英国でポスドクをして大学教員になった若手研究者のブログ

ポスドクの研究留学日記的なブログ

2012年10月3日水曜日

こんにちわ。Yskです。
今日は火曜日ですが、いきなり時間ができたのと、フラストレーションがたまっているので書いて気持ちを整理しておこうかと思います。(酔っています。)

なんと、今日は安全点検のシャットダウンということで、午後から実験ができない、ということを朝に知り、昼食からパブに行ってバーガーとビールをいただいてしまいました^^
ううーん、贅沢!でも彼ら、帰らないでオフィスに戻るとか言うんで僕も調べ物しようかと思って戻りました。1時間くらい調べ物をして休憩していたら、Round 2?とか言っているアホな奴がいました(笑 Yskはそういうアホな奴が好きなので、ラボを後にしようかと歩き出したら、後ろから追いかけてくるアホがあと2人いたので、彼らと共に再びパブへwww

しっかし、酔っぱらうともう英語はダメですね。今日は特に。。。昨日は12時に帰宅して、それから今日の朝のプレゼンの英語の練習をしたので睡眠時間が足りず、冴えない頭が更にぼけぼけ状態、、、からの、ビールwwwですから、もう頭ぐるぐるでした^^;
いやー、やはり寝ないとダメだな。。。今日のプレゼンは50点くらいでしたorz
幼稚臭い言い回しをなるべく控えようと、ちょっとだけ頑張ったんだけどなぁ。。。

あ、それから、すごくがっかりすることが1つ。チャリが盗まれた!!!!鍵をかけていたのに。。。しかもけっこうぶっといチェーン!あり得ない。。。日本ならまずあり得ない太さ。夜中まで頑張って実験して「さぁ帰るぞ!」ってラボを出たら、、、「??」
っていう感じでしたからね〜。がっくり来ましたねー。まぁ安物だからそこまで痛手ではないですけどね。次に買ったらもっともっと頑丈な鍵にせねば。。。

さて。
タイトルの通り。今日は「壁」について書いておきますか。
いやー、最近厳しい><
研究が全然前進していないです(汗 見た目よりはるかに難しいことをやっているのかもしれないと、当初の考えを改めなければならなくなりました。やー参った!
しかし、いずれにしても、やる以外に方法は無いのです。
「やるぞ、やるぞ、やるぞーーーーー!!!!」


・・・・・・???あれ???

と、ここからが問題で。
明らかにエネルギーが足りていないんですよね^^; 体力というより、精神的に。いや、鬱とかそういうのではなくてですね。何だろう、考え過ぎ。頭が先行してるというか。。。
私、専門の有機合成を初めて7年目になるのですが、そのくらいやっていればある程度知識は豊富になってきます。それで、実験を進める前にすごくすごく熟考するようになっているんですね。
「おいおい、何を・・・w」
と思う人がいるかと思いますが、正直、これって、有機合成化学に関しては良くないことなんです。うん、非常にまずい。
やってみなきゃ解らないっていうのが非常に多いんですよね。だから「予想に反して」失敗は多いし、逆にそれが成功に繋がることも。(少ないけど。)
だから、「とにかくやる。手を動かす」ということが非常に重要なんです。

今のYsk、手が止まっている訳ではないのですが、モチベーションが下がり気味なのは自覚できます。何だろう、やる気がないと言うのではなくて、「きっと上手く行く!」っていうある意味で超楽観的な思考が出来なくなってきている、というか、能天気さに欠けているというか。。。

正直な今の心境と昔の心境を比べると、昔の私はすごかったかもって思ってしまいます。
いや、過去の栄光に浸るっていうじゃなくて。
「バカってすげーかも」って思うんです。
私の修士の時のテーマに関してですが、たった1stepを上がるのに2年かかったんですよね。。。今それやれって言ったら、無理かも(笑
なぜ出来たかって言うと。。。強靱な体力と精神力があったから、、、じゃなくて、絶対バカだったからだと思う(笑 何も考えていなかった(笑 っていうか、考えるだけの知識にも欠けていたし思考能力もなかった^^; だから、特に悩むことも無く、1つ1つの実験に一喜一憂しながらごく普通に当たり前に日々の反応に向き合っていたんだと思います。 もちろんボスを初めとするアドバイザーの助言を信じ切っていたこともあります。

さて、今はどうか。。。さすがに考えるようになっています。
これが、ある意味で邪魔なんですよね。この「思考」とやらが。
現在、壁にぶち当たっていますが、それを解決する方法が次から次へと出てきます。もちろん自分だけのアイディアじゃなくて、こっちでのボスとのディスカッションから生まれる物も多数です。特にボスはとてもとてもアイディアが豊富な方で、1時間話し込むだけで10個くらい代替案が出てきます。。。
で、すごい困るのが、10個出て来るのは非常に良い事なのですが、「で、どれが一番良いのだろう。」という話になると、答えが無いのです(笑
つまり、自分で考えろってことでして(笑
これが非常に厳しいです(汗
あれもこれも、あっちもこっちも、と、やることが多すぎてその時点でやる気を多少そがれます(笑
なので、思考に走る訳です。どれが一番成功確率が高いか、と。
で、考えても明確な結論は出ず。
で、とりあえず直感で選んだ物を実行してみると、まったくダメで撃沈(笑

、、、と、まぁ、変な負のスパイラルに陥っているんですよね^^;

わかってくれるかなー、読んでくれている方々><
けっこうきついですよ、この状況(笑

一緒にやっているスウェーデン人も
「やること多すぎ!!」
ってすごいストレスみたいですし。。。。
最近は二人して「あー」とか「うー」とか、大きなため息ばかりです(笑


・・・しかし、ですね。。。
よくよく考えると、その彼のため息の「前提」に答えがあるんです。
そのため息の前提とは。「全部やる」ということです。
つまり、全てやることが前提なのです。
自分はある意味で楽をしようと、思考しています。
で完全に頭がこんがらがって、ため息。。。
だいぶ違うことに気がつきました。

この彼の前提は、賞賛に値すると思いますし、自分に今必要なことです。
彼はまだ学生で、知識と技術は明らかに自分の方が上だと思っていますが(私、いちおうポスドクですし。。。)、っていうか、日本人の方が圧倒的に勉強熱心だと思いますが、こちらのあまり勉強しない学生が、ある意味熱意だけで突き進んでいる姿も見習う所があります。

あれ、、、なんかそういう姿って精神論が大好きな日本人っぽいような。。。

あれれれ、何を書いて締めくくればいいのか解らなくなってきてしまった(酔ってるので。。。www)。


同じ壁でも、バカにしか越えられない壁ってあるのかも。


彼をバカとは思いません。まぁあえて例えるとしてです。

バカって力強いですよ。
決して鼻では笑えない。

よし、体を使おう。
ねる〜〜〜

ちょっと飲み過ぎた^^; See you〜

1 件のコメント:

  1. 飲みすぎも楽しかったなら良きに計らえ、です^^
    専門的な事は分かりませんので、役には立てない&分かりきった事しか言えませんが・・・
    先日届いたALS協会の会報に、エダラボンの治験の案内に加え、患者の皮膚からips細胞を作成し、症状を抑える新薬の候補になる科学物を発見した、という記事がありました。「皮膚」を提供した患者は、この研究チームの一員でもあります。
    喜ばしいnewsですが、父はもういません。
    このチームにいる研究者でもある患者さんだって、治験の段階まで命がある保障はありません。
    そんなに待てない、とか、もう遅い、という気持ちが、家族や遺族には少なからずあるだろうし、大騒ぎしたって、新薬の開発には至らないかもしれません。
    じゃぁ何のために彼らはこんなに研究するんですか??
    自分の地位や名声のためかしら??
    私は、きっと彼らは何らかの形で「痛み」を知ってしまったから・・・今後その痛みを味わう人を少しでも救いたいから、そんな気持ちがあるんじゃないかって思います。
    研究の持つ意味云々ではなく、どんな分野であれ、「研究」は遠回りの繰り返しで、その上おそろしく時間もかかるって事を、たった5年かそこらをうずうずしながら過ごした経験から知りましたよ、という話を長々させて頂きました(汗)

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