英国でポスドクをして大学教員になった若手研究者のブログ

ポスドクの研究留学日記的なブログ

2012年3月12日月曜日

どっぷりとした休日(S・Jobsと共に)

日本で休日を過ごすのもわずかになってきました。
ここ数日はVISAの申請の事で頭がいっぱいです・・・スーパーめんどくさい!!!!
せめてガイダンス資料くらい日本語にしてくれ。。。
これ代行業者とかいたら絶対もうかるよ。。。ま、良い経験です。
そのうちVISAの取り方についてもまとめますね。

と、焦っている様ですが、今日は完全にだらけてましたね。「ざ・休日」です。
久しぶりに本を読もうと思って読書しました。ジョブズの自伝。今日はⅠのみです。
好きなんですよね。スティーブ・ジョブズ。あまり経営者ってお金にまみれてる感じで好きじゃないんですが、彼は本当に好きです。尊敬できるところが多いし、僕の理想をことごとくやっている感じがするんです。そう、前回書いたところの理系の復権みたいな。
だって、自分で作ってそれを自分で売って、会社も経営して。作る技術者をアーティストと読んで、誇りを持たせ、素晴らしい製品を作らせる。投資した人より作った人が偉いと主張する姿勢。大好きです。マッキントッシュの箱の中には技術者のサインが刻印されているみたいだけど、今でもmacの製品はそうなんだろうか。。。
こういうアーティストという感覚が、とてつもなく好きです。

ここでは、2巻のうち前半を読んで心に残った言葉を挙げておきます。

優れた芸術家はまねる、偉大な芸術家は盗む」(ピカソの言葉ですが)
これは僕のChemistryの世界でも言えること。

人文科学と技術の交差点で生きるのが好きなんだ
これ、大好き!自分もどっかの交差点で仕事したいと強く思わせてくれます。彼は。

洗練を突き詰めると簡潔になる」(ダ・ビンチの言葉)
なるほど。これ、Total synthesisにも言えます。だから偉大な人の合成はエレガントなんだな。近代モダニズム建築のル・コルビジェとか、ミース・ファン・デル・ローエとかが「less is more」とか言ってるのと同じかな。

未来を予測する最良の方法は、自分で作り上げることだ
そのとーり。しかし難しい。

着想と創造の間には闇がある
Total synthesisもスキームと合成の間には闇がありますね。やった人は偉いんですね。そのためにとんでもない努力も必要なんだ。

アーティストは作品にサインを入れるんだ
僕も一科学者としてだけど、アーティストでいたい。Total synthesisのペーパーとか、実験項のNMRチャートにサイン入れてもいーんじゃね?(笑

出荷するのが真のアーティストだ
はい。Total synthesisするのが真のアーティスト(サイエンティスト、ケミスト)だ。

すばらしい収穫は粗末な物から生まれる。喜びは我慢から生まれる
まったくそのとーり。じっくり取り組めない人には、本当の歓喜はわからないままだ。

無限の彼方へ さあ行くぞ!
(笑 そりゃ、ジョブズの現実歪曲フィールドで言われたら、本気になっちゃうな。


以上です。D論終わって「The 休日」を取ることが多くなったけど、ゆとりっていいですね。

今日はウイスキー片手に書いた日記でした。

P.S. あれから1年がたちます。亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。
  また、被災された方々のご心痛をお察し申し上げます。

「悲しみの果ては 素晴らしい日々を送って行こうぜ」



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