英国でポスドクをして大学教員になった若手研究者のブログ

ポスドクの研究留学日記的なブログ

2014年2月23日日曜日

僅かな差:プライスレス

こんにちは、Yskです。日本は大雪だったみたいですね。事故も起こってしまったり、屋根とかが崩落してしまったり。。。遠くから見てますけど、心配です。。。東京近郊では雪に慣れていないからでしょうか。今後の対策を期待しています。

さて、ここ数日はと言いますと・・・ソチ五輪で仕事になりませんでした。笑 時間帯が良すぎるものですから、ついついパソコンに目が・・・ははは。仕事しろって話です。ええ、分かっています。ええ。しかし、しかしですね!日本人が頑張っている姿を見るの、好きなんですよー、Ysk。だってカッコイイじゃないですか!純粋にカッコイイ!!メダル獲得の瞬間とか、けっこう吠えてしまいます。笑 日本語で。笑 「よし!!」とか「っしゃー!!」とかwww ま、多国籍の環境なんで、お互い微妙に気を使い合って歓喜していますけどね^^; そもそも、研究棟のカフェテリアのテレビでたまにスポーツが流れていること自体がオカシイですよね。日本じゃありえない!時間帯的にソチ五輪は放映されていないですが、ウィンブルドンとか毎日毎日ですからね。イギリス人は寛容だなあ。


さておき。今日も考えちゃいます。世界が五輪で盛り上がっている中でも、世の中の多くは普通に回っているんですね。当たり前ですけど。Yskはこちらに来てからようやく仕事っていうのを意識するようになりました。それまでは学生だったわけですから。^^; 最近はオッサン化したせいか、仕事意識っていうのが高まっています。仲の良い友達とかと話しても仕事の話は多いです。みんなそういう歳なんだなあって。まあ普通の人だったら入社してだいぶ経ちますしね。管理職とまでは行かないまでも、役職がついて後輩も出来て、中には人事に関わってくる人だっています。そんな人達が周りに大勢いるので、Yskもついついそう言うこと考えてしまうんですね。

そんな中で、採用面接とかしている友達、大学のOBとして企業説明に行く友達なんかと話すと、こういう話が出ます。
「ぶっちゃけ、面接したってその人の100%なんかわかんねーよ。」って。おいおい、まじか^^; って話ですけど。。。ええ、しかし多いです、そういうの。

日本はこれから就活が本格化しますね。どの会社からも欲しがられる、スーパーマンなんて1%もいないでしょうから、多くの皆さんは大変な自己アピールをして就活に臨むわけです。はっきり言って面接の初っ端から、「これイケたわ。」って確実に思えた場合、だいたいは通るものです。しかし、その自信が100%って普通は無いですよね。そういう場合って、運良く自分の持ってるものが会社の需要にドンピシャだった時ですね、多くは。それでもって、人間性的にもすごく気に入られた場合。でも、そういうのって希の中の希ですよね。ええ、普通はドングリの背比べを激しくやるわけです。

じゃあ何が明暗を分けるんですかね?
面接を実際に行ったり企業説明会で学生の相手をする友人から話を聞くと、何とも複雑な答えが返ってきます。「ぶっちゃけ、フィーリング。笑」
ちょwフィーリングって。笑 これ、ナイですよね。こっちは、しこたま時間かけて必死になってやってるのに、フィーリングでYes, Noって^^; 腹立つー!? うん、わかりますよ、お気持ちは。でも、これ、すごく正直な意見だと思いますよ、Yskは。

以前に。「就活をする君たちへ」で需要と供給の一致が大前提だって書きました。それは間違ってないと思います。参考まで。
http://vl--lv-orgchem-jpn-ox.blogspot.co.uk/2013/12/blog-post.html
しかしですね、実際に企業の内定をもらう人ともらえない人の差って、目に見えて明らかなのでしょうか?内定者の1割はそうかもしれません。でも残り9割は大差無いでしょう。っていうか、周りを見てみましょうよ。自分より明らかに出来る人、または出来ない人、そんな感じにはっきり分かる人ばかりですか?いいえ、違うでしょう。私と誰かさん、どちらが優秀かなんてそう簡単に分かんないです。誰かさんと誰かさんどちらが優れているか、正確に言えます?良く知っている人ならまだしも(そういう目で見ちゃダメですけど。笑)、セミナー等で一緒になったどっかの誰かさんとどっかの誰かさん、どっちが優秀なんだろう。。。分かるわけ無いですよね!^^ ええ、面接官だって分からないと思います。笑 だから、フィーリングなんです。困ったもんですよね^^;


じゃあ、何が効いてくるか。まずはマイナスポイントを減らすことですよね。身だしなみ、言葉遣い、態度、目線、姿勢、「マイナス」が付いた時点で出遅れると思った方が良いでしょうね。じゃあ、ここでマイナスもらわなかったら合格なのかって?そんなことはありませんよね。「プラス」が必要なんです。
さっきのマイナスポイントを少しずつプラスに変えて見ましょう。これって効果的だと思います。
身だしなみ。
誰かさんと初対面で話すとします。その人のファッションがあまりに酷かったらどう思います?気を惹かれますかね。Noですよね。ですから、ファッションだって気合い入れましょう。過ぎたるは及ばざるがごとしですが。そこで「センス」が出るんですよ。見た目と第一印象で決まるってあながち間違いじゃないんですね。
メガネ変えて見るのもいいでしょう。ネクタイをばしっと決めていくのもいいでしょう。髪の毛いじるのもいいでしょう。自分がプラスと思うことをやるんです。そうやって攻める分、外すとイタイですけどね。お金使ってるだけとか。でも、そこってセンス出ますね^^
言葉遣い。
これは意外と差が出ます。敬語が出来る出来ないはレベルの低い話。Yskが誰かと話していても思うことなのですが、興味を惹く人って言葉に特徴があるんですよね。正しい日本語を使っていることはもちろんなのですが、使う言葉に個性があります。決して難しい単語を並べているウザい感じじゃないんです。使う言葉がむしろ適確でそこにセンスを感じるんです。言葉に魂こもってる感じのする人は、言葉に力を感じますしね。自然と興味が沸きます。今からじゃ遅いって話もありますがw でも意識してみると変わって来ますね、こういうのは。
態度。
私はデカいです。笑 決して小さくはないです。真っ先に打たれる出る杭ですね。汗 はい、ごめんなさい。。。じゃあ目立たないで小さくしてれば良いんですかね?Noでしょw 出ても良いんです。不愉快でなければ。これが難しい。Yskも失敗したなって反省すること多々です。^^;笑 でも、少しは出た方が良いと思いますね。その出方によるんですが、好印象を持つときって、主張が明確で爽やかな場合が多いと思います。この辺のことは人によっても受け取り方が違って来るので難しいですが、研究してみる価値はあると思いますね^^
目線。
目は口ほどに物を言います。口でどんなに嘘をついても目を見たらわかります。ええ、わかるんですよ、本当に。だから目を見られない人はちょっと大変ですね。なんか「じっと目を見るのは失礼」とか聞きますけど、そうでもないですよ。爽やかであればいいんです。目をそらす、目を見る、そのバランスです。自分の話の決め所は目を合わせないと、ね^^
姿勢。
だらしないのは言及するに値しません。ガニ股を開いたバカ者も同様。でも、直立不動よりはリラックスした方が良いでしょうね。印象の問題です。鏡の前で座って自分の顔とか背筋とか見たら良いんです。どんなのが見てて気持ちいいか、小さい所ですけど、そういうのって地味に響きますよね。初デートしてる時を考えればいいんです。猫背でぼそぼそ喋ってうつむいている人、良いですか?w がに股で「俺って偉い。まじ出来る。まじかっけー。まぢ大物。」って言う人、好きですか?w 答えるまでもないですね^^ 

とにかく小さなプラスをたくさん作りましょう。それが成功への近道だと思います^^


さて、ここまで書いてきましたが、こんな話。どこにだって書いてありますよね。汗
書いといてなんですが。笑 繰り返しますが、内定を勝ち取る人と逃す人の差って僅かなんです。そして面接する人のフィーリングによるんです。で、減点を防いで加点をもらえば内定が近づくんです。ということは、大切なのは加点です。

じゃあ。
どの部分で加点が一番付くと思います?
TOEICですかね?授業の成績ですかね?大学名ですかね?体育会の部活ですかね?サークルの代表ですかね?はたまた見た目ですかね?(まじ?w)

Ysk的にはどれも一番じゃないです。それはあくまで足切りみたいなもんで、ある条件をクリアしてもらうのに使うだけです。以前の記事にも書きましたけど、東大出身だけで会社が成り立つ訳ないですから、学歴だけで決まるなんてことはありません。それ以外の役割において、別の個性を持った人同士が競い合うわけです。そこでの条件はTOEICかもしれない。部活かもしれない。まあ色々です。

それで条件をクリアした人同士で競い合うわけですが、ここからが本番。フィーリングってやつでプラスをたくさんもらわなければなりません。

で、Yskの友人が言うんです。
「最後はこいつと働きたいかどうかだね。」って。
はい、そうですか。笑 そんなもんですか。笑 でも、それが本音なんですね。
あれ、ちょっと待ってください?これって、私達も思いますよね? 「この人が上司かあ。」って。ええ、お互い様なんです。
実は、面接する人はそういうのは当たり前に思っていると思います。ですから、面接する人も「自分と働きたい」って思ってもらえる様に少なからずしているはずです。もちろん、学生側からマイナスをもらわない様にもしているはずです。圧迫面接とかはちょっと違いますけどね。ま、それは例外としてください。

ですから、それは突飛な質問も来ますよ。だって、「こいつ面白い奴かな?」って目で見てるんですから。色々変な質問ってうってつけじゃないですか。個性を見て判断できますから。予想外の質問とかした時の反応を見て、自分と共鳴する所があるかを見ているんですね。質問される方からすれば「コノヤロー」って感じですが。笑 でも、そういう所で共鳴すると強いですね。ガッチリかみ合うとお互い気持ち良いですから。これ、相当な加点だと思います。
Yskの体験を書いてみますね。ガッチリ来た例です。とある会社の最終面接で、研究本部長から「休みの日、特に何もする予定が無い時、何してます?」って聞かれたんですね。最終面接でそれかよ、って思って面食らったのですが、まあ趣味とか当時好きだったこととかを答えました。はっきり言って、私の返事は面白くとも何ともなかったと思います。休みですから、だらだらしてます、とか答えた気もします。笑^^; しかし、心の中では「あー、しまった。ここでの加点は厳しい><」って思ってました。「どっかで加点もらうチャンスないかな」とも。
で、終盤にさしかかって、司会担当の人事の方が聞いてきました。「質問はないですか?」って。そこでYsk、ピンとひらめいたんですね。で、聞きました。「○○さん(研究本部長)。○○さんは、休日で何も予定が無い時、何してるんですか?」って。笑
そしたら、その答えが「私!? ・・・(沈黙)・・・酒飲んでますよ。わっはっは。笑」
Yskも思わず笑います。これ、ガッチリ来た瞬間。翌日に来た内定のお電話は驚きではありませんでした。


こういう部分って、お金で買えるものではありません。日々の心がけとキャラと少しの運ですよね。もう時既に遅しとか言ってしまう残念な人もいるかもしれませんが、一週間、一日でも向き合ってみるとだいぶ違います。

神は細部に宿る(God is in the details)

Yskは思うのですが、人間の魅力も細部に宿っているんじゃないかなって。
身だしなみ(ファッション)にしたって、オシャレな人ってかならず細部にこだわりがある。言葉遣いが巧みな人って、人一倍使う言葉に気をつけてる。知らない言葉をノートにメモっている子が友達でいるんですが、感心してしまいます。

そしてそういう細部に宿る魅力って絶対にお金で買えないんですよね。プライスレスなんです。そして、そういう細部の魅力がいつの間にか強力な武器になってしまう。

TOEICにお金や時間かけるのもいいですよ。(ま、TOEICできたからって英語喋れるようにならないですけどね。)日経新聞読むのも良いですよ。就活本を片っ端から読みあさっても良いですよ。

でも、人間に宿る細部の魅力には勝てないだろうな、そういうのって。

細部ですから、どんなに小さくても良いんです。誰にだってありますよ。自分と向き合ってじっくり考えたら。小さくて小さくて、人には伝わらないかもっていうの。そういうのでいいんです。でも、それが伝わった瞬間は強烈な印象を残します。個性、オリジナリティですよね。

そんな強烈な細部の魅力。それって何に起因しているのでしょう。
間違いなく「幸福感」です。小さくて強烈な幸せです。あなたはどんな時にそれを感じますか、ということです。これってお金で買えないんです。たまにありますよね、仕事やって仕事やってやりまくってやりまくって、疲れ果てて食べたひとかけらのチョコレート。「うううんんんっっっっっまぁぁぁぁ」って。笑 そのチョコレート買ってるじゃんって?笑 いや、まあそういう揚げ足取りは置いといて。そうは言っても100円みたいなもんですから、お金で買っているという表現が的を射ているとは言えないと思いますが。

Yskには兄貴がいます。そいつと話していて一致するのが、
「1本の缶ビールがすんんんんげぇぇぇぇうっっっっっっまい!!!」
って思えることをしたときが、小さくて強烈な幸せの代表格ってことです。笑
プライスレスっていうの分かってもらえますかね?^^
そういう積み重ねが細部の魅力に繋がっていくって僕らは考えています。
それがたくさんある奴って面白いって。
逆も。お金で掴んだ幸せはいとも簡単に消えてゆく。
お金で楽して手に入れた幸せを見せつけられても面白くとも何とも無いって。

やっぱり皆さんにもあるでしょう。そんな小さくて強烈な幸せ。
お金から生まれていない幸せ。ちょっと聞いてよって、思わずニヤニヤしながら言いたくなっちゃう幸せ。そういうのが魅力なんですよね、人間って。^^

ぶっ倒れるまで働いてヘトヘトになって帰宅して、湯船に入った瞬間の「うぃ〜」って感じとか。笑
あれこれ考えて調べて準備して、真剣に作った料理を食べて感動的に美味しかった時の「うぅぅぅんっめぇぇぇ」だったり。笑
偶然出会った音楽や絵画、その他芸術作品に心を奪われた時の込み上げる感情だったり。
旅先で五感で全身が受ける心地よい刺激だったり。

くだらない様ですが、そういう些細な部分が共感できる人って、すごく印象的です。そこを磨ける人って言うのは、人からも愛されるのだろうなって思います。
「あのこって面白いよね」ってどこから来るのでしょう?
小さな小さな所からじゃないですか?

神は細部に宿る。人間の魅力も細部に宿る。


学歴やTOEIC、部活やサークル。そんなお飾りが人間の魅力を物語るんじゃないんです。些細なことなんです。その人なりの小さな幸せ。
そういった部分が出せるようなチャンスが得られ、それを発揮して相手の興味をぐっと惹きつけられたら、強いと思いますね。

「就活をする君たちへ」では、だいぶ俯瞰的に、戦略的なことを書きました。今回は、すごく細かな所について書きました。
これらの二面性を追求してもらえたら、ひと味もふた味も違った就職活動になるんじゃないかなって思っています。受かるか知らないけど(おい!!w)、楽しくやれると思いますよ^^

以上、Yskでした☆
これから就活本番。幸せに終えられるように応援しています。頑張ってください^^

snowdrop。春の訪れ。可愛い〜^^
花言葉。「希望」「慰め」「初恋の溜息」
初恋の溜息・・・笑
人に贈ると「あなたの死を望みます」に変わる・・・!!なんだと?www

クロッカス。これもすごく可愛い。
花言葉(紫)「愛したことを後悔する」・・なんじゃそりゃ。笑

スイセン(たぶん。)鮮やかで綺麗です。
花言葉(黄)「私のもとへ帰って」「愛に応えて」

・・・なんでユニバーシティパークにはこんな花ばかりなんでしょう。。。笑


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