京がダメな都市だとは言いませんが、日本の田舎って守るべきというか、誇るべきなんじゃないかって強く思いましたね^^
漁港に着いたらまずは飯!笑 寿司です。寿司。定番ですが美味い(T T) ネタが大きくて感動です。イギリスにいると美味しい生魚を食べる機会にめったに巡り会えないので、それはもう尋常じゃない喜びです☆ まあ日本に住んでいても普通にめっちゃうめーけど。笑 マグロももちろんうまいんだけど、鰹とか、アジ、新秋刀魚、しめさば、光り物は僕の口に最高に合います。あー、今思い出しただけでもよだれが。爆 コハダ、エンガワもやばいですよね。あと粗汁!ダシが最高。これはすごいですよ。はっきり言ってゴミで作った味噌汁みたいなもんですから。・・・ってそれは違うか。笑 でも「もったいない」文化が運だ最高傑作かもしれません。
満腹になったら漁港を観光。大きな魚が安く売られていて、見ていてすごい楽しい。外国には無い風景です。そこで巨大なカキが売られていたので、ダチに薦められて食す。1こ700円という代物。殻が手のひらよりも大きな化け物です。レモンとポン酢をかけて一気に口の中に押し込みます。ん〜じゅ〜し〜^^ 美味い!^^v 実は生牡蠣はそこまで好きじゃなかったのですが、今回は参りましたね☆
さ、釣りです。正直釣れすぎ。笑 3分に1匹は釣れました。小さいのばかりだけど^^; 会心の当たりはカレイでした。ダチは黒鯛。ダラダラ話しながら良き時間でした。
帰りも風情のある田園風景を眺めながら車は走ります。夕食はラーメン!優しい昔ながらの醤油ラーメン。一品香というお店ですが、安定感のある旨さで大満足でした。そこで餃子も食べたのですが、大きくてこれも美味い!ラーメン好きな私の点数は85点。地元に帰ったら行きたい店に入りました。
ラーメンはもう一件美味しい所を見つけました。のんべえというお店のラーメン。この店は飲み屋なのですが、ラーメンも出していて、それが美味しいのです。つけ麺は甘めのつけ汁それだけでも美味しいのですが、その後に少しずつリンゴ酢を足していくと、味が劇的に変化して締まっていって飽きが来ません。よく考えたなと感心しました。
久しぶりに牧場にも行きました。動物と触れ合うってほとんどないのですが、たまにはいいですね。風景がいいですよ。山の上はもう秋。秋桜が咲いていてのどかでした。そこで食べたミルクアイスが本当に素晴らしく濃厚で美味しかったです。日本って海があって山があって四季がある。良い国ですよ、本当に。^^
それからは飲みに飲みに飲みです。笑 特筆すべきは地元のバー。私の地元はカクテルが有名らしくバーがたくさんあります。カクテル自体は私は飲まないのですが、ウイスキーが豊富な店も多くずいぶんと楽しめましたね。こういう異国の文化を存分に取り入れて、日本人好みになるようにアレンジして紹介し、改良を重ねてオリジナルな物とする、そいういう文化って世界でも希だと思うんですよね。それが今までの日本の歴史を作って来たと思いますし、極めてポジティブな側面じゃないかと僕は思うのです。
しかし、銀座のバーはちょっとだったな。ラフロイグやマッカラン、ラガブーリンとまあ、有名なスコッチを飲ませてもらったのですが、高すぎ。笑 銀座と言ってもシングル一杯で1600円はちょっと。。。イギリスで飲んだら500円だよ。。。イギリスは税金がすごい高いにも関わらずです。日本でネットで買ってもボトル一本4000円とかですが。。。シングルだいたい30mlで1600円はちょっと。。。ねー^^; もう少し手加減してくれると嬉しいですね。そこまで高く設定されてると、ぼったくっているというか(言葉が悪くてすみません)、客をなめているというか(まぢ言葉悪いですね、、、)そう思ってしまいます。銀座でウイスキーはやめておくことにします。っていうか、銀座って金使うところだから!って言われたら、はいはいそうですよねって感じですけど。笑 でもなー、そういう金の使い方って単なる自己満足だよなって思いますね。この辺はイギリス文化の方が成熟している気がします。お金を使うことに精神的満足を覚えない文化ですから。0円で楽しむ幸福。そういうのがイギリスにはたくさんあるんです。公園の日向ぼっことか。歴史的建造物を巡る散歩とか。入館料無料の美術館博物館とか。彼らが銀座でスコッチ頼んだら「ばかげている」って言って怒るだろうな〜。そう思いながら相当飲んでしまいました。爆 私もまだまだ未熟者の自己満足野郎でしたわ!笑
日本酒も良いですよね。甘いのから辛いのまであって楽しめます。個人的にはすっきり辛い方が好きです。大雪渓っていう長野の酒が好きなのですが、今回はそれには巡り会えず。銘柄は忘れてしまいましたが、それに近い美味しい日本酒を堪能しました。日本酒の味って独特ですよね。他の世界のアルコールには無いです。それはあまり世界ではウケている様には思えませんが、私自身は好きです。特に外国にごり押しして売り込む必要は無いと思いますが、日本食というか和食に合う酒ってのは断然ポン酒でしょうね。
圧巻はやはり京都です。5年ぶりくらいに行きました。やっぱり素晴らしいと再認識しました。嵐山に行ったのですが、歩いていてついついカメラを構えてしまう所ばかりでした。天龍寺の庭は本当に好きです。広々としていて奥の山肌までが庭の一部という感じ。その調和が心を和ませます。紅葉や雪景色がきっとスーパー美しいのでしょうが、夏の緑に満ちた風景も言葉にし尽くせないほどの風情があります。庭は奥の方まで歩ける様になっているのですが、そこに行くと遠くからは見えないきめ細やかに手入れされた散歩道になっており、そこでは日本人特有の繊細さが垣間見えます。こういうのも日本的なんだって、忘れてはならないと思いました。
気分がすがすがしくなるのは、竹林の歩道です。歩いていて爽快です。まっすぐに伸びる竹。それしか無くて非常にシンプルなのですが、これは絶対美ですよ。
竹林を抜けた向かったのは二尊院。ここも素晴らしい。紅葉の名所らしいですが、夏もまたよし。青いもみじも乙なものです。明け方に誰もいない参道を歩いたら絶対に幸せだろうって妄想しました。
「小倉山 峰のもみじ葉心あらば いまひとたびの みゆきまたなむ」こんな句が詠まれたのも納得の二尊院でした。
嵐山の散策はまだ続きます。次は祇王寺。緑がとんでもなく美しい寺です。苔の緑、木々の緑。一緒にいた友人が「緑が刺さる」と言っていましたが(たしか、そいう言っていたと思う。)、なるほど、そういう表現か、と感心したのが印象的です。表現が豊かだなと恐れ入りました。その友人は日本語が独特にキレイなのですが、そういった美しい日本語を使えるということも、日本人として生まれたからには持っていて良い能力なんじゃないかなと、今、ここイギリスで改めて感じます。英語と比べると、日本語的な表現ってとても美しいというか、風情があるというか、そういう表現ってたくさんありますよね。そういうのが使える人にすこしでも近づきたいと、英語を学んでいるのに、そういう気持ちにさせられます。
京都市内に戻ったら夕食です。記憶に無いくらい相当に久しぶりか、初めてハモすき鍋を食べました。美味です。これは素晴らしい。鴨川の夜風に当たりながら食事をしたのですが、優しいだし汁を煮立ててそこにハモを入れて湯がき、そのだし汁と一緒に取り分けて酢橘をかけて食べる。とても上品です。あー、日本的って感じて幸せでした^^ 日本食って見た目も素晴らしいですよね。ハモを湯がくと、丸まって一層キレイになります。こういうの考えた人の美的感覚に感嘆です。味や健康志向にとどまらず見た目やエンターテイメント性まで考えて作られる日本の食文化は、当然ながら世界に誇るべき文化なんだなと素直に思えます。
そもそも日本食って食材が多いと思います。悪い言い方をすれば「なんでも食う」なんですけど。笑 真面目に、イギリスとかドイツなどと比べて、扱う食材は倍くらいあるんじゃないでしょうか。フランスも多いと思いますが、やはり日本には適わないと思います。まあ、中国がダントツかもしれませんが。。。で、ヨーロッパ料理ってそういう少ない食材を料理の仕方で工夫して変えて、ソースにも工夫を凝らして味を変える、そういう印象を受けます。日本はもちろん、そういうこともやりますが、それ以上に食べようとする食材が非常に多いために、料理のレパートリーが桁外れに多い。それにさっき書いた美意識を伴うエンターテイメント性が加わって、煌びやかな食文化が作られているんだと思います。別に和食懐石だけを言っているんじゃなくて、ラーメンとかお好み焼きとかレベルでも芸術と表現したくなる場合ってありますよね^^b 日本食ってやっぱいいですよね!
お土産だってすごいです。親しい友人から、イギリスに持って行けと言われていただいたのが、お茶漬けのもとなのですが、それがまた素晴らしい。最中の中にその具材が入っているんですよ。そんなの知りませんでした。楽しいでしょうね、食べるの。お茶碗一杯の米とその最中だけで溜息つけますよ。笑 すごいよ、日本は。
あと、もう一つ。ボールペンです。その辺で500円くらいで売っている4色+シャープペンの出来が素晴らしいと思います。イギリスに持って行ってあげると皆さんスーパー喜んでいます。「人生で一番良いペン」って何回言われたことか。^^ 利便性とか効率、快適さやクオリティを追求する、そして限界まで追求しまくる国民性が500円のボールペンにまで出ている、そんな印象を、こちらイギリスでは持ってしまいます。特に外国人に「日本のボールペンに出ている国民性を見よ!」と声高に叫ぶのは相当に恥ずかしいですし、おバカだと思いますが、密かに誇っていい部分なんじゃないかなと思っています。
今回はけっこう長めに日本に滞在して、すっっごくダラダラしました。そのぶん日本という国を堪能した気がします。日本を出て日本を知る。外国で暮らすことはそういう経験もできるんだな(すごく簡単に。そして自然と。)と実感した滞在でした☆
次はいつだろう。今から心待ちにしています^^ Yskでした!
ある人が「人間の細胞は半年で全て入れ替わるらしいんですよ」、と言っていました。今回の帰国は8ヶ月ぶりだったので、どうやら私の細胞は全て入れ替わって帰国。ということで、今日は久しぶりに感じた日本について記しておきたいと思います。
成田着。飛行機を降りた時からモンスーン気候のもわっとした夏の空気に包まれる。悪くないですよ、これ。その臭いも悪くない。ずっといると気分良い物ではないとは思うのですが、日本という風土の風物詩かもしれません。それから、すごいなと感心するのが成田空港の快適さ、というか仕事の速さ。ヒースローの入国審査でさんざんな目に会いまくっているので、そのスムーズさには驚嘆です。それはさすが日本と誇りたく点であります。
荷物を回収し、東京へ。京成線に乗ります。上野に向かうのに少しばかり時間がありすぎたので、あえてスカイライナーではなくて特急を使いました。成田からの風景は平凡ながら落ち着きます。水田と山と点在する家。帰って来たなという感覚に浸らせてくれます。
しかし、突然がっかりが訪れます^^; それは東京に近づいた頃にやってくるのです。狭い土地にこれでもかというくらい窮屈にひしめき合いながら乱立している家を見るとです。街の風景、いや、風景とも呼べない景色に好感が持てなかった。特に家が古かったり、汚かったりするからそう思うのではなく、整えられていない感じというか、そう、いわゆる「風景」になっていないからなんです。守るべき物を捨ててしまった感じというか、何というか。自然も文化も感じない、ただの住み処がうごめき合っているだけの様子。そんな気持ちを抱きながら上野に到着しました。
母校に向かいます。タクシーは断然英国よりも快適。割高ですが気持ちよいです。関係無いですが、大学がある通りの名前を忘れてしまったのには自分でも驚愕でした。笑^^; 大学に着きます。東京の割には緑の多いことに安心感を覚えます。中に入れば、いつものあのかび臭いにおい。懐かしさに包まれます。研究室にお邪魔すればいつもの汚い実験室。こんなに汚かったっけ?と苦笑いしながらも悪い気はぜんぜんしません^^ 少しばかり挨拶をして昼食に出かけます。ソバ屋でそばと生姜焼きを食います。これが美味い☆そして安い♪食事のコストパフォーマンスの良さはイギリスの数倍ですね!満腹満足で研究室に戻ります。もちろんクソ眠いですが。笑 研究室の皆さんと世間話をした後は当然(?)ながら飲みに!こういうの、いいですね。アジア的というか、日本的というか、それは知りませんが、こういうのをしてもらえるのは本当に幸せだし、私の好きな日本的な文化dす^^ イギリスでも「パブ行くか?」って話になると思いますが、居酒屋に行く前に、大学でビール買ってきて「おかえり」と言ってもらえる雰囲気は心にじんわり来ますよね〜。何とその日はサプライズ的な感じで、試薬を注文している会社の社長さんまでもビールを抱えて来て下さったり、可愛い後輩が私が来るというのを知って「じゃあ、スコッチを用意するか」とボウモアを用意してくれたりと、すごい幸せでした☆
帰ってかあちゃんととうちゃんとご対面です。新幹線で帰ったのですが、新幹線の快適さってハンパ無いですね!これ世界最高の乗り物だと思いますよ、僕は。早い、静か、乗り心地良し、安全!日本の技術もさることながら、ここまで質の高いサービスを提供できるのはお国自慢になるでしょう^^b
オカンとオヤジとは何の変哲もない話をして、食事を取って、終了。いいんです、こんなんで。外国じゃハグハグ。ベタベタ。ちゅっちゅっ。まあそれもいいけどさ、少し話せば充分、そういうのもいいじゃないですか^^ で、お茶を飲んだ後は急激な眠気に襲われて即就寝。
一日何もしない休日を取ったあとは、親友と釣りへ。だらだらと喋りながらドライブで港を目指します。高速道路から眺める風景が素晴らしいこと!前述の東京とは雲泥の差です。午前の太陽を浴びながら輝く黄金色の稲穂が風になびきます。奥にはまだ緑が青々とした山々。空は湿気で少し白みがかった青。イギリスの青空みたいに澄み切ってはいないけど、いいんです、これも。まさにビューティフルなんです。キプロスに行った時、友人のおじさんが「東京は全然だったけど、田舎はすごいね、最高だよ」と言っていたのが良く理解できました。本当に素晴らしいと思います。東京がダメな都市だとは言いませんが、日本の田舎って守るべきというか、誇るべきなんじゃないかって強く思いましたね^^
漁港に着いたらまずは飯!笑 寿司です。寿司。定番ですが美味い(T T) ネタが大きくて感動です。イギリスにいると美味しい生魚を食べる機会にめったに巡り会えないので、それはもう尋常じゃない喜びです☆ まあ日本に住んでいても普通にめっちゃうめーけど。笑 マグロももちろんうまいんだけど、鰹とか、アジ、新秋刀魚、しめさば、光り物は僕の口に最高に合います。あー、今思い出しただけでもよだれが。爆 コハダ、エンガワもやばいですよね。あと粗汁!ダシが最高。これはすごいですよ。はっきり言ってゴミで作った味噌汁みたいなもんですから。・・・ってそれは違うか。笑 でも「もったいない」文化が運だ最高傑作かもしれません。
でか。。。笑
歓喜の粗汁
まぐろ祭り♪
巨大牡蠣。一口では食べきれない。。。けど押し込んだ。汗
帰りも風情のある田園風景を眺めながら車は走ります。夕食はラーメン!優しい昔ながらの醤油ラーメン。一品香というお店ですが、安定感のある旨さで大満足でした。そこで餃子も食べたのですが、大きくてこれも美味い!ラーメン好きな私の点数は85点。地元に帰ったら行きたい店に入りました。
ラーメンはもう一件美味しい所を見つけました。のんべえというお店のラーメン。この店は飲み屋なのですが、ラーメンも出していて、それが美味しいのです。つけ麺は甘めのつけ汁それだけでも美味しいのですが、その後に少しずつリンゴ酢を足していくと、味が劇的に変化して締まっていって飽きが来ません。よく考えたなと感心しました。
久しぶりに牧場にも行きました。動物と触れ合うってほとんどないのですが、たまにはいいですね。風景がいいですよ。山の上はもう秋。秋桜が咲いていてのどかでした。そこで食べたミルクアイスが本当に素晴らしく濃厚で美味しかったです。日本って海があって山があって四季がある。良い国ですよ、本当に。^^
天気がいまいちだが。。。秋桜は可愛い。
それからは飲みに飲みに飲みです。笑 特筆すべきは地元のバー。私の地元はカクテルが有名らしくバーがたくさんあります。カクテル自体は私は飲まないのですが、ウイスキーが豊富な店も多くずいぶんと楽しめましたね。こういう異国の文化を存分に取り入れて、日本人好みになるようにアレンジして紹介し、改良を重ねてオリジナルな物とする、そいういう文化って世界でも希だと思うんですよね。それが今までの日本の歴史を作って来たと思いますし、極めてポジティブな側面じゃないかと僕は思うのです。
しかし、銀座のバーはちょっとだったな。ラフロイグやマッカラン、ラガブーリンとまあ、有名なスコッチを飲ませてもらったのですが、高すぎ。笑 銀座と言ってもシングル一杯で1600円はちょっと。。。イギリスで飲んだら500円だよ。。。イギリスは税金がすごい高いにも関わらずです。日本でネットで買ってもボトル一本4000円とかですが。。。シングルだいたい30mlで1600円はちょっと。。。ねー^^; もう少し手加減してくれると嬉しいですね。そこまで高く設定されてると、ぼったくっているというか(言葉が悪くてすみません)、客をなめているというか(まぢ言葉悪いですね、、、)そう思ってしまいます。銀座でウイスキーはやめておくことにします。っていうか、銀座って金使うところだから!って言われたら、はいはいそうですよねって感じですけど。笑 でもなー、そういう金の使い方って単なる自己満足だよなって思いますね。この辺はイギリス文化の方が成熟している気がします。お金を使うことに精神的満足を覚えない文化ですから。0円で楽しむ幸福。そういうのがイギリスにはたくさんあるんです。公園の日向ぼっことか。歴史的建造物を巡る散歩とか。入館料無料の美術館博物館とか。彼らが銀座でスコッチ頼んだら「ばかげている」って言って怒るだろうな〜。そう思いながら相当飲んでしまいました。爆 私もまだまだ未熟者の自己満足野郎でしたわ!笑
日本酒も良いですよね。甘いのから辛いのまであって楽しめます。個人的にはすっきり辛い方が好きです。大雪渓っていう長野の酒が好きなのですが、今回はそれには巡り会えず。銘柄は忘れてしまいましたが、それに近い美味しい日本酒を堪能しました。日本酒の味って独特ですよね。他の世界のアルコールには無いです。それはあまり世界ではウケている様には思えませんが、私自身は好きです。特に外国にごり押しして売り込む必要は無いと思いますが、日本食というか和食に合う酒ってのは断然ポン酒でしょうね。
圧巻はやはり京都です。5年ぶりくらいに行きました。やっぱり素晴らしいと再認識しました。嵐山に行ったのですが、歩いていてついついカメラを構えてしまう所ばかりでした。天龍寺の庭は本当に好きです。広々としていて奥の山肌までが庭の一部という感じ。その調和が心を和ませます。紅葉や雪景色がきっとスーパー美しいのでしょうが、夏の緑に満ちた風景も言葉にし尽くせないほどの風情があります。庭は奥の方まで歩ける様になっているのですが、そこに行くと遠くからは見えないきめ細やかに手入れされた散歩道になっており、そこでは日本人特有の繊細さが垣間見えます。こういうのも日本的なんだって、忘れてはならないと思いました。
ざ天龍寺。大好き。
裏道も素晴らしい。
気分がすがすがしくなるのは、竹林の歩道です。歩いていて爽快です。まっすぐに伸びる竹。それしか無くて非常にシンプルなのですが、これは絶対美ですよ。
かの有名な竹林。
竹林を抜けた向かったのは二尊院。ここも素晴らしい。紅葉の名所らしいですが、夏もまたよし。青いもみじも乙なものです。明け方に誰もいない参道を歩いたら絶対に幸せだろうって妄想しました。
「小倉山 峰のもみじ葉心あらば いまひとたびの みゆきまたなむ」こんな句が詠まれたのも納得の二尊院でした。
本当に美しい二尊院
赤く染まる紅葉を想像してしまう二尊院
緑が刺さる祇王寺。
京都市内に戻ったら夕食です。記憶に無いくらい相当に久しぶりか、初めてハモすき鍋を食べました。美味です。これは素晴らしい。鴨川の夜風に当たりながら食事をしたのですが、優しいだし汁を煮立ててそこにハモを入れて湯がき、そのだし汁と一緒に取り分けて酢橘をかけて食べる。とても上品です。あー、日本的って感じて幸せでした^^ 日本食って見た目も素晴らしいですよね。ハモを湯がくと、丸まって一層キレイになります。こういうの考えた人の美的感覚に感嘆です。味や健康志向にとどまらず見た目やエンターテイメント性まで考えて作られる日本の食文化は、当然ながら世界に誇るべき文化なんだなと素直に思えます。
そもそも日本食って食材が多いと思います。悪い言い方をすれば「なんでも食う」なんですけど。笑 真面目に、イギリスとかドイツなどと比べて、扱う食材は倍くらいあるんじゃないでしょうか。フランスも多いと思いますが、やはり日本には適わないと思います。まあ、中国がダントツかもしれませんが。。。で、ヨーロッパ料理ってそういう少ない食材を料理の仕方で工夫して変えて、ソースにも工夫を凝らして味を変える、そういう印象を受けます。日本はもちろん、そういうこともやりますが、それ以上に食べようとする食材が非常に多いために、料理のレパートリーが桁外れに多い。それにさっき書いた美意識を伴うエンターテイメント性が加わって、煌びやかな食文化が作られているんだと思います。別に和食懐石だけを言っているんじゃなくて、ラーメンとかお好み焼きとかレベルでも芸術と表現したくなる場合ってありますよね^^b 日本食ってやっぱいいですよね!
お土産だってすごいです。親しい友人から、イギリスに持って行けと言われていただいたのが、お茶漬けのもとなのですが、それがまた素晴らしい。最中の中にその具材が入っているんですよ。そんなの知りませんでした。楽しいでしょうね、食べるの。お茶碗一杯の米とその最中だけで溜息つけますよ。笑 すごいよ、日本は。
あと、もう一つ。ボールペンです。その辺で500円くらいで売っている4色+シャープペンの出来が素晴らしいと思います。イギリスに持って行ってあげると皆さんスーパー喜んでいます。「人生で一番良いペン」って何回言われたことか。^^ 利便性とか効率、快適さやクオリティを追求する、そして限界まで追求しまくる国民性が500円のボールペンにまで出ている、そんな印象を、こちらイギリスでは持ってしまいます。特に外国人に「日本のボールペンに出ている国民性を見よ!」と声高に叫ぶのは相当に恥ずかしいですし、おバカだと思いますが、密かに誇っていい部分なんじゃないかなと思っています。
今回はけっこう長めに日本に滞在して、すっっごくダラダラしました。そのぶん日本という国を堪能した気がします。日本を出て日本を知る。外国で暮らすことはそういう経験もできるんだな(すごく簡単に。そして自然と。)と実感した滞在でした☆
次はいつだろう。今から心待ちにしています^^ Yskでした!
2013年7月27日土曜日
そういえば・・・
1年がとっくに過ぎていました。ばく
こんにちはYskです。ものすごい久しぶりの更新になってしまいました。汗 はい、普通に面倒になってさぼっていました。>< が、頑張って再開です!
気がつけば去年こちらに来てから、既に1年と3ヶ月が経とうとしています。いやー、本当に早い!一ヶ月、三ヶ月、六ヶ月、一年。節目節目で自分の変化などを記しておこうと思っていたのに、いつのまにか忘却の彼方に・・・orz まあ、ありがちなパターンですね^^; ということで、本日は一年三ヶ月が経過したYskの変化ぶりについて記しておこうと思います☆
まずは生活。
何と言っても英語の話はしないわけには行きませんね。正直、伸びました!去年の始めの一ヶ月とかと比べると、すごい進化です^^/ 皆さんから「本当に改善したなー」って言ってもらえるので。真に受けてますよー、お調子者ですから。笑
それなりに努力もしてるんです。朝晩の徒歩通勤ではなるべくBBC 4を聴くようにしています。お堅い内容が多いので聴いていてとても参考になるし、耳も慣れます。あとはやっぱり喋ることですかね。去年は喋るのが億劫で仕方なかったですが、今は、ほとんどは大丈夫です。ネイティブにはほど遠いというか、近づいている感じはしませんが、言いたいことは下手な表現でも伝わるって感じです^^; ま、これも成長ってことで。笑
まだダメなのは耳ですね。早口で言われたら理解度は相当に低いですし、電話対応などで難しいこと言われたら、厳しいです。皆さんがべらべらと「おしゃべり」をしているのを端から聴いていても、やっぱり内容を理解するのは難しいです。私に向かってしゃべってくれている時は理解できるのですが。。。これからの課題です。
英語と言えば、毎週プレゼンがあるのですが、その英語が酷いwwwって最近思います。ちょー稚拙なんですよね〜^^; I got this produt.... I did this condition.... I tried this.... I found the product.... the reaction was fine.... that condition was not good.... the result was the same.... the yield was not so good.... などなど・・・ちゅっちゅっ中学レベルwwww 爆
学会とかで恥をかかないように、これからは大人な英語を習得しようと思います!!(切実)
続いて、食生活。
イギリス料理だけでは飽きますね。イギリス料理、日本料理、中華、タイ、イタリアなど、もう、自分で色々と作っています。日本食はやっぱり美味しくて良いのですが、材料を揃えるのに苦労するし、お金もかかります。月に何回かのペースですね。
イギリス料理ではローストポテトを覚えました。オーブンで焼くのですが、とても美味しい自信があります☆ 1時間半くらいの時間がかかりますが、美味しいから許せますね^^
あと、ポークベリー(豚バラ肉をオーブンで焼いたやつ)もいいですね。これはもっと手間がかかりますが、好きです。特にこれにリンゴソースをつけると本当にイギリス料理っぽくて美味しいです^^b リンゴソースは専用のリンゴをシナモンと一緒に煮詰める感じです。ソース自体は簡単ですね。
あと、スープ!!これは日本のスープとは違います。日本で言ったらポタージュに近いかもしれません。私は、これまでコジェット(ズッキーニ)とマッシュルームの2種類を作りましたが、どれも美味しかったです☆ スープって言っても、水を入れるんじゃなくて、そのコジェットやマッシュルームをミキサーで粉々にして、それにバターとか加えて煮詰めるので、もうドロッドロでございます。笑 でも、素材そのものの味が出ていますし、バターの風味も良い。そしてそれに加えるナツメグやバジルやオレガノなどの香辛料の風味もマッチして、美味ですよ^^v このスープにパンだけでも充分に美味しい食事になってしまいます♪
それと、最近凝っているのはパスタでしょうか。ペペロンチーノ、カルボナーラはよく作りますね。特に、カルボナーラは大好きです。日本ではちょっと高いですが、「パルミジャーノ・レッジャーノ」というチーズがあります。まあ、パルメザンチーズを作る前のかたまりのチーズですね。それを削るとパルメザンチーズってことです^^b で、それが比較的安く手に入るので、それを削って作っています。んんま〜それが美味しいんですわ!塩っ気の強いイングリッシュベーコン(ノンスモーク)とマッシュルームを具材にして、一緒にいただきます!美味です☆ ハウスメートはこないだ、ジェノベーゼを作っていました。フレッシュバジルとオリーブオイル+松の実です。これにレモン汁を垂らすと非常に美味しくなります。レモン汁は邪道なのかもしれませんが、僕らはレモン汁を入れた方が断然美味しいって結論に至っています^^/ (ぬ、この表現は科学者www)
私もそのうちチャレンジしてみようと思います!ジェノベーゼ。。。ぐふふ。
でも、本当は一番好きなパスタはペスカトーレなんですよねー。これは難しそうだ。。。というか、新鮮な魚介類が手に入りにくいOxfordではとても厳しいかもしれません><
ぬお〜〜〜。orz
ってな感じの食生活を送っておりま〜す^^/
ん?中華?豆板醤、甜麺醤、ウェイパー・・・調味料揃えればなんでもアリですよwww タイ? もっぱらグリーンカレー。ばく パッタイは店で食べます♪ 日本食?白いごはんと味噌汁と!それに一品おかずがつけば文句なし! 困ったらカレー。爆 でしょ?笑
意外と豊かな食生活だと思いますよ。しかーし、やっぱりラーメンは恋しい。笑 寿司も恋しい。泣 帰ったら食べるもん!!
さて、次は研究について。
うーん、これはどうでしょ。はっきり言って、博士学生の時の方が頑張っていましたね。なんでしょう、とにかく疲れます。。。おっさんになったのでしょうか。。。弱くなったのでしょうか。。。精神的な物でしょうか。。。無理すると次の日が死亡なので、無理が出来なくなりました。最近は11時くらいには帰ることが多くなっていますね。
成果はちょっとずつ出つつあります。(出なかったらまぢでヤバイ!!!)論文や学会発表に繋がるほどの成果ではありませんが、一歩一歩という所でしょうか。しかし、、、時々、研究を進めるための戦略的な思想がボスと違ったりして、戸惑うことがあります。これも勉強なんだと思いますが、譲れない所もあります。なんかわがまま言ってるかもってことも。笑 ま、これも時間と共に解決ですね☆ もう一年くらいで大きく前進して、終わりが見えてくる状態にしたいですねー。(甘いか?www)
続いて友人関係。
これは明らかに外国人の友達が増えました。自分のラボには日本人は私だけですし、ハウスメート以外の日本人とつるむことも多くはありません。日本人の会にお邪魔することもありますが、行っても月に1回かそれ以下。普段はこっちの人とばかりつるんでいます。最初は一緒にいるだけで疲れましたが、慣れるもんで、今はほとんどの場合は平気ですね。ま、これも英語力が多少ついてきたからだとは思いますが^^; 最近は自分が気を許しているせいか、いきなり日本語で話しかけそうになって焦りますが。笑 ま、でもこれは良いことでしょう〜
続いて天気。
今年の夏はイイ感じですね。去年は本当に酷かったんだと思います。最近は晴れっぱなし☆青空ばかりで気持ちいいです。お陰様で芝生が枯れています。笑 夏に芝生が青々として・・・・なんて思ったら大間違い!雨が降らないのに、気温が25〜30℃くらい毎日続くので、枯れちゃうんですよ^^; 今月は今まで雨が降ったのは1回かな・・・イギリスっぽくないですよね。笑 でも、そんなラブリーシーズンももう少しで終わりです。8月を過ぎればまた、いつもの雨模様・・・www あー、嫌な季節がやって来ます。1年経っても、この鬱々とした雨模様、特に冬の寒い時期のmiserableな季節は好きじゃないですねー^^; イギリスでは冬に鬱になる人が多いって聞くのもすごく簡単に理解できます。笑
だ・か・ら・今の内に太陽を楽しんでおくのです!!最近は昼飯はもっぱら公園かカレッジの庭でサンドイッチ☆ New collge (1379年創立)、Brasenose college (1509年創立)あたりが多いかな^^ そして食ったら芝生に寝っ転がって昼寝www これ、最高☆ お陰様で日焼けして顔が真っ黒ですが。笑 でも、日本じゃ無理だろうなあ、こういう生活・・・はは、安い自慢です^^v
と、まあ、なんだかんだ、まだまだ楽しんでやっていますo^^o もちろん精神的な負担はありますし、寂しさもあります。でも少しずつ色々な苦労が少なくなってくるにつれて、心地よい生活ができるようになってきました。ここ1年で随分と変わったなと思います。
一番変わったことは、ココロのゆとりでしょうか。ただただ、がむしゃらに走る生活から、時間とお金とココロのゆとりがある生活を好むようになりました。これは間違いなく、イギリス、Oxfordの影響だと思います☆ こちらにいることを良い事にして、もっともっと満喫しちゃおうかなって思う、本日土曜日の昼下がりです♪
さ、今日は土曜日だしだらだら・・・・じゃなくて、仕事しますよ!
いってきまーす☆
お久しぶりのYskでした^^/
こんにちはYskです。ものすごい久しぶりの更新になってしまいました。汗 はい、普通に面倒になってさぼっていました。>< が、頑張って再開です!
気がつけば去年こちらに来てから、既に1年と3ヶ月が経とうとしています。いやー、本当に早い!一ヶ月、三ヶ月、六ヶ月、一年。節目節目で自分の変化などを記しておこうと思っていたのに、いつのまにか忘却の彼方に・・・orz まあ、ありがちなパターンですね^^; ということで、本日は一年三ヶ月が経過したYskの変化ぶりについて記しておこうと思います☆
まずは生活。
何と言っても英語の話はしないわけには行きませんね。正直、伸びました!去年の始めの一ヶ月とかと比べると、すごい進化です^^/ 皆さんから「本当に改善したなー」って言ってもらえるので。真に受けてますよー、お調子者ですから。笑
それなりに努力もしてるんです。朝晩の徒歩通勤ではなるべくBBC 4を聴くようにしています。お堅い内容が多いので聴いていてとても参考になるし、耳も慣れます。あとはやっぱり喋ることですかね。去年は喋るのが億劫で仕方なかったですが、今は、ほとんどは大丈夫です。ネイティブにはほど遠いというか、近づいている感じはしませんが、言いたいことは下手な表現でも伝わるって感じです^^; ま、これも成長ってことで。笑
まだダメなのは耳ですね。早口で言われたら理解度は相当に低いですし、電話対応などで難しいこと言われたら、厳しいです。皆さんがべらべらと「おしゃべり」をしているのを端から聴いていても、やっぱり内容を理解するのは難しいです。私に向かってしゃべってくれている時は理解できるのですが。。。これからの課題です。
英語と言えば、毎週プレゼンがあるのですが、その英語が酷いwwwって最近思います。ちょー稚拙なんですよね〜^^; I got this produt.... I did this condition.... I tried this.... I found the product.... the reaction was fine.... that condition was not good.... the result was the same.... the yield was not so good.... などなど・・・ちゅっちゅっ中学レベルwwww 爆
学会とかで恥をかかないように、これからは大人な英語を習得しようと思います!!(切実)
続いて、食生活。
イギリス料理だけでは飽きますね。イギリス料理、日本料理、中華、タイ、イタリアなど、もう、自分で色々と作っています。日本食はやっぱり美味しくて良いのですが、材料を揃えるのに苦労するし、お金もかかります。月に何回かのペースですね。
イギリス料理ではローストポテトを覚えました。オーブンで焼くのですが、とても美味しい自信があります☆ 1時間半くらいの時間がかかりますが、美味しいから許せますね^^
あと、ポークベリー(豚バラ肉をオーブンで焼いたやつ)もいいですね。これはもっと手間がかかりますが、好きです。特にこれにリンゴソースをつけると本当にイギリス料理っぽくて美味しいです^^b リンゴソースは専用のリンゴをシナモンと一緒に煮詰める感じです。ソース自体は簡単ですね。
あと、スープ!!これは日本のスープとは違います。日本で言ったらポタージュに近いかもしれません。私は、これまでコジェット(ズッキーニ)とマッシュルームの2種類を作りましたが、どれも美味しかったです☆ スープって言っても、水を入れるんじゃなくて、そのコジェットやマッシュルームをミキサーで粉々にして、それにバターとか加えて煮詰めるので、もうドロッドロでございます。笑 でも、素材そのものの味が出ていますし、バターの風味も良い。そしてそれに加えるナツメグやバジルやオレガノなどの香辛料の風味もマッチして、美味ですよ^^v このスープにパンだけでも充分に美味しい食事になってしまいます♪
それと、最近凝っているのはパスタでしょうか。ペペロンチーノ、カルボナーラはよく作りますね。特に、カルボナーラは大好きです。日本ではちょっと高いですが、「パルミジャーノ・レッジャーノ」というチーズがあります。まあ、パルメザンチーズを作る前のかたまりのチーズですね。それを削るとパルメザンチーズってことです^^b で、それが比較的安く手に入るので、それを削って作っています。んんま〜それが美味しいんですわ!塩っ気の強いイングリッシュベーコン(ノンスモーク)とマッシュルームを具材にして、一緒にいただきます!美味です☆ ハウスメートはこないだ、ジェノベーゼを作っていました。フレッシュバジルとオリーブオイル+松の実です。これにレモン汁を垂らすと非常に美味しくなります。レモン汁は邪道なのかもしれませんが、僕らはレモン汁を入れた方が断然美味しいって結論に至っています^^/ (ぬ、この表現は科学者www)
私もそのうちチャレンジしてみようと思います!ジェノベーゼ。。。ぐふふ。
でも、本当は一番好きなパスタはペスカトーレなんですよねー。これは難しそうだ。。。というか、新鮮な魚介類が手に入りにくいOxfordではとても厳しいかもしれません><
ぬお〜〜〜。orz
ってな感じの食生活を送っておりま〜す^^/
ん?中華?豆板醤、甜麺醤、ウェイパー・・・調味料揃えればなんでもアリですよwww タイ? もっぱらグリーンカレー。ばく パッタイは店で食べます♪ 日本食?白いごはんと味噌汁と!それに一品おかずがつけば文句なし! 困ったらカレー。爆 でしょ?笑
意外と豊かな食生活だと思いますよ。しかーし、やっぱりラーメンは恋しい。笑 寿司も恋しい。泣 帰ったら食べるもん!!
さて、次は研究について。
うーん、これはどうでしょ。はっきり言って、博士学生の時の方が頑張っていましたね。なんでしょう、とにかく疲れます。。。おっさんになったのでしょうか。。。弱くなったのでしょうか。。。精神的な物でしょうか。。。無理すると次の日が死亡なので、無理が出来なくなりました。最近は11時くらいには帰ることが多くなっていますね。
成果はちょっとずつ出つつあります。(出なかったらまぢでヤバイ!!!)論文や学会発表に繋がるほどの成果ではありませんが、一歩一歩という所でしょうか。しかし、、、時々、研究を進めるための戦略的な思想がボスと違ったりして、戸惑うことがあります。これも勉強なんだと思いますが、譲れない所もあります。なんかわがまま言ってるかもってことも。笑 ま、これも時間と共に解決ですね☆ もう一年くらいで大きく前進して、終わりが見えてくる状態にしたいですねー。(甘いか?www)
続いて友人関係。
これは明らかに外国人の友達が増えました。自分のラボには日本人は私だけですし、ハウスメート以外の日本人とつるむことも多くはありません。日本人の会にお邪魔することもありますが、行っても月に1回かそれ以下。普段はこっちの人とばかりつるんでいます。最初は一緒にいるだけで疲れましたが、慣れるもんで、今はほとんどの場合は平気ですね。ま、これも英語力が多少ついてきたからだとは思いますが^^; 最近は自分が気を許しているせいか、いきなり日本語で話しかけそうになって焦りますが。笑 ま、でもこれは良いことでしょう〜
続いて天気。
今年の夏はイイ感じですね。去年は本当に酷かったんだと思います。最近は晴れっぱなし☆青空ばかりで気持ちいいです。お陰様で芝生が枯れています。笑 夏に芝生が青々として・・・・なんて思ったら大間違い!雨が降らないのに、気温が25〜30℃くらい毎日続くので、枯れちゃうんですよ^^; 今月は今まで雨が降ったのは1回かな・・・イギリスっぽくないですよね。笑 でも、そんなラブリーシーズンももう少しで終わりです。8月を過ぎればまた、いつもの雨模様・・・www あー、嫌な季節がやって来ます。1年経っても、この鬱々とした雨模様、特に冬の寒い時期のmiserableな季節は好きじゃないですねー^^; イギリスでは冬に鬱になる人が多いって聞くのもすごく簡単に理解できます。笑
だ・か・ら・今の内に太陽を楽しんでおくのです!!最近は昼飯はもっぱら公園かカレッジの庭でサンドイッチ☆ New collge (1379年創立)、Brasenose college (1509年創立)あたりが多いかな^^ そして食ったら芝生に寝っ転がって昼寝www これ、最高☆ お陰様で日焼けして顔が真っ黒ですが。笑 でも、日本じゃ無理だろうなあ、こういう生活・・・はは、安い自慢です^^v
Brasenose collegeの庭から。ラドクリフカメラが顔を出すのが乙。
collegeの芝生は毎日水をやってるので青い☆
collegeの芝生は毎日水をやってるので青い☆
と、まあ、なんだかんだ、まだまだ楽しんでやっていますo^^o もちろん精神的な負担はありますし、寂しさもあります。でも少しずつ色々な苦労が少なくなってくるにつれて、心地よい生活ができるようになってきました。ここ1年で随分と変わったなと思います。
一番変わったことは、ココロのゆとりでしょうか。ただただ、がむしゃらに走る生活から、時間とお金とココロのゆとりがある生活を好むようになりました。これは間違いなく、イギリス、Oxfordの影響だと思います☆ こちらにいることを良い事にして、もっともっと満喫しちゃおうかなって思う、本日土曜日の昼下がりです♪
雨が降らなさすぎて枯れた芝生。日本で言ったら冬の色。笑 でも暑い。。。
さ、今日は土曜日だしだらだら・・・・じゃなくて、仕事しますよ!
いってきまーす☆
お久しぶりのYskでした^^/
2013年5月31日金曜日
俺たちは一流の・・・
こんにちは。Yskです。やばいですねー。気がつけば5月も既に終わりに近づき。Time is flying...今月一回も更新してねー。。。ばく
今月は1日にメーデーがあり、早朝から聖歌隊の歌を聴きいたり。穏やかな春(夏?)の太陽が垣間見えるようになり、ぽかぽかした日を楽しんだり。ランチは広い公園でサンドイッチをかじってその後に昼寝したり。だれ気味でしたね。
特に中旬に両親がこちらに来たので、2週間近くも休暇を取り、オックスフォード、ロンドン、パリ、ストラスブール、ハイデルベルクと旅を楽しみました。こうやって違う国を旅すると、そのオリジナリティの差異が心地よく五感を刺激します。オックスフォードは古さと自然の美しさの融合。これが可愛い。ロンドンは古さが新しい感じ。そして綺麗。パリは美しく優雅。食事、美味すぎ。ストラスブールはドイツとフランスの融合という奇異な存在。ハイデルベルクは・・・・ぎゃあ、滞在が短すぎて書けません>< orz
や、でもやっぱり旅は良いですね。人間が生きている感じがします。
時間が取れればこれらの旅についても後日に書きましょう。
さて、もう一つ今月はイベントがありました。それは、昔のラボの恩師がオックスフォードにいらしたのです。現在のうちのボスと、恩師が昔研究していたケンブリッジの大ボスに会いに来られました。恩師らしいケミストリーでご講演をいただき、昔の走りに走っている自分を思い出し、熱いものが蘇ってきました。やっぱ走らないとね。最近は、実際にジムで走ってるだけですわ。おわっと。笑
それで、今月を総括すると、今月は数々の「一流」に出会い「一流」を考えた月でした。
さて、皆さん。一流ってなんでしょう?
とか聞いておいて、私は明確に答えることができません。しかし、私が一流というものに憧れ、それを求め、目指していることには違いないのです。
ここで、一流ということについて考えさせられたエピソードを紹介します。私が博士学生二年生の時のこと。
私は当時、私の研究領域に関するとあるブログを更新毎に読んでいました。そのブログは世界的に有名なブログで、おそらく私の研究領域にいる若い世代の人で知らない人はいないのではないか、というくらいのブログ。直近発表された論文の要約と紹介、そして短い批評と考察をするというスタイルで書かれています。当然、そのブログの記事に関する話題は何度となく出ます。学会に行ってもそのブログの記事に関する話題に出会います。とにかく皆が読んでいる超有名ブログ。
それに私達のラボの仕事が紹介されたのです。私個人としては、非常に嬉しかったですね。私の仕事ではなかったのですが、自分の事のようにウキウキしながら読んだのを覚えています。そもそも日本人の仕事が取り上げられることも少なかったから。それに、超有名ブログだけあって、それに取り上げられる仕事って世界的に評価が高いという感覚もありました。
ニヤニヤしながら読んでいると先生がやって来ました。私はにこにこしながら先生に言います。「先生!これ見て下さい。このブログ知っていますか?外国人が書いているのですが、世界的に凄い有名なブログで、こないだ発表したやつが載ってますよ!すごいですね!」
すると、先生は少しパソコンの画面を眺めて・・・
「おー、そうかそうか。嬉しいねー。こうやって取り上げてくれると。」
・・・・・とか言ってくれるのかと思いきや・・・・
突然むすっとした顔になり・・・
「何が面白いんだい?・・(沈黙)・・俺たちは一流の現場の人間。彼らは二流の評論家。そんなもん読んで一喜一憂する必要なしっ!!」
と仰り、ぷいっと振り返って去ってしまいました。
これは極めて衝撃的な出来事でした。この時、私は自分がいかに二流の研究者なのかを悟りました。そして一流とは何なのかを考えました。未だに答えは出ないのですが、先生、つまりこの度イギリスにお越し下さった恩師が、まさしく一流であることを深く理解しました。
もう一度思い返して考えるに、先生は評論家は二流であるということを真に言ったのではありません。一流のあり方を仰ったのだと理解しています。真に一流の者は他人の評価を気にして仕事をするのではない。それでいて誰もが認める極めて質の高い仕事を完成させる。当然のことの様に。そのことを、批判しているブログではなく、むしろ褒められているブログを見て教えて下さったのですから、本当に衝撃でした。
更に思い返してみます。「良い仕事をしよう」というのが私の在籍してた研究室の伝統なのですが、その「良い」仕事が極めて質の高い要求でありました。つまり一流をたたき込まれた教育だったと思います。学会に出向いたり、論文を読んだりすると一目瞭然なのですが、やはり一流の仕事というのは見るからに一流であり、見ていて聞いていて面白くある種の感動をよびます。勿論、学会でのプレゼンの上手さやペーパー上での文章表現の仕方のスキルも含めての話です。これらのスキルは二の次と思われるかもしれないですが、発表ということまで含めて研究という仕事の一環だと私は理解していますし、そもそろ高度に表現するだけの質の良い仕事の実内容が伴わなければ、逆に薄っぺらい発表になってしまうことは当然のことでしょう。
ところで、私が今月、一流を考えたのは、今回の旅行も含めてです。
旅行では数々の一流に出会いました。例えばオックスフォード大学のクライストチャーチ内のグレートホール。古くから建つその姿はただ古いから価値があるのではありません。一つ一つの構成物の質が極めて高いと思います。そしてそれを良い状態で保存してきた、または質を損なうことなく改修してきたのです。学術、芸術、宗教、伝統を複合した歴史的文化的建築物でありながら現在も普通に学生に使われているこの建物はまさしく一流です。
ロンドンの観光名所だって見方を変えれば、一流そのものです。バッキンガム宮殿、ウェストミンスター、タワーブリッジ、ロンドン塔。特にセントポール大聖堂は凄いですよね。私は「古い物には価値がある」と考えますが、それは誰かが始めにその価値を認め、それに共感する多くの人が大切に保存し、時と文化の中で熟成されているからです。
ロンドンのナショナルギャラリー、パリのルーブル&オルセー美術館などはまさしく一流の宝庫です。目に入って来る物すべてが一流。一歩踏み入れるだけで高貴な空気が私の体を包みます。数々の有名な宗教画。そこに大昔のスケールの大きな宗教文化を感じます。ミケランジェロ、カノーヴァ、ダビンチ、モネ、マネ、ルノワール、セザンヌ、ゴーギャン、ゴッホ、ロダン。名前だけからして既に超豪華なのですが、偉人達の作品である彫刻や絵画たちが溢れていて、体の内側から私を刺激します。
フランスのベルサイユ宮殿とパレ・ガルニエは中身も外見も超一流だと思います。特にベルサイユ宮殿の鏡の回廊は豪華絢爛とはこのことを言うという感じ。ルイ14世が名実共に世界一の宮殿をというコンセプトのものを要求しただけのことはあります。これは圧倒されすぎて開いた口がふさがりません。私にはレベルが高すぎてすぐにお腹いっぱいになてしまうというくらいです。
私が特に興味を惹かれたのはベルサイユ宮殿の庭園です。幾何学模様になるように配置された植物たちが美しいです。イギリスのイングリッシュガーデンも可愛くて綺麗ですが、こちらの庭園は美しいという言葉がお似合いでしょう。木は四角に角張って刈り込まれ、それが長く広い道の両側に均等に置かれています。5メートル近くあるすごく高い生け垣も綺麗にまっすぐ刈り込まれており、均整が取れています。
私がふと思ったのは、なぜフランスの庭園には幾何学模様なのかということです。少し調べるとその歴史的なものはよく説明されているようですが、私の視点は少し違って(たぶん間違っている私の勝手な解釈ですが)その幾何学式庭園に数学的な美しさを感じます。ちょうどXY座標に魅惑的な数式によって書き込まれた曲線や図形のような、そういう美しさです。私の知っている限りですが、ベルサイユ宮殿が建てられた17世紀、フランスでは多くの数学者が活躍していたことと記憶しています。数学、特に幾何学に関する知識と絵画的、自然科学的、建築的芸術が融合しているように思うのです。つまり見事なフランス式の平面幾何学庭園の発達と数学者の存在には何らかの関連があるように私には思えます。デカルト、フェルマー、パスカル、ド・モアブル。高校生で出てきた定理に由来するこれらの人は、私にとっては驚くべきことに、みなフランス人で、しかもベルサイユ宮殿が建てられた17世紀頃の人たちなのです。一時代の一つの国に、これだけ偉大な数学者が生まれたというのは単なる偶然とは考えにくく、フランス全体で数学が盛んだったのではないでしょうか。
数学と庭園の融合。言葉を並べてみるだけでも魅力的に思えてしまします。笑 これらの美しい庭園はただ眺めているだけでも、とても心地よいのですが、勝手に数学という所まで想いを馳せてみると、ますます一流という感じがします。一流ってエレガントでいいですよね。
エレガントと言えば、やはりエッフェル塔と凱旋門は外せません。これらは飽きない良さがあります。ただ眺めているだけで、にやけてきます。彼らは何も語らずして雄弁なんですね。百年以上そこに建って街行く人を静かに眺めているだけの彼らなのですが、自然とそこに住むフランス人の心にしみついていて、まさしく誇りとなっている感じがします。彼らもこの度で出会った、忘れられない一流のものです。
そして、ドイツでも素敵な出会いがありました。この旅の最後にドイツのハイデルベルクで開催されたミーティングに参加して来ました。ハイデルベルクにはEMBL(欧州分子生物学研究所)という立派な研究所がありまして、そこに行って来ました。ドイツの人たちを中心にJSPS海外学振を取っている若手の研究者の人たちが、自分たちの研究を発表し合って交流しようという会合です。私はその海外学振に昨年落ちた者ですが、これは非常に良い機会ということで、参加させていただきました。この様に異分野交流試合を開催しようとされた発起人の方にまずは感謝です。JSPS海外学振といえば、日本の若手研究者の精鋭中の精鋭が集うフェローシップです。昨年いかに私が憧れていたことか。(そのぶん落ちた時のショックは相当だったですが。。。笑)
はっきり言って、参加された方々の研究は異分野もいいところでしてさっぱり解りませんでした(特に物理学分野)。しかし、解らずとも楽しい会でした。何がそうさせたかって、発表なさっている皆さんの情熱です。というか、研究成果や発表まで含めてやはり「一流」なんですね。さすが日本の精鋭という感じです。聞いていてとにかく面白い!やってる本人が非常に楽しそうに話すのでこちらもわくわくしてきます。発表自体がユーモア盛りだくさんだし、それでいて成果が素晴らしい。現在の若手研究者の中で間違いなく一流を見られた気がしました。参加できて本当に良かったです。研究を生業にしていないみなさんは少し勘違いというか、偏見を持ってしまっているかもしれないですが、本当にすごい一流の研究をしている方々の話は本当に面白いです。解らなくても聞いていて楽しいですよ。というか、非常に難しい話をいかに楽しく解りやすく伝えるかということも研究者にとってはとても大切な能力の一つだな、と再認識しました。やはり世界でやっている一流に出会えて良かったと思います。
そして最後にもう一つ。今月、すごく久しぶりに旧友の音楽家とコンタクトを取りました。今月に入って私は、一流とは・・ということについて考えてきました。そしてその音楽家と話して思いついたのです。今までもその旧友の凄さに感嘆していましたが、一流ということを深く考えた結果、改めて今、その旧友を尊敬しています。
私は音楽に限らず芸術家が好きですし、尊敬もしています。また、憧れでもあります。しかし、それは単に私が芸術が好きだから、だけではありません。彼らは、一流の在り方をごく自然に見せてくれるのです。
旧友の演奏や話を聴いていて感じるのが、私達からすると想像もできない極めて高度な世界で生活しているということです。まだ世界的に有名な演奏家というわけではないですが、音楽や芸術を生業とする世界がとてもとても厳しく高貴な世界なのだと解ります。つまり、二流であること自体がその生業の継続を許されないのです。しかも、その境界は本人ではなく聴衆によって判断されるのです。評価が低いままなら、それを続けること自体が許されない世界です。その世界で生きていること自体が凄いことであり、明らかに一流であります。
そして、そこに一流の条件というものあります。旧友も含めて、彼らは常に「表舞台に立っている」のです。それが一流たる一つの条件だと思います。表舞台に立つことが必要不可欠な音楽家や芸術家は、常に他人の批評批判にさらされています。かれらは常に批判批評をされる側なのであり、決してする側ではないのです。そして、自己表現という、言わば裸の自分をさらけ出すようなことを「プロとして」やっているのです。自分の感性、理解、哲学、感情、そういう自分の全てを、多くの人の目の前でさらけ出し、そして評価される。それはとてもとても勇気が要ることです。一流でないと絶対にできません。そして、表舞台から隠れることは許されず、そこから降りるということにも相当な決断を必要とします。
私が尊敬の念を抱く理由がわかってもらえると思います。旧友は今も表舞台に立っています。一流なのです。それに気がついた時、私も研究者として表舞台に立ち続けたいと、素直に思いました。一流は評価をする側ではなくされる側です。そして評価を下されるだけの成果を常に持ってなければなりません。表舞台に立てるだけの成果を上げ続けなければなりません。厳しく辛いことが多い世界ですが、旧友も含めた芸術家が人を感動させる演奏や作品を完成させた瞬間に味わう何とも言えない充実感は、私の様な研究者が一つの仕事を完璧に仕上げ、それを発表した時の達成感と似るところだと思います。
クライストチャーチ。ロンドンの観光名所。ナショナルギャラリー。ルーブル&オルセー美術館。ベルサイユ宮殿。エッフェル塔。凱旋門。ドイツで出会った研究者。そして恩師、旧友。
彼らが一流であるように、もっと自分を磨いて、表舞台に立つ研究者になりたい。。。
一流ってエレガントでいいですよね。。。
そうやって、「一流」を考えた・・・ダレた五月でした。笑
ではまた。Yskでした。
今月は1日にメーデーがあり、早朝から聖歌隊の歌を聴きいたり。穏やかな春(夏?)の太陽が垣間見えるようになり、ぽかぽかした日を楽しんだり。ランチは広い公園でサンドイッチをかじってその後に昼寝したり。だれ気味でしたね。
特に中旬に両親がこちらに来たので、2週間近くも休暇を取り、オックスフォード、ロンドン、パリ、ストラスブール、ハイデルベルクと旅を楽しみました。こうやって違う国を旅すると、そのオリジナリティの差異が心地よく五感を刺激します。オックスフォードは古さと自然の美しさの融合。これが可愛い。ロンドンは古さが新しい感じ。そして綺麗。パリは美しく優雅。食事、美味すぎ。ストラスブールはドイツとフランスの融合という奇異な存在。ハイデルベルクは・・・・ぎゃあ、滞在が短すぎて書けません>< orz
や、でもやっぱり旅は良いですね。人間が生きている感じがします。
時間が取れればこれらの旅についても後日に書きましょう。
さて、もう一つ今月はイベントがありました。それは、昔のラボの恩師がオックスフォードにいらしたのです。現在のうちのボスと、恩師が昔研究していたケンブリッジの大ボスに会いに来られました。恩師らしいケミストリーでご講演をいただき、昔の走りに走っている自分を思い出し、熱いものが蘇ってきました。やっぱ走らないとね。最近は、実際にジムで走ってるだけですわ。おわっと。笑
それで、今月を総括すると、今月は数々の「一流」に出会い「一流」を考えた月でした。
さて、皆さん。一流ってなんでしょう?
とか聞いておいて、私は明確に答えることができません。しかし、私が一流というものに憧れ、それを求め、目指していることには違いないのです。
ここで、一流ということについて考えさせられたエピソードを紹介します。私が博士学生二年生の時のこと。
私は当時、私の研究領域に関するとあるブログを更新毎に読んでいました。そのブログは世界的に有名なブログで、おそらく私の研究領域にいる若い世代の人で知らない人はいないのではないか、というくらいのブログ。直近発表された論文の要約と紹介、そして短い批評と考察をするというスタイルで書かれています。当然、そのブログの記事に関する話題は何度となく出ます。学会に行ってもそのブログの記事に関する話題に出会います。とにかく皆が読んでいる超有名ブログ。
それに私達のラボの仕事が紹介されたのです。私個人としては、非常に嬉しかったですね。私の仕事ではなかったのですが、自分の事のようにウキウキしながら読んだのを覚えています。そもそも日本人の仕事が取り上げられることも少なかったから。それに、超有名ブログだけあって、それに取り上げられる仕事って世界的に評価が高いという感覚もありました。
ニヤニヤしながら読んでいると先生がやって来ました。私はにこにこしながら先生に言います。「先生!これ見て下さい。このブログ知っていますか?外国人が書いているのですが、世界的に凄い有名なブログで、こないだ発表したやつが載ってますよ!すごいですね!」
すると、先生は少しパソコンの画面を眺めて・・・
「おー、そうかそうか。嬉しいねー。こうやって取り上げてくれると。」
・・・・・とか言ってくれるのかと思いきや・・・・
突然むすっとした顔になり・・・
「何が面白いんだい?・・(沈黙)・・俺たちは一流の現場の人間。彼らは二流の評論家。そんなもん読んで一喜一憂する必要なしっ!!」
と仰り、ぷいっと振り返って去ってしまいました。
これは極めて衝撃的な出来事でした。この時、私は自分がいかに二流の研究者なのかを悟りました。そして一流とは何なのかを考えました。未だに答えは出ないのですが、先生、つまりこの度イギリスにお越し下さった恩師が、まさしく一流であることを深く理解しました。
もう一度思い返して考えるに、先生は評論家は二流であるということを真に言ったのではありません。一流のあり方を仰ったのだと理解しています。真に一流の者は他人の評価を気にして仕事をするのではない。それでいて誰もが認める極めて質の高い仕事を完成させる。当然のことの様に。そのことを、批判しているブログではなく、むしろ褒められているブログを見て教えて下さったのですから、本当に衝撃でした。
更に思い返してみます。「良い仕事をしよう」というのが私の在籍してた研究室の伝統なのですが、その「良い」仕事が極めて質の高い要求でありました。つまり一流をたたき込まれた教育だったと思います。学会に出向いたり、論文を読んだりすると一目瞭然なのですが、やはり一流の仕事というのは見るからに一流であり、見ていて聞いていて面白くある種の感動をよびます。勿論、学会でのプレゼンの上手さやペーパー上での文章表現の仕方のスキルも含めての話です。これらのスキルは二の次と思われるかもしれないですが、発表ということまで含めて研究という仕事の一環だと私は理解していますし、そもそろ高度に表現するだけの質の良い仕事の実内容が伴わなければ、逆に薄っぺらい発表になってしまうことは当然のことでしょう。
ところで、私が今月、一流を考えたのは、今回の旅行も含めてです。
旅行では数々の一流に出会いました。例えばオックスフォード大学のクライストチャーチ内のグレートホール。古くから建つその姿はただ古いから価値があるのではありません。一つ一つの構成物の質が極めて高いと思います。そしてそれを良い状態で保存してきた、または質を損なうことなく改修してきたのです。学術、芸術、宗教、伝統を複合した歴史的文化的建築物でありながら現在も普通に学生に使われているこの建物はまさしく一流です。
ロンドンの観光名所だって見方を変えれば、一流そのものです。バッキンガム宮殿、ウェストミンスター、タワーブリッジ、ロンドン塔。特にセントポール大聖堂は凄いですよね。私は「古い物には価値がある」と考えますが、それは誰かが始めにその価値を認め、それに共感する多くの人が大切に保存し、時と文化の中で熟成されているからです。
ロンドンのナショナルギャラリー、パリのルーブル&オルセー美術館などはまさしく一流の宝庫です。目に入って来る物すべてが一流。一歩踏み入れるだけで高貴な空気が私の体を包みます。数々の有名な宗教画。そこに大昔のスケールの大きな宗教文化を感じます。ミケランジェロ、カノーヴァ、ダビンチ、モネ、マネ、ルノワール、セザンヌ、ゴーギャン、ゴッホ、ロダン。名前だけからして既に超豪華なのですが、偉人達の作品である彫刻や絵画たちが溢れていて、体の内側から私を刺激します。
フランスのベルサイユ宮殿とパレ・ガルニエは中身も外見も超一流だと思います。特にベルサイユ宮殿の鏡の回廊は豪華絢爛とはこのことを言うという感じ。ルイ14世が名実共に世界一の宮殿をというコンセプトのものを要求しただけのことはあります。これは圧倒されすぎて開いた口がふさがりません。私にはレベルが高すぎてすぐにお腹いっぱいになてしまうというくらいです。
私が特に興味を惹かれたのはベルサイユ宮殿の庭園です。幾何学模様になるように配置された植物たちが美しいです。イギリスのイングリッシュガーデンも可愛くて綺麗ですが、こちらの庭園は美しいという言葉がお似合いでしょう。木は四角に角張って刈り込まれ、それが長く広い道の両側に均等に置かれています。5メートル近くあるすごく高い生け垣も綺麗にまっすぐ刈り込まれており、均整が取れています。
私がふと思ったのは、なぜフランスの庭園には幾何学模様なのかということです。少し調べるとその歴史的なものはよく説明されているようですが、私の視点は少し違って(たぶん間違っている私の勝手な解釈ですが)その幾何学式庭園に数学的な美しさを感じます。ちょうどXY座標に魅惑的な数式によって書き込まれた曲線や図形のような、そういう美しさです。私の知っている限りですが、ベルサイユ宮殿が建てられた17世紀、フランスでは多くの数学者が活躍していたことと記憶しています。数学、特に幾何学に関する知識と絵画的、自然科学的、建築的芸術が融合しているように思うのです。つまり見事なフランス式の平面幾何学庭園の発達と数学者の存在には何らかの関連があるように私には思えます。デカルト、フェルマー、パスカル、ド・モアブル。高校生で出てきた定理に由来するこれらの人は、私にとっては驚くべきことに、みなフランス人で、しかもベルサイユ宮殿が建てられた17世紀頃の人たちなのです。一時代の一つの国に、これだけ偉大な数学者が生まれたというのは単なる偶然とは考えにくく、フランス全体で数学が盛んだったのではないでしょうか。
数学と庭園の融合。言葉を並べてみるだけでも魅力的に思えてしまします。笑 これらの美しい庭園はただ眺めているだけでも、とても心地よいのですが、勝手に数学という所まで想いを馳せてみると、ますます一流という感じがします。一流ってエレガントでいいですよね。
エレガントと言えば、やはりエッフェル塔と凱旋門は外せません。これらは飽きない良さがあります。ただ眺めているだけで、にやけてきます。彼らは何も語らずして雄弁なんですね。百年以上そこに建って街行く人を静かに眺めているだけの彼らなのですが、自然とそこに住むフランス人の心にしみついていて、まさしく誇りとなっている感じがします。彼らもこの度で出会った、忘れられない一流のものです。
そして、ドイツでも素敵な出会いがありました。この旅の最後にドイツのハイデルベルクで開催されたミーティングに参加して来ました。ハイデルベルクにはEMBL(欧州分子生物学研究所)という立派な研究所がありまして、そこに行って来ました。ドイツの人たちを中心にJSPS海外学振を取っている若手の研究者の人たちが、自分たちの研究を発表し合って交流しようという会合です。私はその海外学振に昨年落ちた者ですが、これは非常に良い機会ということで、参加させていただきました。この様に異分野交流試合を開催しようとされた発起人の方にまずは感謝です。JSPS海外学振といえば、日本の若手研究者の精鋭中の精鋭が集うフェローシップです。昨年いかに私が憧れていたことか。(そのぶん落ちた時のショックは相当だったですが。。。笑)
はっきり言って、参加された方々の研究は異分野もいいところでしてさっぱり解りませんでした(特に物理学分野)。しかし、解らずとも楽しい会でした。何がそうさせたかって、発表なさっている皆さんの情熱です。というか、研究成果や発表まで含めてやはり「一流」なんですね。さすが日本の精鋭という感じです。聞いていてとにかく面白い!やってる本人が非常に楽しそうに話すのでこちらもわくわくしてきます。発表自体がユーモア盛りだくさんだし、それでいて成果が素晴らしい。現在の若手研究者の中で間違いなく一流を見られた気がしました。参加できて本当に良かったです。研究を生業にしていないみなさんは少し勘違いというか、偏見を持ってしまっているかもしれないですが、本当にすごい一流の研究をしている方々の話は本当に面白いです。解らなくても聞いていて楽しいですよ。というか、非常に難しい話をいかに楽しく解りやすく伝えるかということも研究者にとってはとても大切な能力の一つだな、と再認識しました。やはり世界でやっている一流に出会えて良かったと思います。
そして最後にもう一つ。今月、すごく久しぶりに旧友の音楽家とコンタクトを取りました。今月に入って私は、一流とは・・ということについて考えてきました。そしてその音楽家と話して思いついたのです。今までもその旧友の凄さに感嘆していましたが、一流ということを深く考えた結果、改めて今、その旧友を尊敬しています。
私は音楽に限らず芸術家が好きですし、尊敬もしています。また、憧れでもあります。しかし、それは単に私が芸術が好きだから、だけではありません。彼らは、一流の在り方をごく自然に見せてくれるのです。
旧友の演奏や話を聴いていて感じるのが、私達からすると想像もできない極めて高度な世界で生活しているということです。まだ世界的に有名な演奏家というわけではないですが、音楽や芸術を生業とする世界がとてもとても厳しく高貴な世界なのだと解ります。つまり、二流であること自体がその生業の継続を許されないのです。しかも、その境界は本人ではなく聴衆によって判断されるのです。評価が低いままなら、それを続けること自体が許されない世界です。その世界で生きていること自体が凄いことであり、明らかに一流であります。
そして、そこに一流の条件というものあります。旧友も含めて、彼らは常に「表舞台に立っている」のです。それが一流たる一つの条件だと思います。表舞台に立つことが必要不可欠な音楽家や芸術家は、常に他人の批評批判にさらされています。かれらは常に批判批評をされる側なのであり、決してする側ではないのです。そして、自己表現という、言わば裸の自分をさらけ出すようなことを「プロとして」やっているのです。自分の感性、理解、哲学、感情、そういう自分の全てを、多くの人の目の前でさらけ出し、そして評価される。それはとてもとても勇気が要ることです。一流でないと絶対にできません。そして、表舞台から隠れることは許されず、そこから降りるということにも相当な決断を必要とします。
私が尊敬の念を抱く理由がわかってもらえると思います。旧友は今も表舞台に立っています。一流なのです。それに気がついた時、私も研究者として表舞台に立ち続けたいと、素直に思いました。一流は評価をする側ではなくされる側です。そして評価を下されるだけの成果を常に持ってなければなりません。表舞台に立てるだけの成果を上げ続けなければなりません。厳しく辛いことが多い世界ですが、旧友も含めた芸術家が人を感動させる演奏や作品を完成させた瞬間に味わう何とも言えない充実感は、私の様な研究者が一つの仕事を完璧に仕上げ、それを発表した時の達成感と似るところだと思います。
クライストチャーチ。ロンドンの観光名所。ナショナルギャラリー。ルーブル&オルセー美術館。ベルサイユ宮殿。エッフェル塔。凱旋門。ドイツで出会った研究者。そして恩師、旧友。
彼らが一流であるように、もっと自分を磨いて、表舞台に立つ研究者になりたい。。。
一流ってエレガントでいいですよね。。。
そうやって、「一流」を考えた・・・ダレた五月でした。笑
ではまた。Yskでした。
2013年4月28日日曜日
学振とポスドク
どうも、Yskです。
最近は晴れの日ばかりで、1年分の晴れの日を使い切ってしまうのではないかと不安すら覚えます。ばく
さて、まずは、すみません。今回はえげつない話なのです。ここ数ヶ月、私のとある記事にいきなりアクセスが急増しています。 ブログやってる人は知ってますよね。一日に何件のアクセスがあって、どの記事が読まれているかって。私のブログは商業用でも宣伝用でもないので普段はほぼ無視ですが、今回はちょっとどうしても気になってしまいました。
それは、読まれている記事が「学振・海外学振」に関する内容だからです。私が海外に出るきっかけを与えてくれた日本学術振興会(JSPS)という独立行政法人の支援機構です。
これに関して書いたやつはこちら。
http://vl--lv-orgchem-jpn-ox.blogspot.co.uk/2012/04/blog-post_18.html
http://vl--lv-orgchem-jpn-ox.blogspot.co.uk/2012/12/blog-post.html
近々その申請の締め切りがあるんですね。なので申請書の上手い書き方、学振に関する情報などを得たい人が研究者界隈で急増しているんでしょう。学振、特にPDや海外学振は若手研究者(ポスドク)が研究生活を続ける上での死活問題ですから、良い情報を揃えるというのは必要条件です。と、必死になって情報収集をしてくれたおかげで、私の所のアクセスが異常に増えているわけです。(嬉しい話ですがね。ありがとうございます。)
しかしですね。。。私のこのブログはそのような方に役立っているとは思えません。汗
ごめんなさい。爆 多くの方が必死になっている所を無駄な時間を取ってしまっている感じがします。。。なので、私なりの考えを書いてみたいと思います。
その前に。この様な内容について非常に詳しく書いている人はごまんといらっしゃいます。「学振 申請書 書き方」とでも入力してググれば一発で膨大な検索結果を得られます。中にはまとめサイトみたいにしてくれているのもあるので、とにかく情報が欲しい人には参考になると思います。中には研究室のHPで公開している場合もありますね。審査委員の先生が書いてくれているのだから、有り難い情報であります。
さて。結論から行きます。
「十中八九の攻略法なんて無い」
これが結論です。爆 ダメやん。笑
私は落ちたこともありますし通ったこともあります。その経験から考えるとそうなるのです。今まで「良い書き方」的な情報をネットで真面目に読んだことはありませんでしたが、今回多少の記事を読んでみるに、攻略法とは言えない感じがします。というか、指摘されていることは、世の中の常識に過ぎないと思うのです。人様の時間を奪って読んでいただく文章が解りにくい物であったら、申請の可否の問題以前に失礼そのものです。そのくらいの気を遣ってください、ということに過ぎません。
じゃあどうすりゃいいんですか??という話ですが、先ほども申しました様に絶対大丈夫なんて無理です。しかし、最善は尽くしましょう。それ以外に方法はありません。以下に私が思う最善を考えます。上述の常識に関しては除きますが。
(ちなみに、どう考えても絶対通る書き方なんて存在しないとは思いますが、ある意味で闇に包まれた評価方法には問題が大いにあると、私は思います。これに関しては後半に書きます。)
まず成果を挙げましょう。発表論文数が多い方はそれだけでOKです。これが一番強力な手段。(特に海外学振やPDはこの項目の重要性が大きいと私は実感しています。だって、大学院から5年以上も研究やって来て、発表論文が少ないということになると、どうしても研究者としての素質を疑いたくなるのは、ごく自然な理解でしょうから。)
次に良い評価書を作成していただきましょう。というか、そのような評価書を作っていただけるように、常日頃努力しましょう。評価書がダメな人はまず通らないと思います。本人の意見よりもプロフェッサーの意見の方に重みがあるのは当然ですもん。基本的に指導教員の先生に評価をしてもらうことが多いと思いますが、その先生と上手くやっていけない場合、その半分以上は自分に問題があると思いましょう。 努力の跡を示し、自分の能力も理解してもらうようにしっかりとしたコミュニケーションとディスカッションを頻繁にしましょう。少なくとも成果が出ていなくても研究遂行能力があることは理解してもらいましょう。そういう努力は惜しまずやりましょう。
と、あまり申請書と関係無いことを先に書きましたが、ネットで情報収集をしている人の大半は当落線上にいるぎりぎりの人たちでしょう。上記の2つは自分ではどうしようも無い場合も多いですから、以下ではそれ以外の事を書いてみます。
まず失礼の無い文章を書くように、自分だけでなく他の人にいったん読んでもらうことを私はオススメします。特に専門が同じで無い人が良いですね。その人が理解不能な文章を書いていたら失格でしょう。笑
そして、その上で私が最も言いたいことを書きます。
「オリジナリティを伝える」ということです。この手の話になると、面白みがある研究内容じゃないとダメ、という事を聞きます。面白さが伝わるように、とも聞きます。じゃあその面白さって何なんでしょうね?私はこの非科学的な物差しを、オリジナリティの有無と理解します。今こうやってネットで情報を集めてそれを詰め込んだだけでは絶対にダメなんですよ。それで満足しているのは自分だけでしょう。その上に、研究のオリジナリティを表現する必要があると思います。
これから行う研究の重要性や独創性、または将来性について、適確に表現する必要があると思います。ただし、ここで重要なことはその実現可能性であります。海外の申請書を書くと解るのですが、単なる夢物語は評価を下げる要因になります。発想や着眼点の良さを起源として、目的の研究をどの様に開拓していくのかというプロセスを、現実味を持って伝えなければならないと思います。それが科学的なプロセスです。重要な参考文献を引き合いに出して論ずるのは一つの手でしょう。(natureやscienceなどのビッグペーパーである必要はないと思います。そんな陳腐な評価基準は捨てましょう。オリジナリティという観点からするとマイナス効果にもなり得ます。)手段は色々とたくさんありますが、とにかくオリジナリティや目標(夢)と実現可能性の絶妙なバランスを取ることが肝心かと思います。
それと、オリジナリティと言えば、研究だけでなく申請者そのものにも言えることです。これが出るのが、「自己評価」や海外学振の「海外で研究することの意義」でしょう。つまり、自分がどのような人間で、これからどのような研究者になろうとしているのか、という、いわゆる「自分という人間を表現する場」であります。この部分をネット情報に基づいて、他人様と似たり寄ったりの話を書いても面白いわけがありません。私は、自分自身と深く向かい合って、独特な自己分析を行うことを薦めます。他の誰にも真似できない私、これこそがオリジナリティ溢れる私、なのです。 研究計画と同等、またはそれ以上に練りに練って書くことを薦めます。(私が惨敗した時は、この部分が非常に足りなかったと反省しています。それでも絶対通ると言うことは言えませんが。)
ネット情報については、ざっと見てみただけですが、それで目に止まらなかったことを書いてみました。私と同じ、若手研究者の皆様の少しでも助けになれば幸いです。読んでくれた研究者の皆様、何かご意見があればコメントをいただけると嬉しいです。
ーーーーーーーーーーー
以下、話は変わります。まだ興味がおありの方は、どうぞお読みになって下さい。
今回、もう少し書きたいことがあります。それは学振の評価についてです。私は学振の申請書で絶対大丈夫な攻略法なんて無い、と書きました。それは評価そのものに問題があるからだと考えます。海外のものと比べてみると、その不思議さに気がつくのですが、研究者同士が同業の研究者の評価をするって、非常に難しいのではないか、と。客観的になれと言っても無理があります。政治的な要因だって無いと言えば嘘に決まっています。狭い世界ですから。そして、何よりも私がおかしいと思うのは、申請書の評価は落ちた人だけに開示され、しかもそれがABCDのみということです。これでは、なぜ落ちたのか、何が良くなかったのかを分析することが非常に難しいです。発展性がありません。
海外はどうかというと、欧州最大のファンドの場合、審査委員は科学的専門知識を持っていますが、研究者ではありません。なので、研究内容についての理解はできるけど、研究者の世界で生きているわけではないので、政治力学に流されることは日本よりも少ないと感じられます。更に、1つの項目ごとに、良い点と悪い点が2,3点書き出されます。これによって、自分の申請書の分析が適確にできるわけです。どのように書くべきか、回数を重ねれば確実に解ってきます。これこそが日本学術振興会のシステムに足りない部分だと思います。
アメリカも同様らしいですが、欧州も博士を取得した人が務める機関で、このように科学研究費を司るファンドの審査をするところがあるようです。日本のように、研究者の先生同士がお互いの研究を評価し合うということは希なようです。(詳しくしらないので、情報収集不足の可能性もありますが。。。しかし大型ファンドに限っては、専門の審査委員がいるとのことです。) 私は、良い意味でドライな判断が下され、かつ、評価基準も明確にされて、申請者側からするとやりやすいシステムなのではないかと思います。日本の場合、現状のシステムだと、どうしても大御所の有名な先生の所にお金が集まりがちですし、政治的に力を持った先生には刃向かえないということが、負に働く場合も考えられます。資金の潤沢さが研究成果にある程度の影響を与えるとも言えますから、そのあたりで不平等が起きているとも言えます。つまり、「競争的獲得資金」と言いながら、実は本当の競争ではない部分も大いにあると、私は思うのです。
審査をする先生の立場から考えても、 良いとは思えません。まず、審査をしっかりしようと思えば思うほど、本業の研究や教育に打ち込む時間が減ります。そして、知っている先生やその先生の学生だったりすると、客観性を重んじた評価に困難が生じます。大御所の先生だったら、やりにくいことは言うまでもありません。学振に限らず、いわゆる科研費だって同じでしょう。本システムには問題があるのです。
私達ポスドクにとって、自分の給料も含めた資金繰りは死活問題です。そこにかなりのエネルギーを注ぎます。だからこそ、評価基準や結果の明確さが望まれるのです。論文発表重視ならそれを開示すべきだし、どのような若手研究者を優秀と定義するのかも明確にすべきです。大切なのは、ABCDという記号で表される評価ではなくて、もっと内容の濃い評価なのです。そして最終的には、どのような研究者を育成する意思があるのか、その明確な方向性を見せるべきです。多様性という感じの良い言葉で濁すべきではありません。日本学術振興会は日本学術会議という日本学術界の最高機関に付随する財団のようなものですから、いわゆる「村社会」とならないように、現在闇に包まれた部分をクリアにしていくべきだと思います。そうすれば、少なくともそれにそぐわない研究者はポスドクにはならないでしょうし、能力の劣るポスドクが日本中または世界中を漂流しなければならなくなる、という悲惨な状況も減少に向かうでしょう。イギリスにいて考えるに、日本の学術システムで欧米に劣る部分は、このシステムによるところが大きいと思います。
総じて、日本学術振興会のDCやPD、海外学振には本当に感謝していますが、現状のシステムは変えるべきだと思います。有名大御所の先生の既得権益になりかねないこのシステムを辞めて、学術振興会の内部に専用の評価委員会を設けることを提案します。 余剰博士の新たな受け皿にもなるでしょうし、日本の科学技術界の将来のビジョンを描くにあたり、彼らが大いに活躍できる可能性も開けます。もっと言えば、文部科学省にもそのような部署が設けられることを望みます。厳しい研究の世界で激しい競争を体験してきたものの、不幸にも研究の世界には残ることが出来なかった人たちを、次の世代への社会還元を行うために有効に活用するのです。ポスドクと言えば、不幸にも社会的には非常に弱い立場なのですが、彼らが得た知識や体験は貴重なものなのです。彼らを社会へと上手く組み込むシステムを構築することは、科学技術立国を謳う日本にとっては大いに有益なことだと思います。彼らが活躍できる場が与えられることを切に望みます。(自分がいずれお世話になる可能性も含めて。。。笑)
学振に絡めて将来の日本の科学技術界を考えてみたYskでした。
ふぁ〜〜〜〜、考えると疲れるぜ〜。また次回!^^/
最近は晴れの日ばかりで、1年分の晴れの日を使い切ってしまうのではないかと不安すら覚えます。ばく
さて、まずは、すみません。今回はえげつない話なのです。ここ数ヶ月、私のとある記事にいきなりアクセスが急増しています。 ブログやってる人は知ってますよね。一日に何件のアクセスがあって、どの記事が読まれているかって。私のブログは商業用でも宣伝用でもないので普段はほぼ無視ですが、今回はちょっとどうしても気になってしまいました。
それは、読まれている記事が「学振・海外学振」に関する内容だからです。私が海外に出るきっかけを与えてくれた日本学術振興会(JSPS)という独立行政法人の支援機構です。
これに関して書いたやつはこちら。
http://vl--lv-orgchem-jpn-ox.blogspot.co.uk/2012/04/blog-post_18.html
http://vl--lv-orgchem-jpn-ox.blogspot.co.uk/2012/12/blog-post.html
近々その申請の締め切りがあるんですね。なので申請書の上手い書き方、学振に関する情報などを得たい人が研究者界隈で急増しているんでしょう。学振、特にPDや海外学振は若手研究者(ポスドク)が研究生活を続ける上での死活問題ですから、良い情報を揃えるというのは必要条件です。と、必死になって情報収集をしてくれたおかげで、私の所のアクセスが異常に増えているわけです。(嬉しい話ですがね。ありがとうございます。)
しかしですね。。。私のこのブログはそのような方に役立っているとは思えません。汗
ごめんなさい。爆 多くの方が必死になっている所を無駄な時間を取ってしまっている感じがします。。。なので、私なりの考えを書いてみたいと思います。
その前に。この様な内容について非常に詳しく書いている人はごまんといらっしゃいます。「学振 申請書 書き方」とでも入力してググれば一発で膨大な検索結果を得られます。中にはまとめサイトみたいにしてくれているのもあるので、とにかく情報が欲しい人には参考になると思います。中には研究室のHPで公開している場合もありますね。審査委員の先生が書いてくれているのだから、有り難い情報であります。
さて。結論から行きます。
「十中八九の攻略法なんて無い」
これが結論です。爆 ダメやん。笑
私は落ちたこともありますし通ったこともあります。その経験から考えるとそうなるのです。今まで「良い書き方」的な情報をネットで真面目に読んだことはありませんでしたが、今回多少の記事を読んでみるに、攻略法とは言えない感じがします。というか、指摘されていることは、世の中の常識に過ぎないと思うのです。人様の時間を奪って読んでいただく文章が解りにくい物であったら、申請の可否の問題以前に失礼そのものです。そのくらいの気を遣ってください、ということに過ぎません。
じゃあどうすりゃいいんですか??という話ですが、先ほども申しました様に絶対大丈夫なんて無理です。しかし、最善は尽くしましょう。それ以外に方法はありません。以下に私が思う最善を考えます。上述の常識に関しては除きますが。
(ちなみに、どう考えても絶対通る書き方なんて存在しないとは思いますが、ある意味で闇に包まれた評価方法には問題が大いにあると、私は思います。これに関しては後半に書きます。)
まず成果を挙げましょう。発表論文数が多い方はそれだけでOKです。これが一番強力な手段。(特に海外学振やPDはこの項目の重要性が大きいと私は実感しています。だって、大学院から5年以上も研究やって来て、発表論文が少ないということになると、どうしても研究者としての素質を疑いたくなるのは、ごく自然な理解でしょうから。)
次に良い評価書を作成していただきましょう。というか、そのような評価書を作っていただけるように、常日頃努力しましょう。評価書がダメな人はまず通らないと思います。本人の意見よりもプロフェッサーの意見の方に重みがあるのは当然ですもん。基本的に指導教員の先生に評価をしてもらうことが多いと思いますが、その先生と上手くやっていけない場合、その半分以上は自分に問題があると思いましょう。 努力の跡を示し、自分の能力も理解してもらうようにしっかりとしたコミュニケーションとディスカッションを頻繁にしましょう。少なくとも成果が出ていなくても研究遂行能力があることは理解してもらいましょう。そういう努力は惜しまずやりましょう。
と、あまり申請書と関係無いことを先に書きましたが、ネットで情報収集をしている人の大半は当落線上にいるぎりぎりの人たちでしょう。上記の2つは自分ではどうしようも無い場合も多いですから、以下ではそれ以外の事を書いてみます。
まず失礼の無い文章を書くように、自分だけでなく他の人にいったん読んでもらうことを私はオススメします。特に専門が同じで無い人が良いですね。その人が理解不能な文章を書いていたら失格でしょう。笑
そして、その上で私が最も言いたいことを書きます。
「オリジナリティを伝える」ということです。この手の話になると、面白みがある研究内容じゃないとダメ、という事を聞きます。面白さが伝わるように、とも聞きます。じゃあその面白さって何なんでしょうね?私はこの非科学的な物差しを、オリジナリティの有無と理解します。今こうやってネットで情報を集めてそれを詰め込んだだけでは絶対にダメなんですよ。それで満足しているのは自分だけでしょう。その上に、研究のオリジナリティを表現する必要があると思います。
これから行う研究の重要性や独創性、または将来性について、適確に表現する必要があると思います。ただし、ここで重要なことはその実現可能性であります。海外の申請書を書くと解るのですが、単なる夢物語は評価を下げる要因になります。発想や着眼点の良さを起源として、目的の研究をどの様に開拓していくのかというプロセスを、現実味を持って伝えなければならないと思います。それが科学的なプロセスです。重要な参考文献を引き合いに出して論ずるのは一つの手でしょう。(natureやscienceなどのビッグペーパーである必要はないと思います。そんな陳腐な評価基準は捨てましょう。オリジナリティという観点からするとマイナス効果にもなり得ます。)手段は色々とたくさんありますが、とにかくオリジナリティや目標(夢)と実現可能性の絶妙なバランスを取ることが肝心かと思います。
それと、オリジナリティと言えば、研究だけでなく申請者そのものにも言えることです。これが出るのが、「自己評価」や海外学振の「海外で研究することの意義」でしょう。つまり、自分がどのような人間で、これからどのような研究者になろうとしているのか、という、いわゆる「自分という人間を表現する場」であります。この部分をネット情報に基づいて、他人様と似たり寄ったりの話を書いても面白いわけがありません。私は、自分自身と深く向かい合って、独特な自己分析を行うことを薦めます。他の誰にも真似できない私、これこそがオリジナリティ溢れる私、なのです。 研究計画と同等、またはそれ以上に練りに練って書くことを薦めます。(私が惨敗した時は、この部分が非常に足りなかったと反省しています。それでも絶対通ると言うことは言えませんが。)
ネット情報については、ざっと見てみただけですが、それで目に止まらなかったことを書いてみました。私と同じ、若手研究者の皆様の少しでも助けになれば幸いです。読んでくれた研究者の皆様、何かご意見があればコメントをいただけると嬉しいです。
ーーーーーーーーーーー
以下、話は変わります。まだ興味がおありの方は、どうぞお読みになって下さい。
今回、もう少し書きたいことがあります。それは学振の評価についてです。私は学振の申請書で絶対大丈夫な攻略法なんて無い、と書きました。それは評価そのものに問題があるからだと考えます。海外のものと比べてみると、その不思議さに気がつくのですが、研究者同士が同業の研究者の評価をするって、非常に難しいのではないか、と。客観的になれと言っても無理があります。政治的な要因だって無いと言えば嘘に決まっています。狭い世界ですから。そして、何よりも私がおかしいと思うのは、申請書の評価は落ちた人だけに開示され、しかもそれがABCDのみということです。これでは、なぜ落ちたのか、何が良くなかったのかを分析することが非常に難しいです。発展性がありません。
海外はどうかというと、欧州最大のファンドの場合、審査委員は科学的専門知識を持っていますが、研究者ではありません。なので、研究内容についての理解はできるけど、研究者の世界で生きているわけではないので、政治力学に流されることは日本よりも少ないと感じられます。更に、1つの項目ごとに、良い点と悪い点が2,3点書き出されます。これによって、自分の申請書の分析が適確にできるわけです。どのように書くべきか、回数を重ねれば確実に解ってきます。これこそが日本学術振興会のシステムに足りない部分だと思います。
アメリカも同様らしいですが、欧州も博士を取得した人が務める機関で、このように科学研究費を司るファンドの審査をするところがあるようです。日本のように、研究者の先生同士がお互いの研究を評価し合うということは希なようです。(詳しくしらないので、情報収集不足の可能性もありますが。。。しかし大型ファンドに限っては、専門の審査委員がいるとのことです。) 私は、良い意味でドライな判断が下され、かつ、評価基準も明確にされて、申請者側からするとやりやすいシステムなのではないかと思います。日本の場合、現状のシステムだと、どうしても大御所の有名な先生の所にお金が集まりがちですし、政治的に力を持った先生には刃向かえないということが、負に働く場合も考えられます。資金の潤沢さが研究成果にある程度の影響を与えるとも言えますから、そのあたりで不平等が起きているとも言えます。つまり、「競争的獲得資金」と言いながら、実は本当の競争ではない部分も大いにあると、私は思うのです。
審査をする先生の立場から考えても、 良いとは思えません。まず、審査をしっかりしようと思えば思うほど、本業の研究や教育に打ち込む時間が減ります。そして、知っている先生やその先生の学生だったりすると、客観性を重んじた評価に困難が生じます。大御所の先生だったら、やりにくいことは言うまでもありません。学振に限らず、いわゆる科研費だって同じでしょう。本システムには問題があるのです。
私達ポスドクにとって、自分の給料も含めた資金繰りは死活問題です。そこにかなりのエネルギーを注ぎます。だからこそ、評価基準や結果の明確さが望まれるのです。論文発表重視ならそれを開示すべきだし、どのような若手研究者を優秀と定義するのかも明確にすべきです。大切なのは、ABCDという記号で表される評価ではなくて、もっと内容の濃い評価なのです。そして最終的には、どのような研究者を育成する意思があるのか、その明確な方向性を見せるべきです。多様性という感じの良い言葉で濁すべきではありません。日本学術振興会は日本学術会議という日本学術界の最高機関に付随する財団のようなものですから、いわゆる「村社会」とならないように、現在闇に包まれた部分をクリアにしていくべきだと思います。そうすれば、少なくともそれにそぐわない研究者はポスドクにはならないでしょうし、能力の劣るポスドクが日本中または世界中を漂流しなければならなくなる、という悲惨な状況も減少に向かうでしょう。イギリスにいて考えるに、日本の学術システムで欧米に劣る部分は、このシステムによるところが大きいと思います。
総じて、日本学術振興会のDCやPD、海外学振には本当に感謝していますが、現状のシステムは変えるべきだと思います。有名大御所の先生の既得権益になりかねないこのシステムを辞めて、学術振興会の内部に専用の評価委員会を設けることを提案します。 余剰博士の新たな受け皿にもなるでしょうし、日本の科学技術界の将来のビジョンを描くにあたり、彼らが大いに活躍できる可能性も開けます。もっと言えば、文部科学省にもそのような部署が設けられることを望みます。厳しい研究の世界で激しい競争を体験してきたものの、不幸にも研究の世界には残ることが出来なかった人たちを、次の世代への社会還元を行うために有効に活用するのです。ポスドクと言えば、不幸にも社会的には非常に弱い立場なのですが、彼らが得た知識や体験は貴重なものなのです。彼らを社会へと上手く組み込むシステムを構築することは、科学技術立国を謳う日本にとっては大いに有益なことだと思います。彼らが活躍できる場が与えられることを切に望みます。(自分がいずれお世話になる可能性も含めて。。。笑)
学振に絡めて将来の日本の科学技術界を考えてみたYskでした。
ふぁ〜〜〜〜、考えると疲れるぜ〜。また次回!^^/
2013年4月25日木曜日
小さな冒険
きちんと整理された心を持つ者にとっては、死は次の大いなる冒険にすぎない
最近本で知った言葉です。非常に印象深く心に残りました。整理された心・・・深い。。。
さて、それはさておき、こんにちは。Yskです。今週は春の陽気がやって来て、穏やかなイギリスの春です。そろそろサンズアウトガンズアウトの季節ですね^^今回はこないだのエディンバラ旅行の番外編から行こうと思います。
僕は本当に旅が好きなんですよね。言わなくてもわかるって?^^;はは。しかし皆さんの旅の目的って何ですか?色々ありますよね。僕は大まかに言って4つです。その土地の歴史、文化、人間の観察。飲食(ご当地料理と酒)。自然(その土地特有の気候が織りなす美しさ、または凄さ)。そして偶然の出会い。前3つについては前回、なっっっっっがーく書かせていただきました。笑 今日は残りの偶然の出会いについてです。
僕は電車の旅を好みます。もちろん時間との兼ね合いですが。飛行機って何回も乗ると、もう楽しみはほとんどないんですよね。いくら機内食とか凝っていただいても、まあ所詮は機内食の域を出ない感じがします。雲の上を飛んでく様子とか太陽を見るのは好きですけどね。でも飽きる。笑 というと、飛行機にいちゃもんつけているだけになりそうですが、電車というより、僕は線路に何故か不思議な魅力を感じるんですよね。飛行機がたくさん並ぶ空港もかっこいいとは思うのですが、なんか「鉄道」って何か心を惹きつけるんですよね。そして、がったんごっとん行く時に見える景色を見るのも好き。どんどん変化していく様子が乙です。僕は鉄っちゃんじゃないけど、共感してくれる人、いるよねー??^^
そして、こちらに来て本当にいいな、と思うのが、その偶然の出会いです。いきなり日本語で喋りかけてくる車掌さん。まったく予想しない展開で話が弾みます。チケットを切りながら、私が知らない日本の話をしてくれたり。電車が遅れれば、ごめんなさーい、と日本式の謝り方をしてから、「正しい謝り方は?」とか聞いてきたり。電車が遅延したおかげで、隣に座っていたおじさんが話しかけてきたり。「もう本当に遅延が多すぎてこまったもんだ。怒っても仕方ないから諦めてるよ。疲れるだけだし。」とかそんなイギリス話を共感したり。
バーミンガムで乗り換えに困っていると、「大丈夫か?おまえ。」といきなり寄ってくるおじさん。「ダメ」というと、ちょっと来いって言われる。あー正確な場所に連れて行ってくれるんだって思ったら「はい、あそこの青いジャンパー着たおっさんに聞いてね!」って去っていく彼。笑 えっwwwちょっwww的な。笑 青ジャンパーのおっさんに聞けば早口で何を言ってるのか5%未満の理解。爆 終いにはプラットホームに並んでるおばさんのチケットを横からチラ見する始末。orz ま、色々ありますよね、旅って^^ それがまったくイライラせずに普通に楽しめる所が旅の心地よい部分なんだと思います。こんな偶然が好きなんです、私^^
ヨークでもう一度乗り換え。大きな時計を撮っていたら、「一緒に撮ってあげようか?」という窓口のお姉さんというにはちょっと苦しいおばさん。笑 異国人を奇異な目で見つめる金髪が美しいお嬢ちゃん。でも手を振って笑ってくれる。隣を見ればこちらも奇異な目で見つめる僕ちゃん。こちらから手を振って笑顔を作ると、今度はぷいっとそっぽを向かれる屈辱。笑
最初の電車が遅れたせいで次の電車の予約席を失い、ヨークからは出入り口に座り込む。これから3時間ここか、、、と溜息をつくも、窓から写真を撮りまくる。気がつくと向かいに同様に座っていたスコティッシュであろう女の子が(恐ろしく綺麗!)ウインクとスマイルをくれたが、急にちょっとどうしようもなくなって移動する情けない私。笑
この旅で最大の偶然の出会いは、ベーリック・アポン・ツイード(Berwick -upon-tweed)との出会いだ。車窓からしか見えなかったが、それだけで心を奪われる景観。ガイドブックにも載っていないスコットランド国境の小さな街。しかし、実に綺麗。ツイード川の河口の街で、海に近いその河口に美しい橋がかかっている。太陽の光を浴びた海とその橋、そして街の様子が調和していて一瞬で心を奪われる。調べてもとても少ない情報量のこの街。しかし、確実に魅力的である。次に北に向かう時は必ずここに立ち寄るんだ。こういう発見がたまらなく面白い。
僕が旅に期待しているのは、ちょっぴり冒険じみたことだという感覚がある。大きな壮大な冒険にはほど遠いが、しかし何か予想しないことを求めてわくわくしている。旅で見たメインの城や建築物、文化遺産や自然遺産、そして美味しい食事やお酒。それらよりも圧倒的に印象に残らず、そしてすぐに忘却の彼方へと消えてゆく、そういう小さな思い出たち。しかし、それを少なからず求めて旅に出る自分がいるのだ。そしてそんな旅の途中、私は必ずと言って良いほど五感が刺激されて敏感になっている。それらの刺激は普段というか日常では得られない快感を与える。そしてその快感は一抹の寂しさを伴った不思議な幸福をもたらす。
考えてみれば、というか、気がついていたけど、研究には旅に似るものが宿っている。日々新しい何かが起こり、それに一喜一憂する。(多くの場合は失敗の数々。。。それを確認するのだが。。。でも新しい。)ベッドに潜って翌日の仕事を考えれば、わずかなドキドキを覚える。本当にごくわずかなのだが。予想しない結果に、つい笑みがもれる。多くの場合は苦笑いなのだが。しかし、「ありえねー」と言って実は喜んでいる自分もいる。そんな日々の数々の記憶は、一つの仕事を達成した後には自然と印象を薄めていく。しかし、自分はしょうもない多くの場合失敗におわる出来事のほんの一部に、何か面白いことを期待し、わくわくしている。僕にとって研究は、有機合成という世界を旅する中での小さな小さな冒険なのだろう。(なんてストレスが貯まる旅だ!)そうやって楽しみながら研究生活を送りたいと思う。
と、ファンタジーを考えてみたけど、、、それよりもっとリアルな旅人にもなれるんだよな。ポスドクという旅人。笑 ははは。イギリスでしばらく時を過ごしたら僕はどこに行くんだろう。。。日本に帰る?アメリカでも行く?アメリカに行けたらその次は?ドイツやフランス等の欧州の他の国?成長著しい中国?莫大な国費をかけて世界中の研究者を国策で集めているシンガポール?
・・・でも。やっぱ日本だよなー。最終着地地点は。日本の化学教育に本当に微力でもいいから携わりたい。旅は旅だから楽しいのであって、旅が仕事じゃ苦しいよね。趣味は趣味だから楽しいのであって、趣味が仕事に完全に重なる場合は極めて希と考えるべきだろう。
じゃあ、いつ帰るのか・・・
今でしょ!!
・・・なんて上手く行くわけねー。笑 無理〜。笑
今年のうちにその辺も考えることとしよう。日々の小冒険を楽しみながら。
Yskの独り言でした。
最近本で知った言葉です。非常に印象深く心に残りました。整理された心・・・深い。。。
さて、それはさておき、こんにちは。Yskです。今週は春の陽気がやって来て、穏やかなイギリスの春です。そろそろサンズアウトガンズアウトの季節ですね^^今回はこないだのエディンバラ旅行の番外編から行こうと思います。
僕は本当に旅が好きなんですよね。言わなくてもわかるって?^^;はは。しかし皆さんの旅の目的って何ですか?色々ありますよね。僕は大まかに言って4つです。その土地の歴史、文化、人間の観察。飲食(ご当地料理と酒)。自然(その土地特有の気候が織りなす美しさ、または凄さ)。そして偶然の出会い。前3つについては前回、なっっっっっがーく書かせていただきました。笑 今日は残りの偶然の出会いについてです。
僕は電車の旅を好みます。もちろん時間との兼ね合いですが。飛行機って何回も乗ると、もう楽しみはほとんどないんですよね。いくら機内食とか凝っていただいても、まあ所詮は機内食の域を出ない感じがします。雲の上を飛んでく様子とか太陽を見るのは好きですけどね。でも飽きる。笑 というと、飛行機にいちゃもんつけているだけになりそうですが、電車というより、僕は線路に何故か不思議な魅力を感じるんですよね。飛行機がたくさん並ぶ空港もかっこいいとは思うのですが、なんか「鉄道」って何か心を惹きつけるんですよね。そして、がったんごっとん行く時に見える景色を見るのも好き。どんどん変化していく様子が乙です。僕は鉄っちゃんじゃないけど、共感してくれる人、いるよねー??^^
そして、こちらに来て本当にいいな、と思うのが、その偶然の出会いです。いきなり日本語で喋りかけてくる車掌さん。まったく予想しない展開で話が弾みます。チケットを切りながら、私が知らない日本の話をしてくれたり。電車が遅れれば、ごめんなさーい、と日本式の謝り方をしてから、「正しい謝り方は?」とか聞いてきたり。電車が遅延したおかげで、隣に座っていたおじさんが話しかけてきたり。「もう本当に遅延が多すぎてこまったもんだ。怒っても仕方ないから諦めてるよ。疲れるだけだし。」とかそんなイギリス話を共感したり。
バーミンガムで乗り換えに困っていると、「大丈夫か?おまえ。」といきなり寄ってくるおじさん。「ダメ」というと、ちょっと来いって言われる。あー正確な場所に連れて行ってくれるんだって思ったら「はい、あそこの青いジャンパー着たおっさんに聞いてね!」って去っていく彼。笑 えっwwwちょっwww的な。笑 青ジャンパーのおっさんに聞けば早口で何を言ってるのか5%未満の理解。爆 終いにはプラットホームに並んでるおばさんのチケットを横からチラ見する始末。orz ま、色々ありますよね、旅って^^ それがまったくイライラせずに普通に楽しめる所が旅の心地よい部分なんだと思います。こんな偶然が好きなんです、私^^
ヨークでもう一度乗り換え。大きな時計を撮っていたら、「一緒に撮ってあげようか?」という窓口のお姉さんというにはちょっと苦しいおばさん。笑 異国人を奇異な目で見つめる金髪が美しいお嬢ちゃん。でも手を振って笑ってくれる。隣を見ればこちらも奇異な目で見つめる僕ちゃん。こちらから手を振って笑顔を作ると、今度はぷいっとそっぽを向かれる屈辱。笑
最初の電車が遅れたせいで次の電車の予約席を失い、ヨークからは出入り口に座り込む。これから3時間ここか、、、と溜息をつくも、窓から写真を撮りまくる。気がつくと向かいに同様に座っていたスコティッシュであろう女の子が(恐ろしく綺麗!)ウインクとスマイルをくれたが、急にちょっとどうしようもなくなって移動する情けない私。笑
この旅で最大の偶然の出会いは、ベーリック・アポン・ツイード(Berwick -upon-tweed)との出会いだ。車窓からしか見えなかったが、それだけで心を奪われる景観。ガイドブックにも載っていないスコットランド国境の小さな街。しかし、実に綺麗。ツイード川の河口の街で、海に近いその河口に美しい橋がかかっている。太陽の光を浴びた海とその橋、そして街の様子が調和していて一瞬で心を奪われる。調べてもとても少ない情報量のこの街。しかし、確実に魅力的である。次に北に向かう時は必ずここに立ち寄るんだ。こういう発見がたまらなく面白い。
僕が旅に期待しているのは、ちょっぴり冒険じみたことだという感覚がある。大きな壮大な冒険にはほど遠いが、しかし何か予想しないことを求めてわくわくしている。旅で見たメインの城や建築物、文化遺産や自然遺産、そして美味しい食事やお酒。それらよりも圧倒的に印象に残らず、そしてすぐに忘却の彼方へと消えてゆく、そういう小さな思い出たち。しかし、それを少なからず求めて旅に出る自分がいるのだ。そしてそんな旅の途中、私は必ずと言って良いほど五感が刺激されて敏感になっている。それらの刺激は普段というか日常では得られない快感を与える。そしてその快感は一抹の寂しさを伴った不思議な幸福をもたらす。
考えてみれば、というか、気がついていたけど、研究には旅に似るものが宿っている。日々新しい何かが起こり、それに一喜一憂する。(多くの場合は失敗の数々。。。それを確認するのだが。。。でも新しい。)ベッドに潜って翌日の仕事を考えれば、わずかなドキドキを覚える。本当にごくわずかなのだが。予想しない結果に、つい笑みがもれる。多くの場合は苦笑いなのだが。しかし、「ありえねー」と言って実は喜んでいる自分もいる。そんな日々の数々の記憶は、一つの仕事を達成した後には自然と印象を薄めていく。しかし、自分はしょうもない多くの場合失敗におわる出来事のほんの一部に、何か面白いことを期待し、わくわくしている。僕にとって研究は、有機合成という世界を旅する中での小さな小さな冒険なのだろう。(なんてストレスが貯まる旅だ!)そうやって楽しみながら研究生活を送りたいと思う。
と、ファンタジーを考えてみたけど、、、それよりもっとリアルな旅人にもなれるんだよな。ポスドクという旅人。笑 ははは。イギリスでしばらく時を過ごしたら僕はどこに行くんだろう。。。日本に帰る?アメリカでも行く?アメリカに行けたらその次は?ドイツやフランス等の欧州の他の国?成長著しい中国?莫大な国費をかけて世界中の研究者を国策で集めているシンガポール?
・・・でも。やっぱ日本だよなー。最終着地地点は。日本の化学教育に本当に微力でもいいから携わりたい。旅は旅だから楽しいのであって、旅が仕事じゃ苦しいよね。趣味は趣味だから楽しいのであって、趣味が仕事に完全に重なる場合は極めて希と考えるべきだろう。
じゃあ、いつ帰るのか・・・
今でしょ!!
・・・なんて上手く行くわけねー。笑 無理〜。笑
今年のうちにその辺も考えることとしよう。日々の小冒険を楽しみながら。
Yskの独り言でした。
ベーリック・アポン・ツイード(Berwick -upon-tweed)の風景
2013年4月15日月曜日
Edinburgh 旅行記
こんにちは。Yskです。今週もがんばって書きます。
というか、最近遊びが多いせいかネタが余っている感じで、消費しなければという異常事態になっております。笑 (仕事しろ←)
今日はこないだ行って来たエディンバラの旅行記を書こうと思います。
そ もそもイースターホリデーには海外に行こうと思ったのですが、パスポートが直前まで手元に無かった!せいで、安い飛行機が取れませんでした。orz 天気 を調べると、「イギリスでは極めて貴重な」晴れ☆ なので、どこか行かないのは非常にもったいない!と言うことで、あれこれ妄想を巡らせた結果、エディン バラになったわけです。
渡英して3ヶ月くらいは、「こんなに太陽が出ているのに部屋の中にいるなんてもったいない」とか言われても、「何 言ってんだ?怠け者が!!」的な印象でしたが、今になって痛感します。 イギリスで一日中晴れる日なんて、1年間にほとんどない!!!!なので、もう、どこかに行かずにはいられない^^b そんなホリデーでした。
さ て、エディンバラ。イギリスの北、スコットランドの首都ですよね。名前は聞いたことがあるけど、日本に住んでいるとイマイチ、ピンと来ない感じかもしれま せん。イギリス(GB)と言えばロンドン!っていうのが普通だと思いますし。そもそもイギリスに来てもロンドンだけで帰ってしまう人も多いのではないで しょうか。私もこちらに来るまでは、エディンバラの良さを知ることはありませんでした。
ただ、イギリスに来ると、皆さんがこぞってエディン バラとヨークに行け、と言うのです。あと、コッツウォルズとバース。実はコッツウォルズとバースはもう既に行って来たのですが、ちょっとタイミングを逃し て、ブログに書けていません。。。機会を設けて報告しようとは思います。。。
ということで、今回はエディンバラです。
朝7時半、Oxford発。電車で行きます。総じて7時間!遠いです。。。
距 離にしてOxfordから700キロ。(電車経路で。)だいたい東京ー倉敷間くらいでしょうか。遠いですね。。。でも、これで7時間かかるのですが、日本 だと新幹線で3時間!日本ってすごい国ですよね、本当に。このあたりの利便性は世界一、間違いないと思いますよ、私は。ちなみに飛行機だと、ロンドンまで 出るかバーミンガムまで電車でその後飛行機に乗り換えです。値段は飛行機で往復100ポンドくらい。電車が140ポンドくらいです。電車の方が高いや ん!って話ですが、そもそもロンドンの空港まで行くのにお金と時間がかかりますから、そんなに大差無いっていうのが私の印象です。というか、私、電車のん びり旅が好きなのです。ぼけっとしたり、物思いにふけってみたり、景色をぼんやり眺めてみたり、爆睡してみたり。 きっと、今こうして読んでくれている人の中にも、好きな人、いるでしょう??^^
さ て、エディンバラに行きます。オックスフォードからバーミンガムに行く電車が遅れたせいで乗り換え時間に間に合わず、1時間遅れの計8時間の所要でした。 まあ、イギリスではよくあることですね。時間通りに動かない電車。。。やはりね、日本の電車って凄いと思います。1分でも遅れたら「申し訳ありません」と か言ってるんだから。でもね、こちらの車掌さんに「ごめんなさ〜い」っていきなり日本語で話しかけられて、「次〜の、バーミンガムの、乗り換ーえ、わかり まーすか?」とご丁寧に日本語で聞かれたのがツボでして、特にイライラもせずに乗っていましたけどね^^ ちなみに、私は英語で良く知らないので情報を教 えて欲しい旨を伝え、彼がまた日本語で返してくれるという、奇妙な会話を続けていましたが。笑 しかし、よく自分が日本人だってわかったな、って感心して しまいます。私、韓国人に間違われることが多いんですけどね。><ばく
で、到着〜。とりあえず駅を出ます。で、お金をおろ さないとまずいなと思ってATMを探します。それで、お金をおろしたら、あらまー、びっくりでございます。お札が違うやんけ!!スコットランドのお金はポ ンドなはずですが、紙幣が違うってどういうこと??って思ったのですが、まあそんな事を考えていても時間の無駄なので移動です。
ま ず、駅の前から街全体を眺めます。西にエディンバラ城が見えます。駅の真南にセントジャイルズ大聖堂、東にカートンヒルがあります。エディンバラ城から東 に伸びる小高い丘が古い町並みになっているみたいで、その通りをロイヤルマイルと言い、そこに先の大聖堂などが点在するという感じです。
特
に荷物も重くなかったので、ホテルに向かうより先に、東側のカートンヒルに向かいました。私は写真を撮るのが好きなのですが、夕方の時間帯ですと太陽が西
から当たるので、カートンヒルにあるモニュメントや北海の海が綺麗かな、と思ったのです。逆に東側から西を撮ったら完全逆光です。逆光をものともしないカ
メラってあるのでしょうか?僕は知らないのですが。あったら良いですよね。逆光の景色も素敵ですもんね。
で、カー トンヒル到着です。駅から15分も歩くと着きます。階段を登りますと、、、素晴らしい眺めです。肉眼で見る限り、夕日を浴びる古い町並みは非常に美しい。 北を振り向けば夕日を浴びる海。本当にキレイな景色です。後ろを見れば、ギリシャ建築様式のモニュメント(未完成のままらしい)とアーサーズシートの変な 形の山?台地?。どこを見ても美しい物ばかりで、しばらくその景色を眺めながらぼんやりとしてしまいました。ここに来ただけで、イギリスで一番プリティな 街と誰かが言っていたのがわかります。さすが街全体が世界遺産なだけはあります。一人で感激です。ほんと、子供のように。笑
し
ばらくの間、景色を楽しんだら、カートンヒルを降ります。次は街の中心、ロイヤルマイルです。ここは観光客だらけの賑やかな場所でして、パブやレストラ
ン、カフェ、スコットランドのお土産を売る店等がたくさんあります。スコットランドの特産品として目に付くのは、やはりまず第一にウイスキー☆相当な数が
ありそうですし、専門店も多くあります。続いて、知らなかったのですが、カシミアも名産らしいです。カシミアの店はウイスキーのお店よりも数が多く、本当
に至るところで見られます。
そんな感じの街を歩いて、まずはパブに入ります。とても遅い昼飯です。目的は・・・ハギス!!何それ?って人が多いと思いますが、ハギスとは
「茹でた羊 の内臓(心臓、肝臓、肺)のミンチ、オート麦、たまねぎ、ハーブを刻み、牛脂とともに羊の胃袋に詰めて茹るか蒸したプディング(詰め物料理)の一種であ る。さまざまなバリエーションが存在し、内臓は主として肝臓が使われるが、心臓や腎臓を使う場合も多い。近年では胡椒などの香辛料 を使うことが一般的となっている。
こってりしており、スコッチ・ウイスキーとともに供せられる。ウイスキーを振りかけて食べることも多い。」
だ
そうです。(wikiより)聞くだけですと、なんじゃこりゃ!?ですよね。。。笑 ガイドブックには日本人の口には合わないかもって書いてあるし。。。し
かし、非常に興味をそそられる食べ物であることには間違いありません。スコットランドに来たら食べない訳には行きません。
パブに入り、まずはスコットランドのエールを注文。間髪入れずにハギスをオーダーです。ハギスくれ〜。ハギス。ハギス。
スコットランドエールもたくさんあるのですが、僕が飲んだエールは味が香ばしくて、ギネスビールに近い味で美味しかったです。で、飲みながら待ちまして。。。
来ました!ハギスです!・・・・やはり見た目は良くない。笑 わー美味しそう!ってなりませんよ、まったく。子供が見たら嫌がるでしょうね。赤ん坊の口に持って行ったら泣くでしょうね。そんな代物です。
で、 食します。美味い!美味いじゃないか!臓物の味というよりは、スパイスの味です。けっこう深い味だと思います。それに英国お得意のグレービーがかかってい ます。うん、美味しいですよ、これ。エールに合います。景色、食事、酒。やっぱ旅の楽しみはこれですよね。 満足です。軽々と全ていただきました。ごちそうさま。とても美味しかったです^^
エー ルを飲んで、ハギスを頬張り満足した次は、また街を歩きます。まだうきうきしています。楽しい街です。酔っているのもありますが。笑 それで、ホテルに向 かいます。ホテルは直前に探したこともあって、安いホテルが無く、65ポンドもするホテルになってしまいました。日本円だと1万円くらいしてしまうホテル ですが、まあそれだけのことはあって、そこそこオシャレなホテルでした。
ホ
テルに着いて荷物を下ろして、コーヒーを入れて、、、眠りに落ちます。気がつくと真っ暗です。急いで街に出ます。夕食です。昼間に見つけておいたもう一つ
のパブに向かいます。夜の街は昼の姿とは様を変え、また違った魅力を放っています。一眠りして、また元気を取り戻してテクテク歩きます。
さ、パブに付きます。ハギスをもう一度、、、と思いましたが、何と売り切れ!!泣
と言うことで、次はスコティッシュサーモン!これでしょうー。で、もちろんエール付き。にやり。 しばらく待っていると来ました。サーモン!美味い!エールも美味い!もくもくと食べます。うまい。うん、うまい。
さらっとたいらげ。お次は、もう一つ忘れてはならない物。ウイスキー!!スコッチです。スコットランドはスコッチウイスキーの天国ですからね。じゃんじゃん飲みます!まずはラガブーリン(Lagavulin)。刺激的にスモーキーでよろしい。男っぽいですね。美味しいです。するりと飲んで、次は同じくアイラモルトのブナハーブン(Bunnahabhain)。 これは、、、ちょっとびっくらこきました!美味しい。非常に美味しい。スモーキーと甘みの絶妙なバランスが素晴らしいです。ロックで飲んだのですが、最初 の濃いうちはスモーキーさと後味の辛みが強いです。しかし、氷が溶けて来るとだんだんと柔らかくなって、甘みが際だつようになってきます。すごい。この変 化を考えた人を尊敬します。すばらしい。次はダルウィニー(Dalwhinnie)。これはアロマティックな香りが強いですね。貴重なシングルモルトらしいですが、ちょっと好みではないかも。もう少し刺激が欲しいです。が、美味しいことには間違いありません。普通に飲めます。次はタリスカー(Talisker)。これはすごい刺激的な味です。辛い。ただ、ちょっとそれだけな感じがします。スモーキーなのは私の好みですが、もう少し引き出しが欲しい。このくらいスモーキーなら、アードベッグ(Ardbeg)くらいスモーキーで刺激的で辛くてドライだけど、何か良い後味が残る、そんなのが好きですね。さて、次はハイランドパーク(Highland Park)。これは少し甘くて、少しスモーキーで、しかもしつこくない!バランスが非常に良いと思うシングルモルトでした。美味しい。これはそんなに希少な物でもなさそうなので、日本で常備してもよいかも、とか思いました。はい、次。グレンキンチー (Glenkinchie)。これは軽い!そして香りが良い。美味しい。ですが、長くは飲めないかな。好みがちょっとだけ違うかも。もう既に完全に酔っぱらっていますが。最後はてっぱん。マッカラン (Macallan)。ちょー有名所ですが、満足しないと終わらないので、最後は外さない味を選びました。やっぱりうまい。まちがいない。王道の味ですが、良い物は良いという安定感がありますね。さーもうヘロヘロですが、非常に満足した夕食でした。
ふらつく足で散歩は続きます。夜の散歩です。11時を回るくらいですが、既に人が少ない。静かな街です。みんなウイスキーで酔ってしまって寝ているのかな?私は一人、エディンバラ城に向かいます。坂を上り。目の前が開けます。目の前に城が表れます。
美しいです。何故か力がみなぎって来ます。美しい物は僕に力を与えてくれるようです。しかも、周りに人がまったくいない。僕一人がエディンバラ城と対峙しています。地面に一人座り込んで、写真をとりながら、眺めます。良い夜です。
し ばらく眺めた後でホテルに戻ります。ホテルの受付で 翌朝の日の出の時間を聞いて就寝です。明日は日の出を見に行くんだ!・・・・気がつくと目覚ましの音です。眠い、、、と思いながらも窓を見ます。オレン ジ・・・オレンジ!!!日が出てるじゃないか!!日の出45分前に起きるはずだったのに!!おかしい。。。おかしい。。。と思いながらも、ダッシュで着替 えて街に出ます。
大急ぎでエディンバラ城に向かいます。日を浴びるこの難攻不落の城を撮りたかったのです。城に着くと、人はまた誰もいません。また城と二人で対峙します。 彼は朝日を浴びて、オレンジ色をしています。美しいです。何度も何度もシャッターを切ります。遅れてしまったけど、何とかギリギリ間に合った感じでしょう か。
続
いて急いでカートンヒルに向かいます。きっと昨日とは違う景色が見えるはずです。昨日は西日、今日は朝日。登ると街が輝いて見えます。東からの光を浴びて
非常に美しいです。朝からすがすがしい爽やかな気持ちです。後ろの海も最高。空も青。また夢中で写真を撮って、ぼんやり景色を眺めてだらだらと時間を過ご
します。
さ て、お腹が空いてきたので、ホテルに朝食を取りにもどります。確か10時まで食べられるとのこと。ただ、どうも街の様子が慌ただしいので、通りすがりの おっさんに、「今何時ですか?」と聞く。「9時だよ。お前時計持ってないの?」とか言われる始末。いや、待て。9時だと?1時間早い!!なんと、その日か らサマータイムだったのです。。。全然知りませんでした。私はまだ8時のつもりでした。大急ぎでホテルに向かいます。ホテルに着いてダッシュでシャワーを 浴びて朝食です。走ったせいもあって、もうお腹ぺこぺこです。するとどうでしょう。好きに朝食を選べるビュッフェ形式なのですが、イングリッシュブレック ファーストからコンチネンタルまで、もの凄い種類の食べ物があります。しかも、イングリッシュブレックファーストは豚の血を腸につめて作ったブラックプディングじゃなくて羊の贓物を胃袋に入れて煮込んだハギスじゃないですか!!こんな素晴らしい朝食!幸せです。が、1時間を無駄にしたので急いで食べて出発です。
午 前中の内に、エディンバラ城を見学します。少し遅れたせいで、チケットを買うのに30分くらい並ぶ必要がありました。チケットを買って中に入ります。思っ たよりは小さな城です。しかし、どこから見ても眺めが良い!特に海を見るのは最高です。東を見ると、海、カートンヒル、ニュータウンが見え、昔と変わらな い景色なんだろうな、と一人で妄想を膨らませます。城の中には至る所に大砲が置いてあり、銃口は街の方を向いています。下から登ってくる敵は、きっと軽々 と大砲の前に屈したことでしょう。自然が作った非常に堅牢な城だと思いました。まさに要塞。その辺の歴史が持つロマンチックさもこのエディンバラ城をかっ こよく見せるのかも知れません。
エ ディンバラ城を見学した後は、ウイスキーショップに行きます。お土産のウイスキーを買うのです。しかもメジャーじゃなくて全然有名じゃないやつ。スコット ランドにしか出回ってない物とかだったら最高って感じで。専門店に行って試飲をしまくります。なんかどれをのんでも美味しく感じるのですが、今回はスモー キーさとシェリー樽の甘みの両方を合わせ持つバランスの取れたウイスキーに焦点を絞りました。店員さんが非常に親切に説明してくれます。10くらい試飲し て決めたのが次の3つです。すべてダルユーイン(Dailuaine)、グレンドロナック (Glendronach)、グレンロセス(Glenrothes)。これらは似通っているのですが、風味が多少違っていて、どれも甲乙つけ難しです。値段は1本40ポンドくらい。日本円で6000円くらいです。手が出ない代物ではありません。満足して店を出ます。
さ あ、後は適当にお土産を買って遅い昼食です。最後の飯。もちろんハギスを食す。今回は名前から気に入ったwhiskyというお店に行きます。席に着いて間 髪入れずにハギスとエールを頼みます。今回出てきたハギスはウイスキーソースと一緒にでした。これがうまい!グレービーじゃなくて、ウイスキーをかけて食 べることもあると聞いたいましたが、これがそのウイスキーソースです。グレービーよりも香り高く、おいしいです。昼からエールとハギスという幸せな時間を 過ごし、今回の滞在も終わりに向かいます。
帰 りの電車の時間まで、ウイスキーを3本抱えながら街をふらふら歩きます。どうでしょう。今まで行ったヨーロッパの街で間違いなく3本の指に入る街です。日 本に帰国する前に、必ずまた来る、そう強く思えた街でした。あー楽しかった。今後はウイスキーと共にこの街の良さをかみしめようと思います。
Yskでした。
というか、最近遊びが多いせいかネタが余っている感じで、消費しなければという異常事態になっております。笑 (仕事しろ←)
今日はこないだ行って来たエディンバラの旅行記を書こうと思います。
そ もそもイースターホリデーには海外に行こうと思ったのですが、パスポートが直前まで手元に無かった!せいで、安い飛行機が取れませんでした。orz 天気 を調べると、「イギリスでは極めて貴重な」晴れ☆ なので、どこか行かないのは非常にもったいない!と言うことで、あれこれ妄想を巡らせた結果、エディン バラになったわけです。
渡英して3ヶ月くらいは、「こんなに太陽が出ているのに部屋の中にいるなんてもったいない」とか言われても、「何 言ってんだ?怠け者が!!」的な印象でしたが、今になって痛感します。 イギリスで一日中晴れる日なんて、1年間にほとんどない!!!!なので、もう、どこかに行かずにはいられない^^b そんなホリデーでした。
さ て、エディンバラ。イギリスの北、スコットランドの首都ですよね。名前は聞いたことがあるけど、日本に住んでいるとイマイチ、ピンと来ない感じかもしれま せん。イギリス(GB)と言えばロンドン!っていうのが普通だと思いますし。そもそもイギリスに来てもロンドンだけで帰ってしまう人も多いのではないで しょうか。私もこちらに来るまでは、エディンバラの良さを知ることはありませんでした。
ただ、イギリスに来ると、皆さんがこぞってエディン バラとヨークに行け、と言うのです。あと、コッツウォルズとバース。実はコッツウォルズとバースはもう既に行って来たのですが、ちょっとタイミングを逃し て、ブログに書けていません。。。機会を設けて報告しようとは思います。。。
ということで、今回はエディンバラです。
朝7時半、Oxford発。電車で行きます。総じて7時間!遠いです。。。
距 離にしてOxfordから700キロ。(電車経路で。)だいたい東京ー倉敷間くらいでしょうか。遠いですね。。。でも、これで7時間かかるのですが、日本 だと新幹線で3時間!日本ってすごい国ですよね、本当に。このあたりの利便性は世界一、間違いないと思いますよ、私は。ちなみに飛行機だと、ロンドンまで 出るかバーミンガムまで電車でその後飛行機に乗り換えです。値段は飛行機で往復100ポンドくらい。電車が140ポンドくらいです。電車の方が高いや ん!って話ですが、そもそもロンドンの空港まで行くのにお金と時間がかかりますから、そんなに大差無いっていうのが私の印象です。というか、私、電車のん びり旅が好きなのです。ぼけっとしたり、物思いにふけってみたり、景色をぼんやり眺めてみたり、爆睡してみたり。 きっと、今こうして読んでくれている人の中にも、好きな人、いるでしょう??^^
こんな感じの道のりで行く。
さ て、エディンバラに行きます。オックスフォードからバーミンガムに行く電車が遅れたせいで乗り換え時間に間に合わず、1時間遅れの計8時間の所要でした。 まあ、イギリスではよくあることですね。時間通りに動かない電車。。。やはりね、日本の電車って凄いと思います。1分でも遅れたら「申し訳ありません」と か言ってるんだから。でもね、こちらの車掌さんに「ごめんなさ〜い」っていきなり日本語で話しかけられて、「次〜の、バーミンガムの、乗り換ーえ、わかり まーすか?」とご丁寧に日本語で聞かれたのがツボでして、特にイライラもせずに乗っていましたけどね^^ ちなみに、私は英語で良く知らないので情報を教 えて欲しい旨を伝え、彼がまた日本語で返してくれるという、奇妙な会話を続けていましたが。笑 しかし、よく自分が日本人だってわかったな、って感心して しまいます。私、韓国人に間違われることが多いんですけどね。><ばく
で、到着〜。とりあえず駅を出ます。で、お金をおろ さないとまずいなと思ってATMを探します。それで、お金をおろしたら、あらまー、びっくりでございます。お札が違うやんけ!!スコットランドのお金はポ ンドなはずですが、紙幣が違うってどういうこと??って思ったのですが、まあそんな事を考えていても時間の無駄なので移動です。
ま ず、駅の前から街全体を眺めます。西にエディンバラ城が見えます。駅の真南にセントジャイルズ大聖堂、東にカートンヒルがあります。エディンバラ城から東 に伸びる小高い丘が古い町並みになっているみたいで、その通りをロイヤルマイルと言い、そこに先の大聖堂などが点在するという感じです。
東西を軸とするエディンバラの街の地図。地図ではわからんか。。。
で、カー トンヒル到着です。駅から15分も歩くと着きます。階段を登りますと、、、素晴らしい眺めです。肉眼で見る限り、夕日を浴びる古い町並みは非常に美しい。 北を振り向けば夕日を浴びる海。本当にキレイな景色です。後ろを見れば、ギリシャ建築様式のモニュメント(未完成のままらしい)とアーサーズシートの変な 形の山?台地?。どこを見ても美しい物ばかりで、しばらくその景色を眺めながらぼんやりとしてしまいました。ここに来ただけで、イギリスで一番プリティな 街と誰かが言っていたのがわかります。さすが街全体が世界遺産なだけはあります。一人で感激です。ほんと、子供のように。笑
旧天文台?だったけかな。。。
西日を浴びるモニュメント
海もきれい。
そのベンチ座らせてよって思って待っていたのにどいてくれなかった。怒
奥にアーサーズシート。
ホテルだったとおもう。しかし綺麗。青空が良い。
そんな感じの街を歩いて、まずはパブに入ります。とても遅い昼飯です。目的は・・・ハギス!!何それ?って人が多いと思いますが、ハギスとは
「茹でた羊 の内臓(心臓、肝臓、肺)のミンチ、オート麦、たまねぎ、ハーブを刻み、牛脂とともに羊の胃袋に詰めて茹るか蒸したプディング(詰め物料理)の一種であ る。さまざまなバリエーションが存在し、内臓は主として肝臓が使われるが、心臓や腎臓を使う場合も多い。近年では胡椒などの香辛料 を使うことが一般的となっている。
こってりしており、スコッチ・ウイスキーとともに供せられる。ウイスキーを振りかけて食べることも多い。」
ロイヤルマイル。西から東を見る。海まで見える。
絵になる街並。
スコットランドエールもたくさんあるのですが、僕が飲んだエールは味が香ばしくて、ギネスビールに近い味で美味しかったです。で、飲みながら待ちまして。。。
来ました!ハギスです!・・・・やはり見た目は良くない。笑 わー美味しそう!ってなりませんよ、まったく。子供が見たら嫌がるでしょうね。赤ん坊の口に持って行ったら泣くでしょうね。そんな代物です。
で、 食します。美味い!美味いじゃないか!臓物の味というよりは、スパイスの味です。けっこう深い味だと思います。それに英国お得意のグレービーがかかってい ます。うん、美味しいですよ、これ。エールに合います。景色、食事、酒。やっぱ旅の楽しみはこれですよね。 満足です。軽々と全ていただきました。ごちそうさま。とても美味しかったです^^
まずはエールとおつまみのイカの唐揚げ。
おまちかね。ハギス。(右)
エー ルを飲んで、ハギスを頬張り満足した次は、また街を歩きます。まだうきうきしています。楽しい街です。酔っているのもありますが。笑 それで、ホテルに向 かいます。ホテルは直前に探したこともあって、安いホテルが無く、65ポンドもするホテルになってしまいました。日本円だと1万円くらいしてしまうホテル ですが、まあそれだけのことはあって、そこそこオシャレなホテルでした。
こんなホテル。市街地から徒歩25分。
ホテルの窓より。
夜は姿ががらりと変わる。ちなみにこれは別のホテル。
夜には夜の魅力がある。
さ、パブに付きます。ハギスをもう一度、、、と思いましたが、何と売り切れ!!泣
と言うことで、次はスコティッシュサーモン!これでしょうー。で、もちろんエール付き。にやり。 しばらく待っていると来ました。サーモン!美味い!エールも美味い!もくもくと食べます。うまい。うん、うまい。
サーモン。美味しいです。でもハギスの方が好き。
さらっとたいらげ。お次は、もう一つ忘れてはならない物。ウイスキー!!スコッチです。スコットランドはスコッチウイスキーの天国ですからね。じゃんじゃん飲みます!まずはラガブーリン(Lagavulin)。刺激的にスモーキーでよろしい。男っぽいですね。美味しいです。するりと飲んで、次は同じくアイラモルトのブナハーブン(Bunnahabhain)。 これは、、、ちょっとびっくらこきました!美味しい。非常に美味しい。スモーキーと甘みの絶妙なバランスが素晴らしいです。ロックで飲んだのですが、最初 の濃いうちはスモーキーさと後味の辛みが強いです。しかし、氷が溶けて来るとだんだんと柔らかくなって、甘みが際だつようになってきます。すごい。この変 化を考えた人を尊敬します。すばらしい。次はダルウィニー(Dalwhinnie)。これはアロマティックな香りが強いですね。貴重なシングルモルトらしいですが、ちょっと好みではないかも。もう少し刺激が欲しいです。が、美味しいことには間違いありません。普通に飲めます。次はタリスカー(Talisker)。これはすごい刺激的な味です。辛い。ただ、ちょっとそれだけな感じがします。スモーキーなのは私の好みですが、もう少し引き出しが欲しい。このくらいスモーキーなら、アードベッグ(Ardbeg)くらいスモーキーで刺激的で辛くてドライだけど、何か良い後味が残る、そんなのが好きですね。さて、次はハイランドパーク(Highland Park)。これは少し甘くて、少しスモーキーで、しかもしつこくない!バランスが非常に良いと思うシングルモルトでした。美味しい。これはそんなに希少な物でもなさそうなので、日本で常備してもよいかも、とか思いました。はい、次。グレンキンチー (Glenkinchie)。これは軽い!そして香りが良い。美味しい。ですが、長くは飲めないかな。好みがちょっとだけ違うかも。もう既に完全に酔っぱらっていますが。最後はてっぱん。マッカラン (Macallan)。ちょー有名所ですが、満足しないと終わらないので、最後は外さない味を選びました。やっぱりうまい。まちがいない。王道の味ですが、良い物は良いという安定感がありますね。さーもうヘロヘロですが、非常に満足した夕食でした。
スコッチウイスキー天国。
ふらつく足で散歩は続きます。夜の散歩です。11時を回るくらいですが、既に人が少ない。静かな街です。みんなウイスキーで酔ってしまって寝ているのかな?私は一人、エディンバラ城に向かいます。坂を上り。目の前が開けます。目の前に城が表れます。
すごい。本当に凄い。力がわいてくる。
美しいです。何故か力がみなぎって来ます。美しい物は僕に力を与えてくれるようです。しかも、周りに人がまったくいない。僕一人がエディンバラ城と対峙しています。地面に一人座り込んで、写真をとりながら、眺めます。良い夜です。
夜のセントジャイル大聖堂。
名前忘れた。けど、いい。
人が本当に少ないロイヤルマイル
し ばらく眺めた後でホテルに戻ります。ホテルの受付で 翌朝の日の出の時間を聞いて就寝です。明日は日の出を見に行くんだ!・・・・気がつくと目覚ましの音です。眠い、、、と思いながらも窓を見ます。オレン ジ・・・オレンジ!!!日が出てるじゃないか!!日の出45分前に起きるはずだったのに!!おかしい。。。おかしい。。。と思いながらも、ダッシュで着替 えて街に出ます。
おはようございます。
大急ぎでエディンバラ城に向かいます。日を浴びるこの難攻不落の城を撮りたかったのです。城に着くと、人はまた誰もいません。また城と二人で対峙します。 彼は朝日を浴びて、オレンジ色をしています。美しいです。何度も何度もシャッターを切ります。遅れてしまったけど、何とかギリギリ間に合った感じでしょう か。
朝日に映える城。似合う。
カートンヒルより。遠くにエディンバラ城。
さ て、お腹が空いてきたので、ホテルに朝食を取りにもどります。確か10時まで食べられるとのこと。ただ、どうも街の様子が慌ただしいので、通りすがりの おっさんに、「今何時ですか?」と聞く。「9時だよ。お前時計持ってないの?」とか言われる始末。いや、待て。9時だと?1時間早い!!なんと、その日か らサマータイムだったのです。。。全然知りませんでした。私はまだ8時のつもりでした。大急ぎでホテルに向かいます。ホテルに着いてダッシュでシャワーを 浴びて朝食です。走ったせいもあって、もうお腹ぺこぺこです。するとどうでしょう。好きに朝食を選べるビュッフェ形式なのですが、イングリッシュブレック ファーストからコンチネンタルまで、もの凄い種類の食べ物があります。しかも、イングリッシュブレックファーストは豚の血を腸につめて作ったブラックプディングじゃなくて羊の贓物を胃袋に入れて煮込んだハギスじゃないですか!!こんな素晴らしい朝食!幸せです。が、1時間を無駄にしたので急いで食べて出発です。
なんという朝食。手前の黒いのがハギス。にひひ。
午 前中の内に、エディンバラ城を見学します。少し遅れたせいで、チケットを買うのに30分くらい並ぶ必要がありました。チケットを買って中に入ります。思っ たよりは小さな城です。しかし、どこから見ても眺めが良い!特に海を見るのは最高です。東を見ると、海、カートンヒル、ニュータウンが見え、昔と変わらな い景色なんだろうな、と一人で妄想を膨らませます。城の中には至る所に大砲が置いてあり、銃口は街の方を向いています。下から登ってくる敵は、きっと軽々 と大砲の前に屈したことでしょう。自然が作った非常に堅牢な城だと思いました。まさに要塞。その辺の歴史が持つロマンチックさもこのエディンバラ城をかっ こよく見せるのかも知れません。
断崖の自然要塞。
遠くの雪山もよろしい。
エディンバラ城からの眺め。ぜいたく。
城の中はそこそこの広さ。景色はどこから見ても最高。
エ ディンバラ城を見学した後は、ウイスキーショップに行きます。お土産のウイスキーを買うのです。しかもメジャーじゃなくて全然有名じゃないやつ。スコット ランドにしか出回ってない物とかだったら最高って感じで。専門店に行って試飲をしまくります。なんかどれをのんでも美味しく感じるのですが、今回はスモー キーさとシェリー樽の甘みの両方を合わせ持つバランスの取れたウイスキーに焦点を絞りました。店員さんが非常に親切に説明してくれます。10くらい試飲し て決めたのが次の3つです。すべてダルユーイン(Dailuaine)、グレンドロナック (Glendronach)、グレンロセス(Glenrothes)。これらは似通っているのですが、風味が多少違っていて、どれも甲乙つけ難しです。値段は1本40ポンドくらい。日本円で6000円くらいです。手が出ない代物ではありません。満足して店を出ます。
選ぶのに多すぎて困る。
さ あ、後は適当にお土産を買って遅い昼食です。最後の飯。もちろんハギスを食す。今回は名前から気に入ったwhiskyというお店に行きます。席に着いて間 髪入れずにハギスとエールを頼みます。今回出てきたハギスはウイスキーソースと一緒にでした。これがうまい!グレービーじゃなくて、ウイスキーをかけて食 べることもあると聞いたいましたが、これがそのウイスキーソースです。グレービーよりも香り高く、おいしいです。昼からエールとハギスという幸せな時間を 過ごし、今回の滞在も終わりに向かいます。
ハギス、ハギス、ハギス!ウイスキーソースが美味しい。
帰 りの電車の時間まで、ウイスキーを3本抱えながら街をふらふら歩きます。どうでしょう。今まで行ったヨーロッパの街で間違いなく3本の指に入る街です。日 本に帰国する前に、必ずまた来る、そう強く思えた街でした。あー楽しかった。今後はウイスキーと共にこの街の良さをかみしめようと思います。
良き旅でした。またいつか。
Yskでした。
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