英国でポスドクをして大学教員になった若手研究者のブログ

ポスドクの研究留学日記的なブログ

2013年4月5日金曜日

Whiskey at the Christ Church

こんにちは。Yskです。3月もあっと言う間に過ぎて行きました。
春、新しい季節です。イギリスはイースターホリデーで休みだったという以外は特に何も変わらないのですが、新しい環境へと旅立つ人、新しい風を受け取る人、全ての人に遠くからエールを送ります。
今年度も頑張って行きましょう^^

最近、思うのですが、何よりも大切なことは前向きな事かと。
皆さん、大真面目に前向きで行きましょう^^/

さて私、休みを利用して、Edinburghまで行って来ました。本当に素晴らしい街でした。これについては後日に書きますね。

さて、今日はウイスキーのお話。私、お酒は強くないのですが、ウイスキーが好きなんですよね。いや、イギリスだからって訳じゃなくて。笑 日本にいる時からですよ!
日本でもビールをまず飲んで続いてウイスキーって感じで飲んでいました。ま、ご飯に合わせて普通に日本酒も焼酎も飲みますけどね。あ、最近やっと赤ワインが大丈夫になってきました!(鍛えると変わるんだな。。。^^;)
まあお酒を好きな順番に並べると以下の通りですかね。
ウイスキー>ビール>日本酒≒焼酎(芋≒麦>その他)>白ワイン>赤ワイン>>カクテル
でしょうか。。。
正直、テキーラとかグラッパとか各国のスピリッツはたまに飲みますけど、自分では買わないので対象外で。笑 

あ、それからエール!!イギリスでこのエール無しにはやってられん!!
すごい好きです。ぬるい炭酸が抜けたビール。ランク的にはウイスキーの次かな、現在。
しかし、日本で飲んだら絶対に不味い気がするので、っていうかあまりに際かファンなので、これも対象外で。笑 でも、エール美味いで〜。ぬるい炭酸ぬけたビール。笑
たぶん、イギリスの気候が美味しく感じさせてくれるんです。

さ て、また前置きが長くなってしまいましたが(いつものことだろーーー汗)、ウイスキーの話に入ります。日本にも有名なウイスキーはいくつかありますが、イ ギリス、特にスコットランドにはもの凄い数のウイスキーがあります。それらをスコッチウイスキーとか私達日本人は単にスコッチって言う人が多いですね。ス コットランドでは至る所でスコッチが手に入りますが、その恩恵はイギリスというかイングランドも授かっています。パブとかでは超有名どころしか置いていな いことが多いですが、バーとかそれなりの所に行けばありますね。まあ日本でもちょっと値段が張る所に行けば充分に同じくらいの種類のスコッチウイスキーが 飲めますが。。。 でも、実は日本もウイスキー先進国みたいな感じなので、それなりに多くの種類があります。山崎、白州、響、余市、竹鶴、ローヤル、オールド、ニッカ、トリ ス、リザーブ。軽井沢とか富士山麓、宮城うんちゃらとかもあった気がする。あ、もちろん角も!ほらね、思いつくだけでこれだけあります。なので、普通に何 の目的も無く入った店でスコッチを飲むことは少ないかもしれません。
(ちなみに、山崎とか余市は世界でも名だたるブランドで、評価はすごい高いです。)
私 も5,6年くらい前までは全然知りませんでしたが、何かの機会に飲んだのが始まりです。もう詳しくは覚えていないのですが、飲み会で疲れ果てた時に、ウイ スキーをオーダーして水ですごい薄めてちびりちびり飲んでいたのが始まりだったと思います。で、ん??なんか美味しくないか??と。笑 それまでウイス キーと言えばソッコーで酔える強烈な酒。死ぬ確率高し。みたいな感じだったのですが、、、ちびりちびり味わってみたら、美味しくないか??という。笑 そ れまでいかに無駄なというか馬鹿げた飲み方をしていたのか←><

そこから興味を持ちだしたらまぁ大変。世の中にはもの凄い数のウイスキーがおありになるじゃ〜あ〜りませんかっ!!日本の物を中心に(安い→高い)、続いてスコッチに手が伸びて、本も買ったりして。。。と、まぁそんな感じで現在に至るわけです。笑
ちょっと今は完全にイギリスかぶれになってしまっていますが、スコッチが好きですねー。特にシングルモルト。このシングルモルトウイスキーには芸術っぽい物を感じます。
ま あウイスキーの製法についてはWikiでも読んで見て下さい。ながーいお話が書いてあります。笑 ちなみに、日本の物でも山崎や白州、余市、竹鶴などはシ ングルモルトです。響は最高級的な感じで、賞を取ったりしていますが、こちらはシングルモルトではなくてブレンデットです。美味しいことには変わりありま せんが。

雪で寒い。。。

正面の方。かっこええ。

さ てそれで。そんなウイスキー特にスコッチ好きな私ですが、こちらに来てもけっこうな頻度で飲んでいます。それで、どこから情報を仕入れてきたのか、研究室 のガイがウイスキーのイベントがあるから行こうって誘ってくれたのです。なんとそれはスコッチウイスキーのテイスティングと周辺知識のレクチャーっていう 素晴らしいイベントでした。しかも。。。なんと、Christ Churchじゃないか!!しかも!!なんと言うことでしょう。あの有名なGreat Hallですと!!??行くしかありません。17£払う必要ありましたが、ソッコーでチケットを買いました。

で、そのChrist ChurchとかGreatHallなんですけど、これはOxford大学でも最も有名な場所でして、カレッジの一つでもあります。ちなみに、最も優秀で お金持ちなカレッジの一つです。でも、それ以上に、Oxford大学において最も歴史が長い建築物であることと、その美しく威厳に満ちた姿が非常に有名な のです。観光客がまず訪れる場所と言えば、ぶっちぎりの第一位ですね。特に大聖堂とそのGreat Hallは東西の横綱です。その他、日本人にとってはっていうかハリーポッターが好きな人にとっては、それ以外にハリーポッターの映画の撮影に使われたと いうことが有名かもしれません。私は勉強不足というか教養が足りないので、間違っているかもしれませんが、特にGreat Hallはそういうことで有名な様です。

と、まあ、とりあえずそんなとんでもなく有名な場所でウイスキーが飲める訳です。ちなみに私、そんな超有名所にも関わらず、まだ一回もGreat Hallに行ったことがありませんでした。タダで入れるのに・・・>< まあいつかは行こうと思っていましたが。。。でも、非常に良い機会とタイミング だったことは間違いありません。

でもだからと言って特別に何かしなければならない訳ではありません。ラボ に行くのと同じ感じでノコノコと訪れます。その日は雪ですごい寒かったのですが、雪化粧のChrist Churchは初めて見たので、まずそれが綺麗でした。さて、Great Hallの中に入ります。うーん、すぐに解ります。見事なホールです。美しさと厳かな感じの両方を兼ね揃えています。ここで飲めるとは幸せだな、と既に満 足の溜息が自然と出てしまいます。

天井の模様がいい。


Great Hall...

さ て、席に着くと3種類XYZと書かれたコップにウイスキーが注がれます。で、おじさんが色々と説明をしてくれています。全てを理解することは出来ませんで したが、まずはイントロみたいな感じのことを言っていました。いわゆるシングルモルトとブレンデットの違いですね。Xをまず飲みます。シングルモルトで す。うん、美味しい。私の好きな感じでスパイシー&スモーキー。名前を聞き漏らしましたが、たぶんBowmore(ボーモア)だと思います。飲んだことが ある気がしました。好きなので普通に味わって即終了。続いてY。こちらもシングルモルト。名前はまったく聞き取れなかったので(笑)、きっと知らない銘柄 です。すごくアロマティックで甘い感じがします。爽やかというよりは重い感じがします。ちょっと私の好みとは違います。でも、飲み干します。笑 ちなみに 甘いのは主には砂糖の甘さではありません。スコッチは添加物について厳しい制限がなされていて、簡単に添加物を加えることができないのです。確か色素くら いしか許されていなかったと思います。なので、そういう甘さではなくて、いわゆる熟成させる時に保存する樽の種類よって付く香りとかテイストの甘さです。 で、最後のZです。XとYが混ぜられています。その他にも数種類のシングルモルトが混ぜられているらしいので、単純にXとYを混ぜた味ではありません。で も確実にXとYの味と香りを感じます。あれ?でもボーモアってブレンデットウイスキーに使われているんだっけ?もしかしたらXはボーモアじゃないかかもし れないです><・・・ですが、この辺がブレンデットウイスキーの興味深い所で、混ぜるシングルモルトの種類、そしてそのバランス、これらが絶妙に組み合わ さって美味しいブレンデットウイスキーが出来上がるのです。。。。とのことでした。笑
でも、まあその通りです。でも私としてはXだけで充分というかXが最も好きでした。笑
人 によってはシングルモルトだけで充分満足できる味に仕上げるのが芸術という人もいますし、またブレンドによって劇的な変化を遂げるのが芸術的という人もい ます。 私はと言いますと、シングルモルトを作るのに最低10年かかるというその時間の長さに職人芸というか芸術を感じます。ブレンデットを否定したりはしません けども。っていうか、新しいシングルモルトウイスキーを作ろう、ってなったらどうやって作るんでしょうね。最短でも10年計画です。。。一生の内で何種類 のウイスキー製造を試せるのでしょう。作り始める季節も影響しそうですから、そう毎日毎日、試しに作ってみるなんてことは出来そうにありません。そう言っ た試みが、すごい長い時間をかけて成され、膨大な試行錯誤の末に出来上がった物が今ここにシングルモルトとしてある、という時間の重みに関しては、ある種 の芸術を感じると言えます。まあ飲んでる時に、まったくまったくまーったくそんな事は考えてないですけどね!^^; ただ「美味い。」以上。爆

 XYZ...

後ろ側。日差しが出てきた模様。


はい、次々。
続いてのシングルモルトはグレンキンチー (Glenkinchie) でした。初めて飲んだのですが、ドライな感じで美味しかったです。それで、ここからおつまみが加わります。まずはショートブレッド。こちらでは一般的なお やつですが、周りに砂糖がまぶしてあるカロリーメイトって感じでしょうか。笑 見た目の話ですが。味は甘いクッキーですね。うーん、これはどうなんだろ う。不味くはないけど、特にこれで飲みたいとは思わないですね。好みの問題でしょうけど。・・・とか何とか考えながら飲み、食べ、飲み。香りをかいで、飲 み、食べ、ショートブレッドの味が残っているうちにまた飲み。。。で、終了と思ったらもう一回注いでくれたので、一杯得しました。笑

たまには水も飲まないとね。特に特別な水ではありません。
甘いカロリーメイトみたいなやつ。。。
そ ろそろ酔いが始まって来て、英語が聞き取りにくくなってきます。というか、ちょっと説明はどうでも良くなってきます。(ありがちなパターンwww) お次 はちょっと名前がわからなかったです。シングルモルトだと思うのですが。。。個人的にはスモーキーなのが好きなのですが、すっきりしすぎていたのと、それ でいて味だけがスパイシーだったので、ちょっとなーって感じでした。この時点での評価は、まさかの1番始めに飲んだやつですね。もはやXがボーモアなのか どうか、自信が無くなってしまいました。orz

そしてこの辺でお酒ではないサンプルが回って来ます。原料の大麦とピート (泥炭)です。大麦は非常に良い香りがします。種類によって香りも違うということが良くわかるサンプルでした。ピートに関しては燃やしてないので何とも言 えませんが、見た目だけだと「なんだこれ・・・」以上!でしたね。笑 しかし、私の好きなスモーキーなスコッチは、これによって香りづけられているのか、 と勉強にはなりました。
 大麦。これだけでけっこう良い香りがする。

 ピート(泥炭)とウイスキーたち。ぱっと見意味不明の物体。爆

試 飲はまだ続きます。もう銘柄を聞き取るのが面倒になって来ました。笑 なので知りません。印象的だったのはここでの食べ合わせ。濃い味と強い香りのマチュ アードチェダーチーズです。これはびっくりしましたね。美味しいです。ウイスキーとチーズの組み合わせって、一般的なのかは知りませんでしたが、とにもか くにも美味しかったです。飲みながらチーズをいくつも食べてしまいました。うん、きっとチーズ自体も美味しいんだろうな。。。で、それにきちんと合うウイ スキーを用意しているんだろうな。。。まあ、どうであれ、これはやるべき。非常に感銘を受けました。

チーズ。これは美味い!!

続 いてのおつまみは、生姜キャンディー。生姜の水飴みたいなやつに砂糖がまぶしてある。ここで、既にウイスキーの銘柄を聞き取り、メモするのを断念。酔って いる。笑 新たなウイスキーを注いでもらってキャンディーと一緒に飲む。うーーん、これは、、、どうなんだろう。。。個人的には無い。。。そもそもジン ジャーキャンディーじたいが美味しいと思わないのだけど、それと合わせてもなあ。。。という感じでした。周りにいた人も、意見は分かれた様で、シブイ顔を している人もいましたね。隣の友人もファニーって言ってました。まあ一つ食べて、飲んで次ぎへ。
ジンジャーキャンディ。び、び、微妙。。。

ステンドグラスも綺麗。

逆光もまたよし。

次 は。出ました!チョコレート!これは日本では最も定番かもしれません。美味しいですよね。僕は渋いスモーキーなウイスキーより、スムースでオークの香りが 豊かなウイスキーと一緒にチョコレートを食べるのが美味しいと思います。特にビターなチョコレートよりはちょっと甘いまろやかなミルクチョコレートが好き です。ウイスキーの銘柄はもうどうでも良くなっていますが、スモーキーじゃなかったことだけは確か。少なくともアイラモルトではないということです。笑 (もう、レポートとしては最低部類ですね。笑)
 チョコレート。美味い。これはてっぱん。

で、 最後のウイスキーがやって来ました。もう全然覚えてない。笑 いや、記憶はあるけど、銘柄の話です。ちびちび飲んでましたが、もはや話を聞いていない分、 結局は周りの人よりも早いペースというオチです。爆 でもやっぱり、一番美味しかったのは最初のやつじゃないか??と思いまして。。。目の前の空席に置い てあったXをいただいてしまいました。><w
たいらげまっせー。

皆さん真剣です。私酔ってます。

満足。日本ではなかなか体験できないウイスキーを飲んだと思いますし、それより何より、このChrist ChurchのGreat hallという素晴らしい会場で飲めたということが、非常に嬉しい経験でした。これからもスコッチウイスキー、楽しみます。

締めはハギス味のチップス。笑 スコッチだから??
 逆光の感じも素敵。
さあ、終わったら帰ります。しかし綺麗な所ですね。改めて。映画に使われるのもわかります。
この階段がすごく綺麗。
外に出ると、さっきまでの雪はどこへやら?晴れていました。それがすごい綺麗で思わずウキウキしていました。素晴らしい。


夕日に色付けられるぬくもりのある壁たち。

うーん。いい。さすが。

あー、幸せだ。自分。そう思った一日でした。(酔ってるし。)
さ、また頑張ろう。
最後はおまけに、帰り道のトリニティカレッジ。う・つ・く・し・い!

Yskでした。



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