英国でポスドクをして大学教員になった若手研究者のブログ

ポスドクの研究留学日記的なブログ

2014年11月3日月曜日

国際学会

こんにちはー。お久しぶりです、Yskです。
もんんんのすごい間が空いてしまいました。ちょくちょく覗いてくれている皆さん、ごめんなさい。ご心配の書き込みまで。。。本当にありがとうございますm(_ _)m

さて、皆さんに報告しなければならないことがあります。Yskは実は9月いっぱいでOxfordを離れ、日本に帰国しました。現在は某大学で教員をしています。その間でバタバタとしていたので、更新ができませんでした。
それで、このブログをどうしようかなと思っていたのですが、正直な所、Oxford、イギリス、ヨーロッパ、その他うんぬんに関して書き足らない所はまだまだたくさんある!ということで、しばらくは続行しようと思って、今、書いています。もうYskはOxfordの空の下にいません。でも思い出話やあっちで考えた色んな事、そういったことを書き残して置きたいと思います。気分だけでも「Oxfordの空の下で」、、、。笑

ということで、皆さんもうしばらくよろしく^^

思い出話になりますが、今日は国際会議の話です。もう3ヶ月以上も前の話ですが国際学会で発表してきました^^v ベルギーのブリュッセル近郊の町で行われた有機合成の国際学会です。

いや、ベルギー初上陸でしたけど、すごい気に入りました!ご飯はフランス寄りのもあるし、ドイツ寄りもイケます。そしてビール!すごい数があります。そして強い!!笑^^;

・・・と、まるで観光に行ったみたいに書いてますが、自分も自分の研究成果を発表してまいりました。滞在中に1回くらい外に出ておかないとね^^;

その国際学会ですが。日本で行われる自分が参加してきたものとは随分と様子が違います。運営の仕方とか。その辺がずいぶんと目に留まったので書いておこうと思います。

開催期間は日曜日夜から金曜日午前までの6日間。長丁場です。
日曜日の夜にまず1つ講演があってその後にウェルカムドリンク。(まあお酒が振る舞ってくれるわけですわ♪♪その他に小皿の料理も。)もちろん、普通に酔っぱらう。それを見せちゃ行けないから大変!汗 酔っている姿をこういう場で見せるのはマナー違反っぽく感じる。。。なので(うめー!!と思って)グビグビ飲みながらも、しれっとすまし顔、、、を作る。汗 その後で、ちょうどワールドカップの決勝戦だったので、スポーツバーに乗り込んでガンガンビール飲みながら観戦、、、というかバカ騒ぎ。笑 ドイツ人と友達になったので一緒に見てたけどすごかった。。。笑

次の日はもちろん二日酔い。。。でもその月曜日の予定がすごくて、スポンサーの製薬会社の企業冠賞を受賞したJ. Hartwig先生の講演が丸1日中。笑 朝から夕方までずっと。1時間 x 4回www その賞を受賞された研究に関する総合的な講演というか、もう講義に近いです。この予定なんですが、朝一で講演1h、その後コーヒータイム30min、また1時間講演、ランチタイム2h、講演1h、コーヒータイム30min、ラストの講演1h。と言った感じ。ちなみにランチタイムには料理が振る舞われる。そしてその直後にTetrahedron cocktail。ちょっとしたおつまみや小皿料理、フランス産ベルギー産チーズと、もちろんベルギービール、フランス産ワイン等が振る舞われる。そして特筆すべきはその4回の講義で使われる資料、まあパワポのスライドですが、それが事前に全て印刷されて一冊の本のような感じになって配布されます。これが凄いんですわ!すごい勉強になるし後から見返してもいいです。素晴らしい。もちろんcocktailの後も飲みに出る。もうずいぶんと友達が増えて、大所帯でディナー。

火曜日は朝から他の先生方の講演。合計6人。コーヒータイム30min x 2回を挟んで、そしてランチタイムの2hの間にランチを食べる場所で同時にポスターセッション。ランチは毎日違ったメニューになって出てくる。この日の夜のオフィシャルな予定はなし。プライベートはもちろんある。笑

水曜日は朝に2つの講演。コーヒー挟んでまた一つ講演。その後ポスターセッションがあって終わり。エクスカーションが開催される。Ysk一行はそれには参加せずに独自にブリュッセルへと乗り出す。10人以上のケミスト軍団。アジア人代表Ysk。意気揚々と乗り込むもベルギービールに完全に撃沈させられて終電でホテルへ。(ベルギービール、美味しいけど、強い、そして重いよね?笑)

木曜日。朝から講演。辛い。笑 基本的に火曜日と同じ。でも5人。その代わりに夕方早くから授賞式とまたcocktail。つまりお酒とチーズとちょっとした小皿の料理がまたまた振る舞われる。そしてその後は場所を移してsymposium dinner。ネクタイ締めてお洒落して行きます。著名な先生方と夜中まで食事とお酒を楽しみます。一番仲良くしてくれたのはHoveyda先生だった。話がすごい面白くて、うちのボスと冗談ばかり飛ばし合っていて楽しかった。最後に「Yskさん、おやすみなさい!また明日!」と日本語で言われた時は感動すら覚えてしまった。ディナー会場からバスでホテル付近まで送迎されてベッドイン。

金曜日はまた朝から講演。3人。それで終了。その後ボスに付いていったらまたHoveyda先生と一緒になってブリュッセルまでタクシー飛ばして一緒にランチ。全部おごってくれた(T T) すごい良い経験したと思う、Ysk。日本にいらしたら出向かないと。

こんな感じで大がかりです。日本でも国際学会は開かれていますが、ここまで至れり尽くせりなのには自分は参加したことがなかったので、非常に新鮮でした。

無駄に出た料理でも覚えているだけ、書いてみようかな。笑
海鮮のカクテル食べた気がする。エビとかイカとか入ってたなー。そしてそれに合わせてパスタ。それはながーいやつじゃなくて、フィジリだったな。バジル効いてて美味しかった。そしてそれにサラダ、デザート。プリンみたいなやつ、ブリュレかな。それにコーヒー。こんなシャレたランチ出してくれるんだって感動したもん。笑
二日目はサンドイッチだったかな。イギリスのパンよりもしっとりしてて、美味しかったと記憶してる。中の具は全然思い出せないけど、3つくらいあったなあ。あ、あれはあったぞ、スウィートブラウンピクルス。あれ、イギリスのじゃなかったっけって思ったんだ。笑 それにローストビーフみたいの切ったやつも出たな。思わず、ベルギー来てイギリスかよって突っ込んだ記憶がw デザートにはプチケーキが数種類。それにコーヒー。
3日目はバーガーとサラダが出て、デザートに何かムースみたいのだったな。それも3種類くらいあったと思う。4日目はまったく覚えてないな。。。似たような感じだったのかな。
コーヒータイムは、デザートとかベルギーチョコ食べ放題で、ケーキとかムースとか一口ケーキの類は全部食べ放題だった。それにコーヒー、ティー、オレンジジュース、水、そんなのが飲み放題。西洋人は甘いの大好きで時間ぎりぎりまでずっと食べてるから、自分も釣られて相当にたくさん食べたと思う。笑 でも、美味しかったです♪

シンポジウムディナーはもう、ありとあらゆる物を食べたと思う。お肉の鉄板焼きに海鮮のスープ、ムール貝、ラザニアみたいなやつ、イギリスっぽいローストポテトにフルーツにサラダにデザート。それに赤白ワイン飲み放題。途中からシャンパンも。きつくなったら水とオレンジジュースを飲める。綺麗なガーデンで立食パーティ。お洒落だった。日本だったらホテルの広間って感じだろうけど、こっちは夏は日が長いし程よく温かいから、外でイイ感じで楽しめるんだな☆ こういうのって本当に豊かだと思いました^^

飲んだベルギービールの本数とか種類とかまったく数えられませんでした。そ・う・と・う・なことは確かwww どれも美味しい!と思ったけど、本当に強いし重いしでグデグデになっちゃうんですわ。ビールなのに12%とかほぼワインじゃんねー。笑

これだけやって費用は?って思う人、いると思うんですよね。ええ、払ってますよー。交通費はユーロスター。それから宿泊費。一日30£くらいに抑えます。しかし!!それはブレックファスト付きで、毎日B&Bのお母さんがパンケーキを焼いてくれてお得な感じでした。シナモンバターをつけて食べるそのパンケーキが美味しすぎて何枚も頼んでしまった朝もあったな。笑 あのB&Bは本当に最高だったと思う。毎日山登りして帰宅したのはしんどかったけど、酔い覚ましには良い運動だったと思うwww そして学会の参加費が200£くらいだったと思う。日本でやる国際学会の50000円とかよりはだいぶ安いかな。ディナー代金で50£。

ここからが考えたことなのですが。(相変わらず前置きが長い、、、これは日本に帰ってきても変わらず。。。笑)
日本でこれと同じレベルの国際学会、そしてこのレベルのおもてなしをこの値段でやるのは相当に大変だと思う。というかほぼ無理でしょう。日本国内の学会はせいぜい参加費1万円程度。これでできるだけ集客して会場費を捻出するんだろう。大学の施設を使えればそれが浮くので運営費に回せます。しかし、現実はそうも行かず。国際学会の場合は立派な会場を貸し切って人をとにかく集める。日本では大都会の大きなホールとか大会議場を貸し切ったらそれだけで箱代が相当に跳ね上がります。でも、それは海外でも同じでしょう。ベルギーのその会場も非常にキレイな素晴らしい会場でした。どこでお金を稼いでるのだろう。間違いなく、スポンサーでしょう。今回の学会は欧州の大きな製薬会社がメインスポンサーでした。それだけに、Hartwig教授が受賞した賞もその製薬会社の名前がついています。それを代表として、会社からの人が大勢来ていました。更に有機合成研究に必要な試薬会社や機器会社の出店展示が多数。そうやって企業からのお金を集めているんでしょう。そうやってたくさんの国からたくさんの人に来てもらえる土台を作る。

明らかにどんなにひねくれて見たって、素晴らしい学会ですから、自然とヨーロッパ中、アメリカは少数ですが日本、中国、シンガポール、インドなどのアジア、オーストラリアやニュージーランドの人まで来ています。招待講演で呼ばれている人だって一流揃いです。ちょっとヨーロッパ贔屓って感じはしますが。笑 まあ、地元ってことでしゃあないとしても、非常にホットなトピックをやっている先生方ばかり、世界の合成会の潮流というのが一目でわかるという学会になっています。そして、ポスターセッションでも議論が熱いこと熱いこと。日本での学会だと、隣に突っ立っていたってそんなに議論になることは少ないんですが、この学会では若い学生がどんどん聞いてくる。そして、Yskの研究内容について議論が終わると、聞いてくるのが多いのが「ボスはイイ感じか?」ということ。そう、彼らはポスドク先や博士課程に行く研究室を見つけているのです。

彼らの典型的な方法はこうです。面白そうな研究をまず見つけます。そしてその発表を聞きに行ったりポスターをチェックしに行きます。そうやって研究室のレベルを見るのです。そして、それを発表している人と話す。議論をしていると自ずと発表者の実力って出てしまいますからね。自然自然のうちに相手はそういうことが分かるんだと思います。まったくダメダメな発表していると自然とその研究室への興味も減っちゃうかもしれません。逆に俺でも行ける!って思われるかもしれません。わかんないですが、間違いなくこの発表の議論を通して何かを測っていると思います。そして、最後にボスのことを聞いてくるのです。ここまで来たら、興味があるんですって言ってくる人が多数。その場で率直に聞かれるのでこちらも思ったままのことを言います。こうやって新しい環境を見つけていくんですね。僕の所にはベルギーでポスドクしてるインド人とスイス人とドイツ人の学生、フランス人のお姉さん(年がわからん)、オーストラリアのアジア系の女の子、そんな人達が様子を訪ねてきました。そのうちうちのボスの所に行くのかしら。

日本だと、学会が若い人にとってこういう場であるという感じがしませんが、こちらは確実にそう言う場でもあります。自分の研究の立ち位置を確かめると共に、自分のキャリアを考える、もしくは新しい出会いを築く場。そういうことです。そして、社交性というのは彼らはパーティー好きってので慣れている?ので、どんどん行きます。どんどん話します。どちらかと言えが内輪で固まってしまう日本人とは、だいぶ開きがあるように思えます。日本人の学生さんもそこそ見たのですが、とりあず集団で固まって何やら楽しそうにしておられました。しかし社交場には一切現れず。。。英語で話している様子も無く。。。酷い場合はポスター発表の場にすらいない。。。英語で喋るのが苦手だからでしょうね。こういう時、何で日本の英語教育はこういう場所でまったく活きないんだって疑問になります。真剣に考え直した方が良い問題だと思います。

そうやって、人がどんどん交流していきます。良い場所だと感じました。しかし、問題点もあります。お金を出しているのが多くが企業ということもあり、講演者として招待する研究者や発表の内容がゴリゴリの研究という感じよりかは、産業寄りな感じになることだと思います。おかげで、企業に対して宣伝みたいなことばかり話している先生もちらほら。そのバランスが大変なんだろうなって感じました。これって思った以上に根深い問題なんです。企業が求めるものって、安く作るとか短工程で作るとかそういった視点で、アカデミアとしてどれほど面白いかっていうのはさほど重要視されない。そして、そう言った企業視点で評価が下される場になってしまうと、それはそれでマズい。でも、ヨーロッパの研究者の多くは、企業から研究資金をもらっている所がありますから、こういう場で宣伝しておかないと研究資金が稼げなくなってしまいます。だから、「あなたの企業にとって私の研究は価値がありますよ」的な話になっちゃうことが多いんです。つまり、そういう話ができるように研究プランがあらかじめ組まれているということになります。驚いたことに私のボスはそんな話は一切無かったですけどね。笑

アカデミアの立ち位置って考えるとすごい難しいんです。もはや国をどういった方向に持って行くかっていう話になってしまいます。ヨーロッパは産業よりです。学会で体験したことがそれを物語っています。企業がとにかくお金を出す。だからある程度は産業に役立つことを研究者はやる。そして学会で宣伝も兼ねてその研究発表をして、更に研究費を稼ぐ。企業は良い情報を集めてお金になる芽をもった研究を見つけたいから、お金を出して、しかも世界中から優秀な人があつまる、科学的にもお楽しみ的にも質の高い学会の場を提供する。そういった循環の中で交流が生まれ、コミュニティが育ち、それがヨーロッパ全体の発展へと繋がる。そう言った視点に立っているんだと思います。

じゃあ日本はどうか。産学連携と言いつつもそれは言葉だけでしょう。アカデミアのプライドは必要以上に高い感じがしますし、名だたる大企業のプライドも必要以上に高く、大学や研究所の存在を信頼している感じがしません。こないだ、日本国内最高峰と言われる学会に行って来たのですが、スタッフの人が言っておりました。
「この学会は企業になるべく頼らないようにしてるんです。スポンサーもなるべく頼まないように。そうやってアカデミアらしい研究が集まるようにする、という方向性なんだとか。」
それを聞いて考え込んでしまうのはYskだけではないでしょう。
「でもここ数年は参加者がずいぶんと減ってしまって、特に若い学生の参加者が目に見えて減っています。皆さん興味ないんですかね。。。」
とも。

これって、若い人のせいなんでしょうか?まず、若い学生にとって数万円自腹で学会に行くというのは厳しいです。これは仕方ありません。でも、それを研究室の研究費で肩代わりしたあげられるくらいお金持ちの研究室はそんなに多くありません。せいぜい、発表する人の分は出す、という程度でしょう。それ以外の出張費の出所として考えられるのが外部資金です。財団やそいういう寄付をしている団体に申し込んでお金を出してもらうのです。このシステム、イギリス、西洋では当たり前です。自腹でなんか学生は行きません。みんな、大学の寄付金に申し込んだり財団に申し込んだりして旅費を捻出するのです。ポスドクの場合、そういう出張費が自由に使えるというのもあります。Yskがもらっている基金も年間20万円だか30万円くらいの出張費が含まれていました。まあ、ボスの許可が下りないと使えないんですがね^^;

少し話がそれましたが、そういうシステムをフルに活用して若い西洋人は学会に出向きます。それで人が集まります。そうしてでも学会に来る価値があるようなプログラムや質の高い場の提供が成されます。そして若い科学者はそれを無駄にしないように一生懸命に足と口を動かします。

日本はどういう方に向かっているのでしょう。企業の色に染まるのがマズいので、企業のスポンサーはなるべく受け付けないで、学会が主体になってやる。学会に行く費用を捻出してくれる財団や大学の支援システムが極めて少ないので、学会に行きたいと思っても行けない学生が多くいる。学会の運営側はそれでも来て欲しいから、学会参加費をなるべく抑える。自然と学会で提供される''お楽しみ''の質は少なくとも格段に下がる。学会は勉強であり遊びじゃない、と言いつつも乗り気がしなくなる。特に若い世代は。楽しいか楽しくないか、この視点は人間なら誰でも持つ価値観の視点。それを否定するわけにはいかない。最近の若い奴はと言ったからって何かが変わる訳ではなく、老害的に扱われるのがオチ。ついでに懇親会は万単位で請求されるもそれに見合う料理は提供されない。ギリギリでやってますから、ということですから仕方が無いということ。もちろん、高い懇親会費を払うのは嫌だという若い学生がほとんど。自然と人は集まらない。なので、人材交流が盛んかと言えばそんなことはない。それでも大和魂とやらでなんとか学会を盛況な状態に持って行き、それで日本を引っ張ってくれる非常に優秀な先生方(の研究室の学生や若手研究者)が名誉をかけて講演する。そうやって学会の質は結果的に保たれる。しかし、産業との溝がそれで縮まるという視点は持ち合わせていない。企業からしたら、最悪の場合お偉い先生にご挨拶する場という感じで何となく時間が過ぎて行ってしまう。

これでいいんですかね?ある意味悪循環になっていませんかね・・・アカデミアのプライドというか立ち位置を高く保っている感じはするんですが、結局は見栄を張ってるだけになってませんかね。欧州のその立ち位置は、産業と密接に繋がってしまっていますが、それだけに恩恵もしっかり受けています。アカデミアのプライドと言いましたが、どうでしょう。そうやってアカデミアの立ち位置を懸命に保っているのですが、日本社会でアカデミアって尊敬されたり憧れにされる対称になっているでしょうか?違いますよね。苦笑いされたり、酷い場合、産業界からダメ出しを食らってしまう存在ですよね。一方で欧州はどうでしょう。あれだけ企業とアカデミアが密接に繋がっていながら、それでも博士号保持者は社会的地位が高く、研究者に対するリスペクトが日本よりも格段に厚い。企業寄りに成り下がっているように見えて、社会全体ではその評価が高く保たれている。企業がその恩恵を受けてるから、お金を出すことに価値を見出す。それゆえ、科学的にもお楽しみ的にも質が高い場が提供される。必然的に魅力的に移る場ができる。自然と若い人も集まる。交流が盛んに生まれる。楽しいからまた参加する。

どっちが良い循環でどっちが悪い循環なのか、結果から見れば一目瞭然ですよね。日本のアカデミアを引っ張って行こうとする研究者が一度は真剣に考えなければならない題材だと思います。

サイエンス的にも人材交流的にも非常に楽しい、ためになる、ステキな学会でした。チャンスがあればもう一度必ず行く!と心に決めた学会です。皆さんも国際学会に行く機会があったら、そう言った視点で見てみてはいかがでしょう。何とか日本のアカデミアも良い方向に行ってくれたらと願います。(あ、自分がそうしていかないとなのか?笑)

Yskでした^^/''

ブリュッセル最高!!キレイだったー☆

ワッフルも最高なんだ♪甘いけど美味しい!!そしてデカイ!!ああ、くいてぇ。。笑

あれ?小僧なんじゃなかったけ??笑

いやいや、ビール種類ありすぎっから。^^;

夜もステキなブリュッセル☆

ランチタイム♪♪

コーヒータイム!!♪♪

シンポジウムディナー☆☆ すてき。

飲み放題!!食い放題!!素晴らしい☆☆

ムール貝。バターバジルソース。めっっっっっちゃ美味い!!

完全に酔ってるぜ〜〜ビール強すぎ!!

B&Bがあった近くの教会。これ一つで町が美しいもんなあ。ずるい!!

あー楽しくて実りある学会だった!!







2014年7月26日土曜日

ウィンブルドン観戦記

こんちわ。^^/ Yskです。
最近は遊びネタばかりの投稿ですが、今日もそんな感じ。笑 遊びに出るのは月に1回って決めてるのですが、今回のは先月のネタ。こないだのパリ・スイス旅行は先々月ですから〜。
・・・ま、言い訳はこの辺で^^; でも、ちゃんと仕事してますからねーー!!
(進んで無いけど。。。笑 いや、今の研究テーマは恐ろしく難しい・・・><。 はい、愚痴です。やめますね。汗)

さて、今回は今年初めて行った、ウィンブルドンについて書こうと思います。ウィンブルドン(Wimbledon)と言えば、わざわざここに書くまでもなくテニスの聖地。毎年全英オープンが行われますが、イギリスにいるのに一度もこの地に足を運ばずにいるなんて。。。ラケット握って長年悪戦苦闘した人にとっては行かない訳ないでしょってくらいの催し物ですから、今年は意を決して行ってきました。昨年は地元(って言ってもスコットランド出身だけど)のアンディー・マレーが優勝して、大会を大いに盛り上げました。今年はノバック・ジョコビッチが勝ちました。仕事をしながら(ここ重要!)ネット中継でけっこう試合は見ていましたが、男子決勝は特にすごかったですね。ロジャー・フェデラーが第4ゲームで、もうあと1ゲーム取られたら負けるって所から、怒濤の5連続ゲーム奪取した時なんか、見てるこっちが余計に力入ってしまって感動でした。いつになってもYskはフェデラーの華麗なワンハンドバックハンドが大好きです。彼ほど美しくも強いテニスをする人はもう現れないでしょうね^^;


・・・・とか思ってたら、見つけました。そんな人。・・・まあ、少し前の話から書きますか。


そもそも、このウィンブルドン選手権。チケット手に入れるの大変です。日本から行こうとしたら10万円とか払って行くんでしょうか・・・。それプラス飛行機代とホテル代。。そりゃ無理ですよ。イギリスにいたって、そう簡単にチケットは手に入りません。毎年クリスマスくらいになると、翌年の全英オープンのチケットが販売されるみたいです。そこで申し込んで抽選で当たった人だけが、まず、観戦券を得られるのです。もちろん、Yskにはそんなチャンスは巡って来ず。。。その次は、ツアーみたいなやつです。提携旅行会社とかに売られているチケットに申し込む。はい、これも恐ろしく高いです。テニスパークの中に入るだけならそこまで高くないのですが、センターコート、No1コート、No2コートに入ろうとしたら、すごい高いです。とても払ってられません。余裕で10万円超えますから。しかも一日の料金。ありえないですねー。

こんな感じですから、観戦に行くのなんてほぼ無理・・・みたいに思うかもしれませんが、最後の手段があります。当日券!!です。ウィンブルドンは地元でそこまでお金が払えない人達のためにも、試合を解放してくれているみたいで、毎日当日券が販売されます。Yskは今回そいつを入手して行ってきましたので、紹介したいと思います^^v

さて。行った日は第二週の月曜日。正確には中休みである前日、日曜日の夕方。なぜって??並ぶからですよ!!笑 列に。いわゆる「The Queue」に!!^^; そうなんです。当日券を買うのに、長〜〜い列が出来るのですが、それに並んで翌日のチケットを入手するためには前日入りする必要があります。なので、日曜日の夕方入りしました。

ウィンブルドン駅から徒歩20分くらいで、テニスパークに着きます。もしかしたら、ウィンブルドン駅じゃなくてサウスフィールズ駅の方が近いかもしれません。ま、とにかく駅からテニスパークを目指します。で、とりあえず着いたら、係員みたいな人を捕まえて「The Queueはどこですか?」と聞きます。するとCar park 10だそうで。毎年ここなのでしょうね。そこは少しサウスフィールズ駅よりにあると思いますので、やはり直接そこに向かう場合はサウスフィールズ駅から行った方が良いと思います。

さて、じゃあ、Car park 10に行きます。着くとどうでしょう。広大な芝生の空き地が広がっています。隣にあるゴルフクラブの駐車場って聞きましたけど、本当にバカでかいですね。少し進んでいくと・・・ありました!!!テントの列が!! そうなんです、ここでキャンプするんです。列の最後尾を探して辿り着くと、自分が何番目なのかが書かれたカードをもらいます。これ、すごい大切。絶対になくしてはいけません。ちなみに、Yskの番号は1312。うーん、、、既に遅いかも・・><。って言うのは、センターコート、No1コート、No2コートそれぞれ500枚ずつ売られるらしいです。ですから、僕の番号だとNo2コートが買えることになるんでしょうねー。ま、それはそれで良いんですけど、試合の組み合わせを隣のお兄ちゃんに聞くと、「うーん、そんなに良いカードじゃないね」と。。。「自分はNo2コートは買わないで、グラウンドコートのみ買うと思うよ。」だ、そうです。

こんな感じ。これは着いた直後の様子。

あ〜〜〜そうなんかー>< ちょっと遅かったかー><>< あと3,4時間早く着いてれば1000番より若い番号だったかも><><、、と思いましたが、まあ仕方ない!記念に、No2買うかグラウンドのコートで我慢するか、一晩考えようということで、まずはテントを作り出します。
うーん。。。微妙な番号。。。

友達から借りたテント。テントなんか組み立てるの何年ぶり・・・もしかしたら10年以上ぶりかも・・・笑 悪戦苦闘しながら組み立てます。完了!!中はけっこう快適♪
テントを立てたら次は食料その他の調達。サウスフィールズに向かう途中にセンズベリーがあるので、そこに買いに行きました。ただし、場所を離れて良いのは1時間以内。そこれ以上離れると番号を没収されてしまいます。Yskは毎度お馴染みハウスメートと行ったので、ハウスメートにテントにいてもらって自分が買い出しに行きました。てくてく歩いて行ったはいいものの、食料ない!笑 ほとんどおやつかっていうくらいの食料しかありません。>< そりゃそうか、みんなここで買うもんね。^^;笑 幸い、僕らはオックスフォードから持ち込んだのでそこまで困りませんでしたが^^v テントの場所には、お酒は一人につきワインボトル一本かビール2缶まで、ということでそんなにアルコールも買えず。(ま、実際バレることは少ないですけどね。でも酔ってる人は見かけなかったなあ。サッカーの試合とは大違いで、テニスはお洒落で高貴、紳士なスポーツなんだなって改めて思います。)
我々の。小さく見えるけど2人は余裕でいける。


食事をしてたら暇です。鬼暇。笑 なので、ハウスメートとだべって過ごします。日が暮れる10時になると、就寝時間!!はや!!寝ないとダメなのです。起きて喋ってると注意されます。寝ろって。笑 なので、そんなに眠くないですが、寝ます。あ、ちなみに、キャンプ場の周りには、コーヒーショップやバーガーショップが屋台で販売されていますし、トイレもちゃんとあります☆ なので、快適さで困ることは少ないでしょう。(シャワーが5ポンドで使える、と説明を受けた(と思う)のですが、自分では使ってないし、実際にあるのか、、、それは分かりませんでした。下のコメントにあるように誤解を招くので、シャワーはどっかにあるのかも・・・程度に書き直しておきます。)
で、寝ます。

で、起きます。5時過ぎ。笑 6時過ぎくらいまでに、テントを片付けなければならないからです。それもあるけど、4時過ぎくらいから、朝から並ぶ人達が来てうるさい。笑 ちなみに、前夜は寒くて、あんまり寝られませんでした。イギリスの夏と言っても夜は冷えるし、下は単なる芝だからやっぱり冷えますね。今度行く時は寒さ対策をしていこうと思います^^;
テントや大きな荷物はすぐ近くのラゲッジ置き場で預かってもらいます。ってか、持ち込みはダメ。テントは5£、その他の荷物は一つ1£で預かってくれます。建前はデポジットってことだったと思うのですが、実際は寄付ってことで、まあ、支払う感じですね。この辺がイギリスってか西洋のシステムっぽい感じがします^^ まあ、いいですよ、そのくらい。
朝の様子。これで6時くらい。まだまだ人が増える。笑

テントを片付けて、朝飯たべて。さ、あとは立って並びます。ただ黙っててもしゃーないので、やっぱり周りの人と談笑。新聞が売られるのですが、それを買うと、今日の全試合の進行プログラムやコートナンバーが載っています。これで確認するんですね。センターコートはいつも素晴らしいプログラムです。フェデラーやジョコビッチ、マレーと言った面々ばかり。行ける人は羨ましいなあ。Yskが買うかどうかこの時点でも迷っているNo2コートは、やっぱりそんなに良い組み合わせではありません。あ〜〜〜ん、どうしよう。。。迷う。

実際、チケット料金って高くないんですよ。ここに並ぶと。センターで92£(今レートで16,000円くらい)、No1コートが72£、No2コートは62£です。10万円払って日本から行ったり、業者を介して買ったりなんて、バカみたいですよね^^; だから並ぶんですよー。

そうやって、色々話したり考えたりしながらいると、7時半くらいでしょうか、列が動き出します。そこから一列になって実際のテニスパークのチケット売り場まで行くのです。世界一長い列かもしれません。笑
すると、途中でリストバンドが配られます。これが番号の書かれた紙より重要!!これを無くしちゃダメ。このリストバンドにはセンターコートやNo1、またはNo2の表記がされていて、これがどのチケットを買えるかを示す物になるのです。
いぇーい。列が動き出したー。お出迎えのゲート。


実際Yskがもらったリストバンドは、やっぱりNo2・・・・じゃなくてNo1コート!!!びっくりです!!毎年来ているというイギリス人のお兄さんも驚いていました。こんなのは初めてだって。No1コート??って係の人に聞かれて、即答でYesしました。うわー、テンション上がります♪ちなみに、僕らの10人後ろからはNo2コートでした。なんてラッキーなんだー(T T)(T T) ってか、312人もセンターコートとかNo1コートを買わなかった人がいるなんて。。。何のために並んでいるんだろうか。。。笑 ま、いいや、とにかく吉報☆吉報☆☆
うへへ。リストバンドゲットー。(付き合ってないですよwww)


その日に予定されていたNo1コートの試合は。。。
イバノビッチVSリシッキ。デミトロフVSマイヤー。その次がシャラポワ。最後にウィリアムズ姉妹のダブルス。すごい組み合わせ!!男子がちょっと物足りないか・・・
でもすごい。満足。これで72£なんて大満足の価格です。

さて、試合開始まではまだまだ十分に時間があります。日差しも強くなってきて、暑いです。とにかく並びます。その間に今日の行動のシュミレーションをします。
というのも、No1コートやセンターコートは試合開始が1時なんですね。ですから、お昼ご飯の後。その他のコートでは11時試合開始です。No1コートのチケットが買えるYsk達には、1時からは席に座ってゲームを見られるギャランティがあるので、それまでの試合をどうするか考えます。
実は、この日は朝一で日本代表・錦織選手の試合が8番コートであるのです!!それを見なくては!!錦織選手初のウィンブルドンベスト16進出がかかる試合です。力が入ります。すでに。笑 ってことは、会場になったらダッシュで8番コートに向かって席を確保し、試合を見ます。終わったらお昼を食べてNo1コートに行く、ということです。もし、No1コートの試合がつまらなかった場合は、そのままグラウンドのコートのどこかで、観戦すればイイかと。グラウンドの試合も悪くないのばかりです。伊達選手のダブルス。めちゃ可愛いと一時期大騒ぎだったハンチュコバのダブルス、等々。とにもかくにも、色々とシュミレーションをして過ごします。

やや話がそれて補足になりますが、有名選手の試合をとにかく安く見たいと言うのなら、第一週に行くのが良いと思います。有名選手でも組み合わせによって、グラウンドのコートでやる場合があるし、チケットも恐ろしく安く、20£。その代わり前日入りですが。そして、グラウンドのコートをフルに使ってやるので、試合数も非常に多い。シングルス、ダブルス、ミックス、ジュニア、全部一気にやるので。どれも予選を勝ち抜いてきたレベルの高い試合ですから、低レベルな訳はありません。第二週、それも後半になるとグラウンドの試合は減って来ます。当然、センターコート等で試合が行われるため、チケットの値段は上がって、しかも入手しにくくなります。そして、準決勝からだったと思いますが、準決勝からは当日券は売られなくなったと思います。ですから、第一週か第二週の初めのうちに行って観戦するが、Ysk的には良いと思いますね^^ しかし、第一週の土曜日は鬼門。前日が金曜日ですから、次の日が休みということで、とんでもなく多くの人が並びます。なので、そこは絶対に避けて行こうと思ったのです。実際、尋常じゃない数の人が並んでいて20ポンドのグラウンドコートのチケットすら買えなかった人が出たということです。ってな訳で、自分は月曜日を選んだのです。結果的に正解だと思いました^^v


さあ、9時半近くになると列が大きく動き出します。チケット購入の時間です。販売所がやっと見えてきました。小ネタですが、一列にって普通なんて言いますかね?in a rowとかin a lineとかですか?自分、英語嫌いだし苦手なんで分かんないんですが、single fileって言われたんです。最初何のことやら分からず、fileもってないぞ??どうしたら良いんだ??って困惑してたら、近くのお姉さんが教えてくれました。笑
ともあれ、無事にチケット入手!!めでたい!!そして、中に入ります。
ついにゲット!!おめでとう☆

中に入ってもまだロープが引かれていて、奥まで行けません。入り口のまわりでたむろしています。開演時間の10時半になると動けるみたいです。ということで、錦織選手の試合が行われる8番コートの位置を確認して、そっちにできるだけ近づいておきます。じりじり、じりじり。笑(ロープが無くなったらダッシュだ!!軽く準備運動も・・・笑)
中に入ったら今日の試合をチェック!!

入場を待つ人人人。センターコートのバルコニーでは店員?職員?が見物中。笑

10時半。列が動き出します。ダッシューーーって思ったら、ロープが張られたまま、係員の後ろについて歩きます。そりゃそうか、お年寄りだっているもんね^^; 子供や女性、お年寄りに優しいイギリスという国がそんな激しいことするわけ無いか^^; で、少しずつ少しずつ歩きます。8番コートあであと少し・・・ということで、ロープが無くなります。ここから鬼ダッシュ!!結局!!笑 子供みたいにマジになって急いだ結果、8番コートの席確保!!well done!!しかも一番前☆うへへ〜 でも、錦織選手が座る側は取れなかった〜。ま、しゃあない。

席に着いたらさっそくカメラを手に。Do Japanese。本当にキレイなコートですね。天然芝のコートって本当に美しい。しかも整備の仕方がハンパ無い。こんな所で新品のボールに新品の靴、ラケット、ユニフォーム着てやったらどんなに気持ち良いことか^^ 今Yskがやったら肩がボロボロになってしまいますけどね。笑 観戦だけで十分十分♪
おっしゃ!!8番コート!!席確保!!

錦織選手頑張れー!!

イタリア人?も応援に力が入ります。

しばらくすると、錦織選手の登場です。燃えてきます。ガンバレー!!
試合内容の報告はまあ良いですよね。錦織選手、我々日本人の期待に見事に応えて勝ってくれました。前日からのサスペンデットの試合で、短い試合でしたがら素晴らしい試合でした。相手のイタリア人、ボレリ選手もすごい上手かったし、しかもかなりのイケメン。笑 非常に満足の試合でした。試合が終わったら頑張ってサインくれーーーって前に行ったのですが、やっぱり座る場所が錦織選手側じゃなかったからダメでした。写真撮れたからいいか。笑


天然芝での試合はビッグサーバーとハードヒッターが有利って言いますけど、目の前で見ると良くわかりました。とにかく球足が速い。バウンドしても失速しないんですね。ハードコートとかだと、きゅって止まって高くバウンドするんですけど、天然芝は低く弾んで滑っていく感じ。これはパワーの無い日本人にはキツイですね。だからこそ、錦織選手は本当によく勝ってくれて楽しませてくれたとと思いますし、すごいんだなっていうのがもっと良くわかりました。テレビで見てると分かりにくいんですが、錦織選手って打球の質がだいぶ特徴的だと思います。っていうか、そういう球をあえて打ってるのかな。ハードヒッター対策に。サーブに対するリターンがしっかりしていて、足も使えるので、ギリギリの所で拾える。それでいて、返す球に特殊な強烈なドライブスピンがかかっていたり、鋭いスライスをかけたりして、相手のリズムを崩してチャンスをうかがっているんですね。この技術はすごいです。ハードヒッターやビッグサーバーは変化をつけにくいので、調子に乗ると恐ろしい破壊力を発揮しますけど、錦織選手みたいなタイプが勝つ場合は、色々と工夫して調子に乗せないようにしているみたいです。この試合では錦織選手は徹底的に相手のバックハンドを狙って、強打されないようにして、チャンスで深い球を打ち込んで相手のミスを誘うという感じで一貫していましたが、それが功を奏していました。

(しかし、その後の翌日の試合ではまたもビッグサーバーのラオニッチ選手に敗れてしまいました。その日はきっと狙いが上手く行かなかったんだと思います。ネットで見ていましたが、ひたすらビッグサーブに苦しめられていました。難しいですね。しかし、そのラオニッチもフェデラーとの試合ではあえなく敗北。さすがフェデラーはその上を行っていました。何がすごいって、錦織選手があれほど苦しんだビッグサーブに対して、フラットで合わせて球を低く深く返すことができるんです。それで、ハードヒットしたラオニッチは、あわてて球を返すだけになる。それでフェデラーが反撃。もしくは球が返せずにミス。そのうち彼のリズムは崩れてサーブが入らなくなる。すかさずフェデラーはブレーク。ははー、ビッグサーバーにはこうやって戦うんだなってお手本みたいな試合でした。って言ってもめちゃめちゃ難しいですけどね、これ。^^;)

錦織選手の試合が終わったら、テレビでもよく映るヘンマン・ヒル(あれ?今はマレー・マウントっていうのか?)に行って昼食。ウィンブルドンテニスパークの中の食事は高いということだったので、ここでも持ち込みのパンをぱくぱく。大画面でワウリンガの試合を見ながらぱくぱく。周りには本当に大勢の人。人。人。大画面でテニスを見ながらワインを飲んで、昼寝して。。。あーそうか、そういう楽しみ方のあるのね。確かにここで寝そべって一流テニスの観戦をして昼寝して、だらだら。それで20£。悪くない。Ysk達は食事をして早速No1コートに向かいます。
ヒルに向かう。やっぱりすごい人の数。

ヒルの様子。座る場所が無い。。。笑


No1コートでの位置取りは選手のベンチとご対面する位置。そんなに遠く無い。けっこう良い位置。あれだけ並んだのに、結構空席がある。何でだろー。それならたくさん売ってくれよな!!って思う。笑 後日友人に聞いたところ、このウィンブルドンのコートには年間パスみたいなのがあるそうね。すんげー高いんだけど、それを持っていれば、いつでも来て試合観戦が出来たりコートを使えるそうな。そもそもこのウィンブルドンのテニスコートはAll England Lawn Tennis and Croquet Clubが所持するものらしい。で、そこの会員はその年間パスが買えるんだとか。それをたまに試合期間中に貸すんだか、譲与するんだか分からないですけど、友人等に使わせてあげる人がいて、その場合もすごい安値で見られるんだとか。で、それ以外の人は席だけ確保しておいて、実は来ない、、、と。無駄ですが、そういう階級社会というか、そういう格付けみたいなのがイギリスですから仕方ない^^; 協会に入るお金は同じですしね。もしくはそれ以上か??

ともあれ試合は始まります。イバノビッチとリシッキ。彼女らの試合を生で見るのはもちろん初めてなのですが、イバノビッチが一気にお気に入りになってしまいました。笑 っていうのも、プレースタイルが良い!!小柄ながら筋肉隆々のドイツ人リシッキ。完全にパワーテニス。それに対して、上是はあるものの、比較的華奢なイバノビッチ。イバノビッチのプレーはセンスが光ります。パワーは無いので、技術で勝負することに。一昔前の女子の試合を思わせてくれます。何が凄いのかと言えば、面感。速い球にもドフラットで合わせて鋭い球を返せるのです。その球が深くなればリシッキも厳しくなる。そうやってポイントを稼ぎます。カウンターテニスですね。おそらく天性に近い物があるんだと思います。見ていてすごいキレイなテニスです。しかし、Yskの心の中の応援もむなしく彼女は敗退。リシッキおめでとう。ファンはリシッキの方が多かったかな^^


次はデミトロフとマイヤー。男子シングルスです。正直、誰?って思ったけど、ハンパ無い試合でした。デミトロフは名前は聞いていました。ってかあのシャラポワの彼氏だし!笑 でもプレーをまじまじと注目して見たことはありません。しかし、それが期待以上の物でした。デミトロフすごい。もの凄いセンス感じる。面感がすごく柔らかい上に、強いショットも打てる。バックもワンハンドだけど力負けしないし、ハードヒットもスライスもうまい。サーブも早くて重そうだし、それでスライスサーブとかキックもやる。多彩。そしてネットプレーが秀逸です。すんげー柔らかい。だからショートバウンドとかの球際に強い。
身体もすごく柔らかいのでデフェンス能力も高い。ジョコビッチほどとは行かないまでもギリギリで球を拾う能力に長けている。

褒め過ぎか・・笑。いや、でも見ていて鳥肌立つようなプレーをします。彼は。調べると、人によってはフェデラー二世っていう人がいるとか。確かに!そう言っても申し分無いくらい完璧です。違いと言えば、フェデラーより柔らかい、かもしれません。
総じて、プレーがエロい!!笑 いや、真面目に。男としてもそうなんでしょうけど(シャラポワが彼女だしさ。)、プレーがやけにセクシー。特にネットプレーは痺れます。そりゃ黄色い声援がたくさんですわ。わかりますわかります。今回彼は準決勝で敗れてしまいましたが、間違いなく近い将来頂点に上り詰めるんじゃないかと期待させられた試合でした。
彼のプレーをウィンブルドンで見られたのは本当に幸いかもしれない^^v

さーさー、次はシャラポワ!!って思ったら、今日はこれで終わりorz なんでやーーーなんでやーー(T T)一番生で見たかった人なのに><><。。 実はイバノビッチの時に1回、デミトロフの時に1回、雨で中断したんですよね。No1コートには屋根が無く、天然芝は雨が降るととても滑りやすくて危険なので、少しでも雨が降ると中断してしまいます。これだけ雨が多いイギリスですから、もうウィンブルドンでの中断って、催し物の一部ですよね。本当に、テレビで見る如く、「rain suspended」ってコールされたらソッコーで管理人する若い少年少女がダッシュでコートにカバーをかけます。それを見るのもまたオツですね。何回も見たくないけど。笑 
小ネタですけど、もし入場して、すぐに雨が降って試合が見られなかった場合、そんな時は全額返還になるんです。試合が始まって1時間が経過してない時も。1時間を超えると払い戻しは無いんですけどね。それなりに心配りが為されていると思います^^
こうやってカバーかけて。。。

で、真ん中からつり上げる。

雨が上がったら再開☆

そんなこんなんで、Yskのウィンブルドン初観戦は終わりました。せめてシャラポワまで見られたら本望!!だったんですが・・・(@ @)残念>< また来いよってことでしょうか。まあ日本好きなシャラポワ選手ですから、日本でも将来見られるかもしれません。次のチャンスを待ちましょう^^
帰る時にまだセンターコートは試合やってたなあ。シャラポワ見たかった。。。

総じて、ウィンブルドン選手権、ウィンブルドンテニスパークの格式の高さを感じ、テニスが高貴なスポーツであることを再認識し、そしてプレーの美しさに魅了された時間でした。とても良い経験になったと思います。また行くチャンスがあったら、The Queueに並んで行こうと思います。笑 ちなみに、センターコートを絶対に取りたかったら見たい日の二日前に陣取るのが鉄則らしいです^^; ま、それは気が向いたら。笑

あー楽しかった☆ Yskでした^^v



2014年7月21日月曜日

スイス鉄道の旅

こんにちはYskです。
今回も旅行記の続きです。今日はパリからスイスへと向かいます。

兄貴とパリで別れた後は、鉄道で8時間かけて次の目的地、サン・モリッツ(St. Moritz)へと向かいます。遠い遠い、でも楽しみな旅です。今日は一人旅。
朝10時半。フランス・パリ・リヨン駅を出発。晴天なり。


リヨン駅で30分ほど電車を待っている。荷物がぐちゃぐちゃになってしまったので、整理しようと色々とかき出していました。何が問題かって、兄貴が(バカみたいに)大量に日本から持って来てくれたボールペン。いや、5本とかならすごくありがたいんですけどね。。。(イギリスのボールペンを始め、文房具の質はあり得ないです、ちまにみ。そして高い。日本でそのまま売ったら商売にならないでしょう。笑)
で、そのボールペンが軽く100本くらいあるんですわ。ほとんど新品の物ばかりですが。それが邪魔で(すまん兄貴w)荷物をひっくり返して整理していると・・・・
目線に気がつきます。誰かがじーーーーと見ている・・・笑
はっ!!5メートル隣のオッサンが見ているーーー。笑 で・・・思った通り話しかけられる。お決まりでフランス語。意味不明。笑 が、とりあえず、そのボールペンが気になる様子。と言うことで、一つ見せてあげる。西洋の方々には、日本式の4色ボールペンとかが大変珍しいらしく、別の色の部分を半押しすると出ている色のペンが引っ込む方式にびっくりしては感心している。笑 

で、彼は言うんです。「3ユーロ!?」・・はい、売ってくれと。
一瞬売ろうかなと思ったのですが、兄貴からタダでもらったボールペン、こそこそ売るのも何かなあ・・・と思って。気前よくw「やるよ、やるよ。持って行って」って言ったら嬉しそうにポケットにしまってくれました。

・・・そしたら、、、隣のおばさんがニヤニヤしながらこっち見てます。「欲しいの?」って聞いたら。首をコクリ。はい、差し上げます。まだ100本くらいあるし。笑 ・・・・と、次の瞬間人だかりが!!笑 僕の周りにボールペン欲しい人が10人くらい集まってしまったのです!!笑^^; すげー。
兄貴には申し訳ないですが、30本くらいはあげてしまいました。だって、皆さん本当に嬉しそうにしてるんだもん♪ ジャパンクオリティすげーぜぇ。
ちなみに、そのボールペンはラボに持ち帰って一週間で全て持ち去られてしまいました。あっという間。大人気です。ハウスメートにも少しお裾分けしたのですが、彼のラボでも同様だったそうです。まっこと、さすが日本!

ボールペンを整理した後、日本に電話。少しだけ。そこで前回書いたフォアグラが美味いぜっていう自慢話をしていたのですが、それを盗み聞きしていただいたらしく、通話後に後ろの日本人の老夫婦にYskが行ったお店を聞かれたので教えてあげました。
構内。改札というのは無い。

さ。乗ります。TVGでまずはチューリッヒを目指します。所要4時間。パリから東へ向かう電車に乗るのは去年と同様。牧草地とか菜の花畑とかそんな感じの平凡な景色が続きます。うかうかすると完全に寝てしまいます。電車に乗っている時間は、景色を楽しんだり、昼寝をしたり、また読書をしたり、仕事のやっつけ仕事をこなしたりするのがYskの通常ですが、今回はproof readingです。ラボの博士学生から、博士論文のSIの査読をしてくれと依頼されていたので、やっつけ仕事でNMRその他のデータ等を読んでいました。もちろん、うつろうつろしちゃいます。そんなYskですが、途中で状況が一変します。
途中駅大学生と思われる女の子が隣に乗って来ました。どっかお出かけかな、、、と思っていたら、プリントのレジュメを開いて勉強し始めました。それが、なんと有機化学!!笑 専門なのでついつい気になって覗いてしまいます。笑 学部生か大学院初期のレベルだねー。しかし、彼女には難しいらしく首をかしげながら、構造式を書いたり消したりしています。「あ〜ちゃうよー。だめだめw そっちには行かない・・・w うん、そこそこ。」とか心の中で思っていたのですが、ついに我慢出来ず。笑 話しかけてしまいました^^; 彼女にも僕にも英語に難があったのですが、有機化学って構造式で語れるから通じます。サイエンスの素晴らしいところです。彼女は知識の整理が出来ていなかったみたいで、色々と1時間近く話している間に、電子の偏りの基本的な考え方からカルボニルの化学、それから6員環構造の基本的なコンフォメーションに関して理解してくれたみたいです。最後の方なんか、目をキラキラさせて「あーーわかった!!」って感じで。笑 Yskの方が嬉しかったですねー。日本で学生に教える日が来たら、日本の学生もこんな感じになってくれるかなあ^^

彼女に丁寧にお礼を言われてお別れ。そこから1時間くらいでチューリッヒに到着!早かったー。Yskスイス初上陸です♪わくわくo^^o
目的地はチューリッヒじゃなくてサン・モリッツなのでここから乗り換えです。まずはChurまで行けとのこと。はい。で、電車は何番線で何時発でしょう、、、事前に買った切符には書いていません。なのでインフォメーションで聞きます。すると45分後発。
おー、少し時間あるじゃんか!
チューリヒ・ハプトバンホーフ。到着。ええ感じ。


迷わず駅の外に出ます。天気最高だ!あっつい!!そしてチューリッヒ綺麗☆これ日本人好みの街だな、きっと。一瞬でチューリッヒの魅力にとりつかれます。しかし、電車に乗る時間を考えると自由時間は30分。さあどうしよう。。。どうやら20分くらい南に歩くと、チューリッヒ湖に着くらしい。じゃ、行くか!走れば往復30分!!ちょうどいい。笑
ここでは散歩じゃありません。ランニングです。ボストンバッグを背負ったまま。笑 街は本当にキレイ。清潔でしかも高級感があります。時計屋さんがやたらとあって、お金持ちの街なんだなというのが分かります。しばらく走ると、見えました、湖。気持ちいい♪スイス最高!!☆^^v もちろんここでもJapanese。
チューリッヒ湖へ向けて・・・走る!!

美しいってのもあるけど、クリーンな街だ。

旗がいいね。旗が。

チューリッヒ湖。水がキレイ。

チューリッヒ湖に注ぐ川より。あっちの家とか毎日景色が最高だろうなあ。


さあさあ、大急ぎでチューリヒHBFにとんぼ返りです。結構本気でダッシュして間に合った〜。電車に飛び乗りChurに向かいます。あー喉渇いた>< なけなしの水をがぶ飲み。なんでなけなしかって、スイスの物価はめちゃめちゃ高いんで><><!!水とかあり得ないくらい高い!!なのでフランスで3リットルくらい買ってきたんですよね。だから荷物がごった返していたっていう・・・笑

電車はチューリッヒ湖畔を走ります。この街に住んでる人は絶対リッチだと思います。そう思わせる家ばかり湖畔に並んでいます。偶然にも本日は絶好のお天気。湖畔に繋がる庭を持った家々で、家族が水着になりながら日差しを浴びて気持ちよさそうに寝転んでいます。なんとゴージャスな休日!少年少女は湖で泳いでいます。水がキレイだからいいなあ。雪解け水だから、キレイだけどすごい冷たい水なんじゃないかと思うのですが・・笑

車窓からの風景。乙。


湖を後にすれば次は山。凹凸が激しい山々は見ているだけで楽しいです。雪が削ったてできた山渓なのでしょう。日本のように噴火を繰り返して出来たと思われるなだらかな物とは違います。もちろん、最初の最初は噴火で隆起したんですがね。自然の力と地球の歴史を感じます。1時間以上乗っていたので、山の写真を撮りまくったのですが、写真ではこの景色を伝えるのは難しいです。でも確実に楽しい電車の旅です。
湖越えたら山。山。山。赤い電車がよく似合う。

Churに着きます。もうここはスイスの田舎町。ここから目的地のサン・モリッツへと向かいます。ここからは登山鉄道。現代的な電車ではなく、少し古めの電車。でもこれが良いんだ♪窓から顔を出して気持ち良い風を浴びる。手を出して写真をパシャパシャ。奥に入れば入るほど美しい田舎感が増して、心を躍らせます。スイスの田舎いいなあ〜☆
よくよく調べると、ここの鉄道はイタリアに繋がるのベルニナ鉄道と並んで世界遺産に登録されているんですね!!どうりで美しい訳だ!今度来た時は必ずこの辺の駅で一泊しよう。そんなことを考えながら夢中でパシャパシャ。スイス最高!これ、日本人がスイス好きになるのすごいわかる気がします。だって清潔でかつ美しいんだもんね♪
窓から顔出して。笑 サン・モリッツへ。 気持ちいい〜

ベストショットの一つ。今度来たらここに一泊しよう☆

いいーっしょ??いいーっしょ??最高っしょ??笑

車窓から顔を出さずにいられない。笑 雪山が綺麗だ。夕日に輝いている。

見るからに別荘地。別荘買うならここでしょ!!お金持ちの皆様!!笑


山という山の合間をくぐり抜け。谷という谷にかかった鉄道橋を渡りきる。するとサン・モリッツに到着です。ここでハウスメートと待ち合わせです。どうもスイスでこんにちわ。彼はミラノでイタリアを体験してから例のベルニナ鉄道で来ました。このサン・モリッツは冬のリゾート地として有名らしく、春の現在はそれほど多くの人はいません。少し寂しい感じもするのですが、静けさは心地よくあります。
レストランを探します。シーズンではないので、多くが締まっていて探すのに苦労しましたが何とか見つけました。さ、旅で空いたお腹を満たします。
まずはドイツ名物だと思っていた白アスパラガスを堪能します。調べて分かったことなのですが、スイスって周りにフランス、ドイツ、イタリアってあるので、その影響をもろに受けているんですね。だから、独自の料理ってそんなに多くないみたいです。サン・モリッツはロマンシュ語圏に入るみたいですが、ほぼイタリア語が使われているように思いました。もうロマンシュ語ってそんなに多く使われていないんですかねー。
料理もイタリアに近いですし。彼はベルニナ地域で育ったビーフステーキを堪能します。自分はスイスハムとパンです。アスパラガスにつけるソースと一緒に。美味しい♪
・・・しっかし、高いですよ、スイスは。笑 このくらいの食事で一人40CHFくらい!これだけは頭を抱えるところですねえ。まあ、これを予想して、フランスで朝ご飯を大量に食べて、コンビニのパンを持ち込んで耐えてきたのですがね。笑 

サン・モリッツ到着♪テンション上がる!!

サン・モリッツ湖と雪山。最強。

食事の風景。アスパラガス。思った以上に美味い。


ホテルも高いのがスイスなんですが、二人で1万円くらいの所に取りました。朝ご飯付き♪
ホテルからの景色も良好です。朝ご飯はブッフェスタイルで大量に食べられます。今日も長旅ですからねー。食べまくりますよ。ここで食べて昼飯抜いてやるー。笑 (情けない三十路の男。泣)朝ご飯を食べたら荷物をまとめてサン・モリッツを後にします。サン・モリッツ湖畔を歩いて駅に向かうのですが、その景色は最高。日本だと日光の中禅寺湖付近の景色に近いかなあ。気持ち良い朝です☆

朝のサン・モリッツ。いいわ〜

空気がキレイとはこのことを言うって感じ。自然と深呼吸☆

そりゃ鴨だって気持ちいいわ!♪

ベンチが好き。こういう所でゆっくりするのをいつも妄想してしまう。笑


さーさー、こっから鉄道の旅がまた始まります。今日は世界的にも有名なグレッシャーエクスプレスに乗って8時間かけてマッターホルンの見えるはずのツェルマット(Zermatt)を目指します。朝10時発で夕方6時着の長旅。ひたすら山間を駆け抜けます。しかし、スピードはちょーーーゆっくり。世界一遅い特急電車のようです。じゃないと、景色を楽しむことは出来ませんがね。笑
出発です。まずはChurまで下るみたいです。あれ、これ昨日来た道。笑 まあいいや、ということで、昨日見た景色をもう一度堪能します。電車はとても近代的で天井の方まで窓になっていて景色を広く見渡せる作りになっています。うーん、でも個人的には窓が着いている古い電車の方が好みかなあ。。。しかし、そういう電車じゃまずい事情もあるんです。なぜなら、この電車は氷河鉄道だから!夏でも雪にまみれた高地を通過するため、窓は開いていない方がいいんですねー。うーん、それでも顔を出せる窓があって欲しいなあ。笑

さあ乗ろう〜♪♪

さー出発!いきなり写真に夢中なYsk(house mate提供)
車中の様子はこんな感じ。臨場感伝わる写真です。笑

Churまで戻ったらそこからまた登り始めます。写真で伝えるのはすごい難しいですが、景色についつい見とれてしまいます。しばらくすると、食事の時間です。事前に申し込めば氷河特急特製料理が食べられます。。。。が、自分たちはNOです。笑 だって、この昼食でも40CHF以上するんだもん!笑 本当に物価高いですよー>< 隣のご夫婦の食事風景を見ます。前菜の後に、チューリッヒ風ビーフストロガノフ。ライスとパン付き。量やや少なめ。飲み物に、飛行機で見るみたいな小瓶のワイン。もしくはビール一缶。で、デザート。おしまい。え!!ってくらいの量。笑 あー、これで40CHFは無いわ。笑 よかったー、頼まなくて。これ食べてたら完全に怒ってたわー。笑 ということで、こちらはフランスから持ち込んだパンに蜂蜜を塗ってパクパク^^; いーもん、いーもん、夜に美味しい料理食べるから!!

さーさーどんどん登りましょう〜

高い所はこんな感じ。写真より生がよし!

電車はドンドン進みます。途中駅にも泊まります。ここから乗るのも可能ですから、その途中駅で一泊したりハイキングを楽しんだりするのもアリなんでしょう。アルプスの山々をハイキングっていうのもイイですねー。こんど計画しようかな♪
文章でこの鉄道の良さを伝えるのは本当に難しい。でも、イイ旅なんです。めまぐるしく変わる景色。高度も低いところだと600mくらいですが、高いと2000mを越えます。それに合わせて植物とかも変わりますし、山肌も変わっていきます。
これは一生に一度は試す価値がある鉄道だと思います。
停車駅でちょっと降りてまた写真。晴れたらもっとキレイだ。

もうすぐ終点。晴れてきた!!


長い長い旅の終着点、Zermattに着きます。ここは年中を通して登山客が訪れます。街は小さいですが可愛いくも美しくもあります。日本では妙高市と姉妹都市にあるらしいですが、雰囲気が日本の山間の街と似ているっていうのはわかります。日本人にとっては馴染み深い雰囲気です。山の天気らしく良かったと思ったら急に曇って雨も降り出すという変幻自在の天候。電車に乗りながら、マッターホルンが見られるだろうか。。。と気を揉んでいましたが、到着後の天候は良好。夕日が射していました。

さて、マッターホルンを探します。どの辺か?駅からは見えません。どこだろうっとホテルの場所を同時に探しながらキョロキョロします。しばらく南に行くと・・・「あーーー!!」でっかい山の中腹を発見!あれですね、きっと。しかし、頂上は見えません。。。
ツェルマット到着!うーんマッターホルン・・・

業界?では、山の姿を女性に例えるみたいで、マッターホルンやフランスとの国境にあるモンブランを美人というそうですが、そう簡単に美人を拝むことはできないようです。それも世界屈指の美人だとか。。。笑 ま、そんなもんか、明日もあるし〜とかぶらぶら歩いてホテルを探します。でもやっぱり美人は気になるのが男というもの。振り返り振り返りしながら、山の様子をチェックします。・・・するとどうでしょう。だんだんお顔にかかっている雲がはれて行っている気がします。これはこれは?ひょっとすると?

おーーー!?

おーーーーー!?おーーーーー!?

おーーーー!?おーーーー!?おーーーー!?

・・ということでダッシュでホテルに向かいます。鍵をもらうのに一苦労でしたが、とにかく鍵をゲットして荷物を置いて、再度出かけます。ホテルを出て美人の様子をうかがいます。・・・キターーーーー!!!!笑 マッターホルン全開!!すごいです☆
こんな山見たことありません!!感動の拝顔です!!
きたーーーーーー!!!☆☆☆

拡大図。キレイだー。美人って言われても納得。

夕日に輝いている様子が何とも美しい。この山を美人な女性に見立てて表現する人の気持ちがわかります。飽きることなくどんどんパシャパシャと写真をとります。何枚とっても飽きない感じ。っていうより満足しない。どうやったら一番綺麗で美しい姿を収められるか、夢中になってシャッターを切って画面を確認。。。あっという間の時間でした。日が暮れ出します。超絶美人のお顔は段々とおぼろげになっていきます。次の雲もやって来ます。途中で見えた、雲を腰に巻いた感じも良かったです。セクシーな山ってこういうのを言うんですね。日本のThe 山、富士山には富士山なりの美しさがあると思いますが、それとは全く違ったセクシーな美人を拝むことが出来て幸せでした。

美人のお姿を堪能した後は、お待ちかねのお食事。もう今日は大した食事を取っていませんから、ここで奮発します。散々レストランをチェックした挙げ句に入ったレストラン。雰囲気も良い感じで、値段も良心的です。
まずはもちろんビール。それもスイスビール。乾杯。美味い!やっぱ旅先のビールは美味い。旅っていいなって思えるこの瞬間。大好きです。
さーて、食事は。まずはスイス名物、ラクレット。ゆでたジャガイモの上に溶かしたチーズを乗せて食べます。付け合わせにピクルス。シンプルな料理ですが、意外と美味い。チーズが特別なチーズらしく、こくがあって美味しいです。パクパクと食べてしまいました。お次はフォンデュ。スイスと言えばって感じですね。美味しいです。しかし、自分はラクレットの方が好きかな。ワインやリキュールを入れているので、その風味が出て、苦かったり香りが甘かったりします。自分には少し苦すぎる気がしたのです。でも美味しいんですけどね。ゆでたエビとか野菜とかにもつけて食べようと思ったのですが、「それはアメリカンスタイル。スイスではそんなのありません」って怒られて終了。笑 はい、じゃあおとなしくシンプルで行きましょう。美味しいですから、文句はありません。満足満足。個人的にはパンにつけるよりも、ゆでたジャガイモにつけるのが好きでした。
ラクレットにビール。うんまっ!!

フォンデュ。個人的にはラクレット派。

ビールに食事に満足した後は夜の散歩。気持ちいい〜。いい田舎町です。ホテルに帰って就寝。明日は晴れるかな。。。

夜の街。散歩いいかんじ。

って祈って寝たのに、翌日は雨。。。昨日のマッターホルンはどこへやら。。。山の姿が全然見えません。ゴルナーグラード鉄道で山の展望台まで登ろうと思ったのですが、登っても何も見えない模様。昼まで待つことにして、ショッピングを楽しみましたが、天候に変化は無く。残念ですが、今回展望台に行くことは諦めました。

こうなったら食うしかない。早めに昼食です。昨日食べられなかったローシュティと大きなソーセージ。タマネギソースかけ。そしてもう一度ラクレット。もちろんビール。ゴルナーグラードに乗れなかったからお金に余裕あるもんね!
はい、で、来ました。うーん、やっぱりラクレット美味しい。このローシュティも大好き!スイスで食べるならこの二つだと思いました。ごめんなさい、どうもフォンデュは自分の好みじゃないみたいですね^^;
ローシュティとソーセージ。タマネギソースかけ。これは気に入った!!

お昼を食べたら、帰路に向かいます。行き先はジュネーブ。早めに電車に乗ってvisp、ジュネーブへと向かいます。時間があったら、途中のローザンヌとか寄って見たかったのですが、今回の旅ではちょっと難しい。次回ですね。

ジュネーブに到着。空港までは更に電車で10分くらい。出発時間までもう少しあるので、ジュネーブを散策です。うーん、今日はやっぱりお天気があまり良くない。。。でも仕方ない><
ジュネーブは国際都市という感じで、スイスっぽさをあまり感じさせません。ヨーロッパっていう感じですね。チューリッヒ同様にお金持ちの街という雰囲気が漂っていますが、Yskはチューリッヒの方がスイス!って感じがしました。これ、晴れていたら、きっと印象が随分と変わるのでしょうがね^^;
ジュネーブ。近代都市だー。

何かパーティしてる?

花時計。お天気が。。。

レマン湖と大噴水。こりゃダメだ。笑 天気の良い時に出直し!!


1時間半ほどジュネーブを散策して空港へ。
パリから始まってチューリッヒ、サン・モリッツ、ツェルマット、ジュネーブ。あーイイ旅だった!スイスの魅力はまだまだあるね。次はイタリア方面から来ようかな。

Yskでした。
長い日記だったwww