英国でポスドクをして大学教員になった若手研究者のブログ

ポスドクの研究留学日記的なブログ

2012年4月29日日曜日

渡航前夜

いよいよ明日です。
このblogもだんだんと内容が増えてきました。
誰にも何の役にも立ちませんが、この時の気持ちを記しておきたいと思います。

今の時代、イギリスと言えども昔ほど遠くはない国です。無理すれば一日で帰って来られるし。しかし、家族や親しき人と国境を隔てるというのは精神的には少し痛いですね。私が感傷的になる傾向にあるっていうのもありますが。

こういう機会に夢と希望に満ちて行く人って珍しいと思うし、そうできる人はすごいと思います。私はやはりというか、色んな不安を抱えています。専門の研究に関することもそうですが、それ以上にやはり異国の地での生活ですかね。ま、普通に暮らせるとは思うのですが、一抹の不安は除けていないですね。特に英語(笑 苦手なんですよね、昔から。

渡英が決まってから今まで色々と考えて妄想して来ましたが、いざ行くとなるとそんな妄想は何の役にも立たないんだろうなと思います。きっと行ったら無我夢中でしょうね。ひたすら走り抜けていくんでしょう。おそらくは自分のことでいっぱいいっぱい。

実はそれが何より一番の問題で、それが何故か悲しいのです。今は。
こんなことblogに書くのはいかがな物かと思うのですが。
日本にいる家族、友達、先輩、後輩、大切(と勝手に思っているw)な人、などのことを思う余裕が無くなるのが、不安なのです。それから過去の人にならないかという不安(笑
なんだろう、今まで様々な人と「心のキャッチボール」をしながらここまでやってきたわけで、それがあったからこそここまでやってこられたわけで。目と目、顔と顔、胸と胸を付き合わせながらやってきたわけで。。。それが目の前から消えた時、私が仲間と共有したこの感覚が過去の物になってしまったり、リアリティが失われてしまうということへの恐怖というか寂しさというか何というか。。。 そしてそういう親しい人の中でも、私とのリアリティが失われてしまうのではないかという不安も。。。

うん。やはりつまりは怖くて不安なんだな。 心の奥底では。
イギリスに行ってからの研究生活というより、今までの過去とさよならすることが。

はー、いったい何を書いているのだろう。
読んでいて誰も得をしないでしょうな。
今日は自分のために書きます。自分の記憶、記録として。

しかしです。時は来るのです。もうどうしようもない。
今僕が欲しいのは、今までと変わらない「刺激」。大切な人から受ける「刺激」。
きっと僕も刺激を与えてきたはずです。

これからもその温かい刺激を得続けたいし、与え続けたい。

実は、そのためには、そもそも自分がそういう存在でないといけない、と書いていて気がつきました。国境や物理的な距離や時間を越えて刺激のやりとりができるように、もっと感受性豊かである必要があるし、もっと刺激的な人にならないといけないんじゃないだろうか。

結局simpleに

一皮むけろ、ということか。殻にとじこもるな、ということか。
なんだ、そういうことか。
この寂しさや悲しみや不安を力に変えて殻を破れということ。

なるほど。

今は完全には心の準備はできていないけど。
飛行機の中で静かに整えることにしよう。

今日は以上!! おやすみ。

2 件のコメント:

  1. 早速読ませてもらってます。過去の人になんかならないよ!一時的に距離的な隔たりができても、すぐに元の(又はそれ以上の)関係になれるはず。
    逆に、アナタを取り巻く素敵な人が増えるだけよo(^o^)o
    今まで築いてきた全てを信じて、今は自分の事を第一に、居場所を確保していってね!
    blog、楽しみにしてるよ~!

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    1. コメありがとうございます、くるみさん。うん、わかってるんです。僕と繋がってる人がそんなに淡白な関係じゃないってことは。しかしですね、やっぱりこの距離は寂しさを誘いますね。何となくなんですけど^^;
      だから、こうして僕のblogを読んでくれるとすごく嬉しいんですよね♪あ、一応繋がってるってw
      今は居場所探しで大変です。正直、研究室では個性を発揮できていないのでほとんど相手にされていません(笑
      これからですよ、これからw どっかーんと実力発揮しないと本当に見向きもされなくなると思います(笑
      やりますよー。

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